【オッドスピン】奇妙な双子姉妹の地面師漫画

詐欺師をテーマにした漫画はあるが、この漫画は珍しく『地面師』をテーマにした漫画。作者は菅野カラン。

『オッドスピン』のあらすじ

地面師とは、土地の所有者だと偽り売却、金をだまし取る詐欺師のこと。
母親が地面師に騙されたという過去がある双子の姉妹。その双子の片方が地面師に会いに行くと、詐欺をしやすい物件のファイル、詐欺をやりやすいようなアイテムの数々を受け取り、地面師になろうという物語。

面白いから詐欺師に？

この双子姉妹が土地の詐欺師、地面師になろうとする話だが…

これが主人公の姉妹の顔…　覇気がまったく感じられない！　見た目で判断するなと言われるが、この漫画はその顔の見た目通り…

なんか面白そうだからと「地面師」というものに興味を持ち

母親を騙した地面師の所に訪れると、警察に捕まる寸前で…

ぬるっと詐欺師から詐欺アイテム一式を貰い…

「なんとかなりそうじゃない？」って…石橋を叩いて渡る性格ならそもそも詐欺師なんてやらないだろうけど、ここまでなんの警戒も計画も無く、適当に進んでいくのは…

そして地面師から受け取った、詐欺をしやすそうな土地を見に行ってみると

ぬるっと詐欺る。大丈夫か？これで。と、悪事を働いているのに心配してしまうぐらい硬い信念というものがない。簡単に騙そうとしているので他人には無関心なのか？というと、そうでもない。母親が地面師に騙された時に感じたことは「パニクっててめんどう」。もう片方は「土地を持っているってどういうこと？」とあさっての方向を向いている。感受性が高いのか低いのか…　独特の感性を持っている。

他にも一癖も二癖もあるキャラが出てくる。

歯の治療中で逃げられない状態で長々と説教をしてくる歯医者。

土地を売りたくない地主からかけられたら嫌なのは、コーヒーか味噌汁かを質問してくる営業部長。

具がある分、かけられると嫌なのは味噌汁なのか？

でも詐欺師が掴まったニュースを見ると、本当にこんなので騙されたのか？というような手口がある。この主人公姉妹のように大胆且つギラギラしていないほうが怪しまれずに信用してしまうんだろうか？　この姉妹は案外上手いこと地面師をやってしまう？　結末はどうなるか…　悪事を働いているので、バッドエンドでもおかしくない。そう、先が読めないので面白い。このまま騙されて読んでみるのも面白い。