抗ウィルス薬を持っているという雅の息子を探す明達。その雅の息子は宮本篤と名のり、丸メガネで白フードの姿をしているという。そいつは偽者なのか、もしくは本当の兄なのか。明達はその雅の息子が作ったという集落を目指して歩いていた。
バカ
ここがもうネタバレだよ
ネタバレじゃ
なんでもござれさ
あらすじ
明達は、道中の吸血鬼から聞いた情報で、雅の息子・宮本篤と名乗る者が作った集落を目指す。
向かう方向は日本橋川方向だった。それに気付いた小春は、日本橋川には最大の賭博場があるという噂を聞いたことを思い出す。
川の水を独り占めにしようとした吸血鬼がいて、川の上を塞いでしまった。その吸血鬼は殺されてしまったが、塞がれた中に賭博場が作られたという。
日本橋川に着くと、川の上の高速道路と下の川の間を鉄板で壁を作って筒状に塞がれた状態になっていた。
鮫島「マジだ…。川がまったく見えない。こりゃ入れねェな。高速を利用して完全に塞いでやがる」
小春「気をつけろ。ここにいる吸血鬼たちは荒くれの集まりだ。普通の吸血鬼は近づかない」
明「小春。ここから先は危険だ。お互い約束しよう。俺はお前もユカポンも可能な限り守る。お前も俺たちに協力してくれ」
小春は明の提案を受け入れ、承諾した。
小春「わかったよ。ここでは味方になってやる。その代わり 新入りを絶対に守るんだぞ」
まずは吸血鬼として潜入することにし、近くをうろついていた吸血鬼を倒し、吸血鬼の血が付いた服を千切って匂いを誤魔化すことにした。
小春が聞いた情報どおり、日本橋のそばの壁をずらすことが出来て、そこが入り口となっていた。
最初に中に入った小春「暗くてよく見えねェけど 水の音がすんな」
明達は全員、吸血鬼たちの最大の賭博場と言われる集落に入っていった。
感想
このハゲ…
本物か…
偽者か
目指す集落は日本橋川方面だった。日本橋川方面の集落のことは、小春が噂で聞いていた。そこは川の水を独占しようとした吸血鬼が川を塞いだが、途中で殺されてしまった。その廃墟に吸血鬼が集まり、賭博場として使われ始めて、今では東京最大のカジノになっているという。
吸血鬼も血を吸うだけじゃなくて人間と同じく普通に水も食べ物も摂取しなければいけねェ。だから、川の水を独占できれば…と。なかなかの知恵者じゃねェか! 水利権の前ではあの雅さえも…
雅は病気にならねェ体とはいえ、水たまりの水を飲むなんて…と思ってたが、日本橋川の水を抑えられちまったので雅も飲水に困っていたのか! これが暴力を超える権力という力! これが大人の世界で本当に強い力というやつか!
へ? 川を塞ぎきれねェから時間かかっちまって、その間に殺されちまった?
川の水を独占してェなら
上流を抑えるもんじゃねェのかよ!
頭が良いのか悪ィのかわからねェ!
この雅の目的…
本物か…
偽者か
川を途中まで塞いだ場所に吸血鬼が集まり、賭け事を始めだした。そして今では東京最大の賭博場になっていた。
姑獲鳥は闘技場で娯楽を提供。蟲の王は変異吸血鬼を作って防衛・治安維持。豹丸は血の楽園でショッピングモールを作った。そして日本橋にいる雅の息子は賭博場を作った。雅は東京を再開発してェだけなのか? 雅はアマルガムを集めて蠱毒をしてまで5人を選抜。そして雅の息子とまで名乗らせてる5人を使ってなにがしてェんだァ?
こいつが雅
見ての通り
長年、屋根に寝転がるしか娯楽が無い
田舎の島に住んでいて
さらには冷凍室に60年閉じ込められていた
楽しみに飢えていた奴だ
IR化! 東京を再開発して統合型リゾート地にしたいのか! 楽しみに飢えていた雅を喜ばせるために! 最後は明と対決という最大の娯楽を用意して! 雅の息子の一人に「宮本篤」と名乗らせてんのも、明をおびき寄せるための策なのか?
このステージ設定…
本物か…
偽者か
明達は日本橋川周辺に到着した。日本橋川は上にあった高速を利用して一帯を防がれていた。
東京周辺に壁を作っちまったのもすげェが…この川の上に高速道路があったとはいえ、これだけの壁を作るなんてどれほどの労力を…って、その割には周辺のビルが全然荒らされてねェ! どっから壁を作る物資を持ってきやがったんだ?
結果的に川は完全に塞げても
塞ぐ過程は
穴だらけだからちくしょう!
東京の周囲を壁に囲っていたり、お台場に血の楽園を作っていたり、歌舞伎町の周囲に堀を作っていたり、吸血鬼達の土木工事力が超すげェ!
危険な集落に潜入するということで、明は小春と停戦を申し込んだ。小春も一旦復讐を諦めて提案にのった。
一時的とはいえ、吸血鬼と約束! 明はどんだけ丸くなったんだよ! 大阪で新田やヨネさんを守れなかったのが効いちまったのか? その後に勝次と出会って一緒に旅をするうちに心境の変化が出てきたのか?
明達は吸血鬼の集落に潜入する形をとることにした。吸血鬼に成りすますために、周囲に彷徨いていた吸血鬼を倒し、吸血鬼の血が付いた服の切れ端を持つことで匂いを誤魔化すことにした。
道のど真ん中で騒ぎながら歩いているのに吸血鬼には遭遇しなかったのに… 腹が減ったと思ったら、近くの吸血鬼の集落を襲撃して食べ物をゲット。明と豹丸の戦いが見えづらいから、そばに居た吸血鬼を倒して双眼鏡をゲット。吸血鬼の集落の場所を知りたいから吸血鬼を襲って情報ゲット。カモフラージュのために吸血鬼の匂いを使いたいと思ったら、吸血鬼の血がついた服の切れ端をゲット。都合良すぎじゃねェか?
ンだよ
このクソゲーは!
彼岸島の吸血鬼は
エンカウント率は超低いのに
欲しい物ドロップ率は100%かよ!
難易度調整できてねェ!
このとんでもねェバカどもは…
本物か…
偽者か
明達が吸血鬼を簡単に襲撃して匂いを誤魔化す方法を見た小春はあきれていた。
ユカポン「小春さん ごめんね。引いちゃった? 何か困らせちゃった?」
小春が引いちまう状況なのに、ユカポンにとっては明らかに日常になってやがる! ユカポンを「新入り」と呼んで自分が世話をしなければいけねェと思っていたら、実は修羅場を何度もくぐり抜けている歴戦の猛者だったと発覚! 新入りが先輩を追い越しちまった瞬間だ。…へ? そういえばユカポンは小春より多いのは修羅場の数だけでなく…
これもひとつの
亀の甲より年の功ってやつだな
鮫島が日本橋の文字は徳川慶喜が書いたと知識を披露したが、子供の勝次はまだしもネズミやユカポンもウソをついていると言って信じなかった。
ひでェ! ハゲが雑学を披露したら嘘つき扱い! 明は黙って見てるだけかよ! 小説家志望だからこういう雑学も知っているかもしれねェのに… 残った小春は、力仕事はお前の仕事だろという感じでハゲ呼ばわりで奴隷のような扱い! ハゲの扱いが超ひでェ!
この鮫島が
地動説を唱えたガリレオ
みてェだからちくしょう!
先生ェはたった1コマで
『チ。地球の運動について』を描きやがった!
このデジャヴュ…
本物か…
偽者か
小春の情報どおり、橋のそばの壁が外せて、そこから中に入れるようになっていた。明達は中へ入っていった。
門番いねェのかよ! 賭博場なら金が集まるということで用心棒的な奴もいそうだが… とにかく、入り口は鮫島でも通るのが辛ェということで、宮本篤と名乗る雅の息子は人間サイズだと分かる。
そして入る前に明は、ここにいる雅の息子が「兄貴か偽者か」と思案していた。宮本篤は本物か偽者か気になるなァ… 今回はその答えに近づけなかったが… へ? デジャヴュなのかァ? この展開、見覚えあんぞ? この話の冒頭で…
まったく同じ流れをやってるじゃねェか! コマ割りまで同じじゃねェか! 1話前の終盤の流れを読者に思い出させるために繰り返すという手法はあるが、同じ話で同じ流れを冒頭と終盤で繰り返しやがった! こんな斬新な手法を見たことがねェ! この漫画、再放送が超早ェ! でも次の残り1ページは3コマだけで、明が中に入っていくだけの様子を描いているだけなのを見ちまうと…この繰り返しはただ単にページの穴埋めにすぎねェじゃねェか!
これが長年
週刊連載を続けている作者の知。
恐れ入ったよ
何だか小春が、どんどん溶け込んで行く。のが良い感じ?ユカポンの可愛さ愛らしさ。小春は超絶美貌で跳ねっ返りで口が悪いが、そこが可愛い?吸血鬼達の「賭場」は超デンジャラス!明と小春の「ユカポンを護る為」の共闘成立。良かったぜっ。頼りになる二人に護られるユカポンは超絶幸せだぜっ。ユカポンの笑顔、最高だぜっ。小春の笑顔もなっ。地獄の入口は「お江戸日本橋」のたもと。私は以前、日本橋近辺で働いていた。懐かしの日本橋も物騒になっちまったもんだぜっ