アニメ第6話は、原作の30話までの内容「ミサキが鍵を無くして(貝沼に盗られた)洋子の部屋を訪れた」というところまでだった―――。
どこをカットしたとか―――
誰を描いていないとか―――
そういう痕跡すら全く残さない―――
それがこのアニメのプロや!
アニメ7話は、原作の31話から36話の途中までの内容―――。貝沼が暗い部屋でキーボードカタカタしながらミサキの過去のグラドル仕事を探っているシーンは無し―――。このままカットか、次回にまわしたか~? 実際に「暗い部屋でキーボードカタカタしているやつ」はいるんだろうか―――?
この「貝沼が暗い部屋でキーボードカタカタシーン」がカットされていた他にも―――貝沼がオクトパスの洗面所にカメラを仕掛けてミサキの着替えを盗撮しようとしていたシーンもカットされている―――。貝沼が盗撮のプロとして―――佐藤がプロとして盗撮カメラを見つけてズラすという―――誰にも見つかってはいけないプロ同士の静かな対決シーンはアニメには無い―――。
貝沼のシーンがカットされていた理由は―――今回の話の主軸は小島だから、視聴者が向ける目線をブレさせないようにするため―――? このアニメ構成はプロや~。
俺は―――
このアニメを見た証を
残したいんス!
そのためなら俺ェ―――
女キャラは変顔させられたり、オッサンみたいな休日を送ってハゲるのを気にしていたり―――反対に、背中にイラストが描かれたオッサンの裸シーンが描かれたり―――なんやこのアニメは―――! 久しぶりにアニメ見出した俺の頭がボケているのか―――? アニメはこんなんばっかりか? どうよォその辺――――
今回はいきなりミサキの顔が洋子にオモチャにされているシーンから始まる~。そして次は高橋が海老原の部屋を尋ねると、小島に殴られてしまうシーンへ―――。プロはミサキを簡単に中に入れてあげ、ミサキの顔をオモチャにして楽しんでいたのに―――チンピラはいきなり喧嘩腰でさらには高橋の顔を殴り・・・・。お互いどう見てもその筋の人って分かるのに・・・・。この2つを見比べると、小島は虚勢を張っているだけだとバレバレ―――。まぁヤクザは痕跡を残してプレッシャーを与えて追い込むというのが主なやり方だから、虚勢を張るのも仕方ない―――?
その次は、ム所ボケの人が高橋のマナーの無さを説教するシーン―――。ム所ボケと言いながらツッコみまくりやん~。高橋が先に座る所を指摘する小島―――やはり、小島が立って高橋だけ座っていると―――高橋がエラそうにみえるだろ~。でもまぁこういうのは、はみ出し者がこれで礼儀を覚えるという事で良いこと―――なのかな―――?
ジャッカル富岡のドラマ「愛という名のウィークデー」に夢中になってる佐藤は面白いなぁ~。「趣味:ジャッカル富岡」だけある―――! ドラマの最後に「肩こりのように/浜乃屋庄三」のCDプレゼントを知らされて、メモを探すシーン―――佐藤は記憶力も良いから覚えればいいだけなのに、メモを探してしまう―――そこまで夢中になっている―――。
そしてついに砂川登場~。声が軽い気もするが―――このシーンは砂川が強く出なかったからそれを表現して―――? 小島なんかには相手せず、喧嘩腰にはならないという余裕を見せるために軽い声の演技―――?
周りに当たり散らす小島が、真黒住宅に住む佐藤に会いに行くシーン。小島と会う直前に、佐藤がご機嫌で「肩こりのように」を鼻歌で歌いながらハコスカをバンバン叩いているシーンがカットされていた・・・・。
海老原からは触るなって言われているのに―――
そこらの柵と同じ扱いやんけ―――!っていうシーン―――。この後に小島が海老原の大事にしているハコスカを気にかけて「あいかわらずピカピカやなァ~」って言っているが―――こいつがさっきバンバン叩いてましたよ―――っていうのも面白いのにカットされていた――――・・・・。
小島が騙した先輩―――エンドロールでも「センパイ」だった―――を撃つシーン―――。
原作だとセンパイが指紋認証の事を言い出してページを捲るといきなり撃っているが―――アニメだと撃鉄起こしたり、不穏なBGMを流したりと、何かが起こる前フリがある―――。しかしセンパイが小島をシノギに噛ませようとして命乞いしたり、バックには砂川がいると言い出したりと、最期の言葉が聞ける―――。センパイは頭を撃たれたから走馬灯や三途の川を見る時間は無かっただろうが、人生最後の言葉を聞けたのは誰かさんが満足しそうや~。それに撃鉄を起こしたり、BGMで不穏な空気を出したりと、ここから普通の世界ではなくなるという感じを出せているのは良い―――。原作の前フリ無しでいきなり撃つというのもいいが、こっちはこっちでいいシーンだった―――。
で、クロが佐藤に弟子入り志願するシーン―――。名前を残したいと言い出すクロに対して、佐藤は存在を知られないのがこの世界のプロだと―――根っこの部分から違うと、佐藤の現実主義を突きつけられる―――。小島に付くのがクロだったら、クロは間違った方向に行ったのか―――? 根っこが違うから踏みとどまった―――?
ミサキは一泊する代わりに奇妙なコミュニケーションを取る洋子の世界に触れ―――高橋は昔ながらのヤクザの世界に引き込まれ―――クロは殺し屋の世界に憧れ―――ジャッカル富岡はドラマに出演―――。誰もが現実とは思えない世界を見て触れて、根っこの部分からズレるのかズレないのか試される―――。こんなシリアスな回をやっておきながら、次回のサブタイトルは「だってだって なんだもん♪」―――! 根っこが全くブレないアイツの話みたいや~。