東都ドームで行われる武闘会の景品が勝次だと聞き、東都ドームまで来た明達。
観客席は吸血鬼で溢れ、会場では吸血鬼が邪鬼と戦っていた。
明は、ドームの天井から吊るされた檻の中に勝次を姿を発見した。
あらすじ
試合会場を覗く鮫島「クソッ あんな高い所に! 一体どうやって助けたらいいんだよ」
武闘会に熱中している吸血鬼達だったが、明達の人間の臭いを嗅ぎつける「人間の臭いしねェか?」「なんだ!? 確かに臭う!!」「腹減ってたんだ。ちょうどいいわ。どこだ人間!!」
明達は壁の後ろに隠れ、近くにあったトイレに隠れることにした。
明「水道が泊まってるからクソが流れないで山になってるんだ。俺たち人間の臭いもこれでごまかせる。ほとぼりが冷めるまで隠れていよう」
臭いがキツイ中、隠れている明達だったが、吸血鬼3人がトイレに入ってきた。
吸血鬼「くゥ 出ちまう 出ちまう」
トイレの入り口に待ち構えていた明が二人の吸血鬼の頭を切り落とし、残った1人の吸血鬼の両腕を切り落とした。
明「聞きたい事がある。俺たちはドームの天井にいる子供、あの子を助けに来た。あの檻を降ろすスイッチか何かはないのか? 知ってる事を教えろ」
吸血鬼「は? 馬鹿じゃねェの? そんなの誰も興味持ってねェよ。この大会は雅様が開催された。優勝者は九州か四国あたりを任せてもらえるってもっぱらの噂だよ。だから命かけてんだよ。子供の血なんかどうでもいい。そんなもんは勝利のシャンパンみたいなものだよ。あの檻を降ろすスイッチなんかねェよ。いいか中の子供を助けるなんて不可能なんだよ。バカ」
その時、会場から大きな歓声が起こった。
鮫島「なんだ? 会場がやけに盛り上がってんぞ。行こう明。他の奴はここにいろ!」
明は吸血鬼の頭を切り落とし、鮫島とともに試合会場を見に行く。
会場には新たな邪鬼が現れ、吸血鬼達と戦っていた。
鮫島「新たな邪鬼… さっきまでの邪鬼はすべて倒されたってわけか…」
観客席から会場に降りて参戦する吸血鬼も現れだした。
明「客席から飛び入り参加する奴もいるぞ」
鮫島「こうしてる間にも大会はどんどん進行していきやがる。このまま誰かが優勝したら勝次の命は終わっちまう…」
明「いや、希望を見つけたよ。勝次はこの大会で勝った奴の物になるんだろ。だったら話は簡単じゃないか」
明「俺が飛び入りで参加して優勝すればいい。誰の文句もなく勝次を取り戻せる」
感想
ちくしょう視力が半端ねェ
ドームの天井高くに吊られていても、顔が腫れていても、そこから超離れていても、勝次だと見分けやがる! 目がいいのはネズミだけじゃなかったのかよ。
やめんか
遠くからでも見分けがつく
それが仲間ってやつなんじゃ
このセリフ、超臭ェ!
すまない
ちょっと人間がほしくて
観客席にいた吸血鬼が人間の臭いを嗅ぎつけ「腹減ってたんだ。ちょうどいいわ。どこだ人間!!」
小腹空いたからちょっと人間をつまもうって感覚で食おうとしやがる!
コイツが吸血鬼の世界
見ての通り
人間は観戦中のポップコーン代わりだ
ハ 吸血鬼ウィルスに感染した者が観戦とはなんたる皮肉。
このトイレのトラブルが
8,000円では直せそうにないからちくしょう!!
水道が壊れたからって流さねェでほっとくとか… 吸血鬼の中にそれならなんとかしようって奴はいねェのか?
ユカポンがえずいている床に手を付いちまっているけど… 次のコマではその手でハンカチを持って鼻を抑えちまっているが… そもそもこんな汚ェトイレの床に膝を付くってのがありえねェが… 池袋駅で吸血鬼にあんなことをされちまっていたから、実はこんなことは平気なのかァ? ユカポンはヨゴレも出来るアイドルなのか?
コイツがユカポン(26)
見ての通り
人生の酸いも甘いも経験した奴だ
ユカポンと鮫島が臭いに苦しんでいる中、左吉は価値時と出会った檻で臭さに慣れちまっていたから平気だった。それはわかる。だが、明とネズミもそんなに臭がってねェが…
救世主様ァ!!
トイレのトラブルに気づいてくだされ
救世主様!!
そうか! 明とネズミの共通点はクソ喰い爺に取り込まれちまった事! その時に臭いに慣れちまったのか? あの戦いは無駄では無かったというのか!
こんなトラブルを起こしちまっているトイレが近くにあるのに、人間の臭いに気づける吸血鬼の鼻はどうなってるんだァ? 臭くねェのか? それほど武闘会に夢中になっちまってるのかァ?
そんな吸血鬼がトイレに!
「1人で行けよ」と言いながらちゃんと付いてきやがる! あれだけ熱狂的に観ていた試合観戦を中断してまで付いてきやがる! 超臭ェトイレの中まで付いてきやがる! コイツラ、超仲がいいじゃねえか!!
ぴったりじゃないか
この臭ェトイレで
水臭くないパーティ
そして向かうは臭ェ物排出だ
そして女の吸血鬼も男子トイレに入ってきたので鮫島が一言。
「まったく女は男子トイレに入って来るとは」
鮫島様ァ!!
我々のユカポンに気づいてくだされ
鮫島様!!
すまない
ちょっと時間がおしくて
吸血鬼から事情を聞いていたら会場から大きな歓声が! 会場に見に行く前に明は… 「ちょっと忘れ物が」の感じで吸血鬼の首を落としやがる!
コイツが宮本明
見ての通り
「ちょっと待て
部屋に携帯忘れた」
のノリで
吸血鬼の頭を落とす奴だ
吸血鬼は人間をオヤツ感覚で喰いやがるし、明は吸血鬼をちょっとした忘れ物感覚で切り落としやがるし… どっちが正義かわからねェ!
ちゃんと考えておるのか?
色々な事を
勝次が乱暴に扱われていたのは、たいした景品ではないからだったのか。なるほど伏線だったワケか。子供の血を吸えるだけで命を賭けるほどなら、勝次を捕まえた吸血鬼が血を吸っちまうからな。ちゃんと考えちょる。
吸血鬼が言うには「優勝者は九州か四国あたりを任せてもらえるって噂」
「たいていはそのままロープを切って下に落としす。これがいつものパターンだ」
いつものパターンと言えるほど大会が開催されているのに、優勝者の褒美は噂どまりなのか? それとも今回の大会だけが特別なのかァ? よくわかんねェな。でもこうなると箱根にいた金剛の立場は… 金剛は吸血鬼に腕試しの邪鬼をつれて来いと言って箱根にいただけ… 金剛は雅の片腕なのに、箱根だけなのかァ? この大会に優勝すれば四国か九州が手に入るっていうのに。金剛は雅がいる東京を守るために箱根に配備されていたのか? この大会が後付で考えたんじゃねェだろうなァ?
それに優勝すれば檻の中の景品を生きたまま喰う奴もいるってことは、檻を無事に降ろす方法があるんじゃねェのか?
そもそも檻を吊るした方法があるんだから降ろすことも出来るんじゃねェのか? どうやって天井に吊るしたんだァ? ロープを切って檻を落とすんだから、ロープが切れる位置には行けるってことじゃねェのか? そこまでいったらロープを手繰り寄せて、鮫島が檻を掴んだ状態にして明が仕込み刀で鉄格子を切っちまえば救出できるんじゃねェのか?
武闘会には途中参戦あり。途中参戦ありなら、頃合いを見て参戦するのが一番利口じゃねェのか? ハ この大会は強さだけでなく、頭の良さも判定しているというのか! なるほど考えちょる。
やっぱりだ! やっぱり明が参戦だ!
色々な疑問を吹き飛ばすように明が参戦すると言いやがった! 人間だってバレたら周りの吸血鬼からも襲われねェか? 片腕の明のことは、救世主という噂は流れてねェのか? 優勝したところで無事に景品である勝次を連れ出せるのか?っていう疑問よりも、吸血鬼に気づかれずに檻を降ろそうとかしてもどうせ戦う展開になるんだから、歓迎だ!この手っ取り早い展開は歓迎だ!!
こうしてる間にも
時間はどんどん進行していきやがる
このまま光司が
引き伸ばしたら
読者の命
終わっちまう…
コラ画 オモロイっす