修学旅行で京都に来た工藤新一達。
清水の舞台で偶然会った女優の鞍知に暗号を解読してほしいと頼まれる。
暗号を受け取った帰り、鞍知の知り合いの脚本家の西木が殺された。
犯人を探す工藤達。
阿賀田の部屋から悲鳴が聞こえてきて、駆けつけると阿賀田の部屋の天井から天狗が現れていた。
天狗は阿賀田の投げたタバコの火が点き、燃え消え去った…
あらすじ
ホテルで朝食を食べる新一達。
世良に「早朝に阿賀田の部屋で天狗を見た」ことを報告。
阿賀田は西木が殺された事で寝付けないのでバーで飲んでいたら泥酔してしまっていて、気が付いたら自分の部屋に戻っていて妙な気配を感じて天井を見上げたら天狗がいたとのこと。
ビックリして大声をあげた阿賀田の声を聞いた隣の部屋の鞍知が皆を呼び出したとのこと。
阿賀田の部屋には暗号は無かったが、阿賀田も西木と同じように額にタンコブを2つつけられていた。
世良からは西木の部屋の天井の血は放射状に飛び散った後の中心部分は西木の血で他は随分前に付けられた絵の具だった事、凶器の刃物は見つからなかった事を報告。
そこへ怒った様子の蘭が来る「ロンドンでわたしと新一がディープキスした事になってるんだけど、どーいう事!?」
服部が新一と入れ替わってクラスメイトに「一発かましたったに決まってるやろ!?」と言ったことが誤解されて噂が広まっていた。
話は鞍知が出ている映画の話に変わり、新一が映画のストーリを話す。
映画の内容は
江戸時代、奉行所に勤めている倉之介が将軍に献上する珍しい品がないかと探していたところ、妻の真菜は山で見つけた「金色に輝くヤツデの葉」を渡した。
倉之介は将軍にヤツデの葉を献上した日以来、京都の町に夜な夜な奇怪な魔物が出没し、人々を苦しめ始めた。
金色のヤツデの葉は天狗が魔物を封印していたものだった。
そんな最中、倉之介の枕元に天狗が現れ「魔物は再び封印されるのを恐れ、封印した者を探し出して亡き者にしようとしている。お前の妻の懐に金色のヤツデの葉を忍ばせて、魔物に妻と一緒にヤツデの葉を食わせられれば再び封印できる」と告げる。
倉之介はそれを拒否。
天狗は「命を懸けるならヤツデの葉を持って清水の舞台から身を投げろ」と言う。
倉之介はそれを実行。
天狗になった倉之介は妻を魔物から守ることに成功する。
天狗の姿は人には見えないため、倉之介が消えたことを悲しむ妻の真菜に倉之介が「私に会いたくば紅葉が最も紅色に染まる夕暮れ時に天狗の花を持って清水の舞台にへ参れ」と伝える。
真菜はテングクワガタという花を持って清水の舞台に行くと天狗の姿になった倉之介と再会する。
事情を聞いた真菜は倉之介と別れの口づけを交わす。そして倉之介は夜の闇に消えて行った…
という内容。
この映画は元々鞍知達が卒業制作で撮った映画の焼き直しで、その卒業制作の評判がよかったお陰で鞍知達5人は有名になったとのこと。
その話を聞いて蘭は鞍知が清水の舞台で鞍知が花を飛ばしていたこと、「待っててね出栗君…もうすぐだから」と言っていたことを思い出す。
新一(何で出栗君なんだ? そんな奴スタッフにいなかったよな?)
その日の午後
各班ごとの自由行動となるが、新一は服部からの「鞍知達と出栗の話をしたがっている」と電話を受ける。
マスコミから逃れて話をするために新一達と鞍知達は木屋町の料亭で落ち合うことにする。
新一達が料亭前まで来た時に「天狗が出た!」と町が騒ぎになる。
新一はもちろん、鞍知達についていた服部と綾小路も外に出る。
町に天狗の仮面をかぶった人が複数走っていた。
服部が一人を捕まえ、事情を聞くと「ネットで『天狗の面を付けて木屋町通りを走ったら前金で10万、30フン誰にも捕まらなかったら100万もらえる』と募集されていたので走っていた」と。
囮だと気づいた新一達は料亭に戻ると俳優の井隼が殺されていた…
感想
天狗の面を被っている人を捕まえる時に…
壁に挟んで頭部への膝蹴りは死ぬだろw 壁があるから膝蹴りの力は逃げずに頭部にいくぞ… 蹴られた方は気絶しただけっぽいけど…
囮の天狗に惹きつけられた隙に俳優の井隼が殺されたのを見て…
人が死んでもこいつら驚きもしないのかよ! 冷静すぎる!! どれだけの人の死を見ればこんな冷静にいられるようになるんだ…
推理
阿賀田はバーで犯人に睡眠薬を盛られて意識を無くし、部屋に連れて行かれ、犯人が天狗をセッティングしてそれを見させられた。という流れか。天狗を仕掛けられる時間があるんだから、阿賀田を殺すことも出来たはず。でもヤラなかったから、阿賀田は犯人から恨みをかっていないのか? それとも阿賀田が犯人で容疑者から除外されるように仕組んだ? 作曲家だから「天井に吊るされた天狗」みたいな手の込んだ事は出来ないだろうし、小道具さんに頼むというコネも無いだろう。阿賀田は白か?
天井といえば「血だと見えた天井の足跡は絵の具だった。」と世良から聞いた新一は(やっぱりそうか!)と反応していたので、ここに何かヒントがあるのか? 随分前に付けられた絵の具と言っていたから、犯行前から足跡はあったのか? 普段は見えないけど何かしら(室温を上げるとか)で血の足跡のように浮き上がる仕組みかなぁ?と思ったら井隼が殺された現場にも足跡が残されていた。足跡は10分の間に付けたということか。
見つかるリスクが上がるのにそこまで手間をかけるんだから、それほど恨みがある人物が犯人だろう。そこから考えると鞍知しかいない…というか鞍知以外の容疑者は性格とか人となりとかが全然描写されていないから「○○が犯人でした!」とか言われてもインパクトないんだよなぁ。実際、井隼が殺されても何の思いも抱かなかった。…はっ!
アレレー
おっかしいぞー
さっきは井隼が殺されてもなんとも動じなかった新一達を非難していたのに…自分もなんにも思わなかった… これは新一達を悪く言えない…
でも容疑者が死んでも扱いがモブ並ということは…犯人はやっぱり鞍知か!
でも解決編まで最低でももう1話は挟みそうだなぁ。
この事件のラストは新一と蘭がキスするのか?