明が高熱で倒れ、その間の食料を調達するために東京の地上に出た鮫島兄弟。そこで偶然、雅と出会い、鮫島は明のため雅の居場所を探るために尾行することに。公園で雅の周りに多くの吸血鬼が集まっていた。傍に隠れながら雅の次の行く場所を聞いた鮫島はそこを離れようとしたが、吸血鬼達に見つかってしまい…
あらすじ
鮫島「クソッ 逃げろっ」
公園から離れようと走り出した鮫島だったが、逃げ道にも多くの吸血鬼が現れた。
そこへ後ろから網が飛んできて、鮫島は捕まってしまった。
公園の雅が座っている玉座の前に連れてこられた鮫島(ちくしょう 何て失態だ。よりによって この男のいる時に捕まっちまうとは!!)
雅の威圧感で怯えだす鮫島(震えが止まらねェ。自分が小さく縮んじまったみたいだ)
吸血鬼「雅様、コイツら(鮫島、捕まえた他の人間達)どうしましょう」
雅「フン どうでもいい 好きにしろ」
ホッとする鮫島(助かった この男に少しでも興味を持たれたら何をされるかわかったもんじゃない)
安心しているのも束の間、鮫島は吸血鬼達に噛まれて血を吸い出されだした。
鮫島(死ぬのか。俺ァここで死ぬのか!?)
鮫島の傍に居た吸血鬼の一人が突然頭を潰される。
「ガアアアア 兄キカラ 離レヤガレ」
精二がバットとナタを持って助けに来たのだった。
縛られた鮫島のロープを切り、バットを渡す精二「大丈夫カ 兄キ!!」
鮫島「おう」
背中を合わせて、囲んでいる吸血鬼達と向きあう鮫島兄弟。
精二を見た吸血鬼「何だコイツ。仮面かぶってるぞ。人間のクセに」
精二「スマナイ兄キ。コッソリ兄キヲ ツケテキタ。ヤッパリ心配ダッタカラ」
鮫島「フン 助かったよ。マジでやばかったんだ。さあ逃げよう。こんな所に長居は無用だ」
吸血鬼「させるか!! なぶり殺しだ!!」
雅「待て」
雅が立ち上がり、鮫島兄弟に歩み寄ってくる「そこの仮面の人間… どうなっているんだ。お前のその目は。お前、ただの人間ではないな」
雅は精二に興味を持ち、傍まで近寄ってくる。
雅に対してバットを構える鮫島「よりによって何で弟に興味を持つんだ!! コイツはただの優しい人間だよ!!」
鮫島の持つバットを鉄扇で切ってしまう雅。
切れたバットを見た鮫島はへたり込んで座ってしまう。
精二が雅に向かってナタを振り下ろそうとしたが、雅の動きのほうが速く、精二の仮面を鉄扇で斬られてしまう。
仮面が取れて精二の素顔が顕になる。
吸血鬼「何て気持ち悪い顔だ… 本当に醜悪な化物だ」
雅と精二の間に割って入る鮫島「ふざけるな雅。弟には指一本触れさせねェぞ」
感想
なんだこの投網は
包むぞ!!
吸血鬼が使った投網。何じゃこの網!! 一瞬でこのでけェ鮫島を包みやがった!!
そういえば西山考案の投網バズーカも邪鬼を包んで無力化しちまうというすげェ威力だったからなァ
投網で邪鬼を捕まえることができるんだから、でけェハゲが掴まっちまうのも仕方ねェ…
このハゲの
日頃の行いの
おかげだからちくしょう!
そして捕まっちまった鮫島は吸血鬼達にボコられちまった!
さらに吸血鬼達から血を吸われちまうし… 何でこんなヒデェ目に会っちまうんだ?
鮫島は日頃の行いが良かったんじゃねェのかよ!
日頃の行いがいいなら、回り回って自分のところに帰ってくるはずじゃねェのか?
そういえば今までの鮫島の行いは…
アンチエイジングした後、女が居る部屋への扉を鼻歌交じりで鍵を閉める鮫島。
歯向かうクルーの石田を「俺の船だ」と行って暴力で追い出す鮫島。
そしてこの言葉
鮫島「俺は今が楽しくてしょうはねェんだよ」
日頃の行いがいい? ドコガダヨ! 完全に因果応報じゃねェか!
コイツが鮫島
見ての通り
日頃の行いの悪い奴だ
このクソホッケーの
日頃の行いの
おかげだからちくしょう!
鮫島は公園から少し離れたところで見つかっちまったのに、精二は鮫島が居る中心部まで見つからねェとはワケが分からねェ!
精二がここまで来るのに吸血鬼たちは、このでけェ図体のホッケーマスク男を見逃したっていうのかァ? 意味がわからねェ!
でも兄貴を助けるために大量の吸血鬼達の中に入ってくる精二は、顔が化物だったとしても誰よりも人間らしいじゃねェか! …ハッ! そうか!! 今まで精二は仲間を大切にしていた。そして今回の行動。精二の日頃の行いが良かったから、ここまで吸血鬼に見つからずに助けに来られたってワケか。なるほど考えちょる。
コイツが精二
見ての通り
日頃の行いの良い奴だ
ちゃんと考えておるのか?
吸血鬼の設定を
仮面の隙間から見える精二の目がおかしいことに気付いた雅。その言葉を聞いた吸血鬼達
「何の事だ?」
「コイツらでかいだけの人間じゃないのか?」
コイツら、タメ口ききやがる!!
さっきは敬語で
「雅様が御立ちになられた」と言ってたじゃねェか! コイツらに数ページの間で何が起こったんだァ?
やちゅは…
人間じゃない…
アマリュガミュだ…
クソちゅよい…
やべェ! 超やべェ!! 雅がクソ強ェ!!! 金属バットを軽く斬っちまう鉄扇の威力! 精二の仮面だけを斬る鉄扇のコントロール! こんなの勝てるワケがねェ! さらに雅には再生能力にサイコジャックの能力までありやがる! 全快した明がいても勝てる見込みは少ねェのに鮫島兄弟だけでは… 数話前に鮫島兄弟の絆が描かれていたが、それはやっぱりフラグだったのかァ? 鮫島兄弟のどちらかがヤラれちまうのかァ? 読者からしたら「明と知り合いだ」と言えば、明に興味津々の雅なら「伝言を伝えろ」とか言って興味の対象が明に移って見逃してくれそうなのになァ… 日頃の行いというのなら鮫島が弟を庇ってきた事も考慮してくだされ!
先生ェ「すまない
ちょっと悲劇がほしくて」
そんな そんっ
アマリュガミュで草生え散らかした