アニメ『ザ・ファブル』23話までの内容は、原作だと127話―――地雷を踏んだヒナが倒れそうになるところを駆けつけた佐藤が支えたところまで―――。
俺はそういうふうに
考えない―――
プロとして
アニメではカットされたか
どうかしか―――
アニメ『ザ・ファブル』24話の内容は、原作だと128話―――佐藤がヒナを支えて車椅子に掴まらせながら、銃を拾おうとした宇津帆を撃つところから、原作132話の途中―――佐藤が背中の傷を洋子に手当してもらって仕事に向かうところまで―――。
いつもはいきなりオープニング曲がかかるが、今回はオープニング曲の前に佐藤が支えるシーンをもう一回、そして佐藤の「今日は星がよく見える――― 両親が見てるんやろ―――」のセリフまで流れた―――。
宇津帆編どころか、『ザ・ファブル』の中でも屈指の名シーン―――。これをいきなり流す―――。これでつかみはオッケーや~。
オープニング曲が終わり、CMが流れ、本編が始まると―――佐藤「今日は星がよく見える――― 両親が見てるんやろ―――」、またかい―――ッ! 冒頭を見逃した人にも優しく作られている―――。
原作には無かったが、洋子が宇津帆が着ていた防弾チョッキを佐藤に手渡すシーンがあった―――。
そこでの洋子は無言―――。「しっかりね」とか「頼むわね」とか「ヒナちゃんを絶対助けてね」とか言わない―――。言わないのは、いちいち言わなくても良いから―――。洋子が佐藤の腕を信頼している、そしてこの状況を打破するには佐藤しかいないという様子が描かれている―――。あと、手榴弾の爆片は大丈夫だったのか?と聞きたかっただろうが、そこは今言っても仕方ないから飲んだんだろう―――。洋子は飲むのは得意だから~。
クロが車で現場に駆けつけた時、原作には無かった「井崎からの電話」があった―――。
この「ケガしてんスか? 兄さん―――・・・・」の次のシーンにクロに井崎からの電話が挟み込まれ、鈴木「井崎の―――知り合いか?」に繋がっている―――
アニメではクロの電話中の会話で「つとむ」の名前を鈴木が聞いたから「井崎つとむの知り合いか?」と聞く流れになっている―――。真黒組は小さい組だから、真黒組のクロが元真黒組の井崎を知っているのは当然だから電話のシーンはいらないことになるが―――差し込まれたシーンである、電話をしている井崎はのんきに飲んでいた―――。これから逃げようとしている奴が飲んでいる・・・・。逃亡生活に入るなら、警察に飲酒運転で捕まることも避けなければいけないのに―――危機感が無い―――。この井崎の危機感の無さ、いい加減さは次回に繋がってくるからあったほうが良かったと思う―――。
佐藤の背中を洋子が手当しているシーン―――。
手当している最中に帰りの車を運転していたクロが部屋に入ってきて、ハコスカをどうするか、帰りに乗ってきたレクサスには佐藤の血がシートに付いてしまったので佐藤が買い取ると言い出す話が―――
アニメではカットされている―――。次回に回すのか―――? それともこのままカット―――? 次回・最終話は、原作のどこまでやるかによるが、若頭のハコスカの扱いは大事になってくるんだが―――・・・・。
今日は
アニメがよく
見える―――
視聴者が見てるんやろ―――
だったら
アニメの感想も大事に
しよう―――
「ユンボ」で―――アニメでは「ショベルカー」と呼んでいたが―――地雷を防いだ様子は原作よりアニメのほうが分かりやすかった―――。原作の漫画だと分からないならじっくりと見ればいいのであれで良かったが、アニメだとじっくりとは見れない―――停止してもいいが流れが止まって雰囲気が台無しになってしまう―――ので、分かりやすく描いたのか―――?
宇津帆は最期まで悪役に徹したな―――。敵ながら天晴と言うか―――。ヒナへの煽り方は、声優の演技も相まって憎らしいほど天才的だったな―――。だが、達者なのは口だけであのままだと佐藤には手も足も出ないし、佐藤が見逃してくれたとしても他のファブルが追ってくるだろうし―――悪として悪のまま散っていった―――・・・・。
鈴木はプロに徹していた―――。ファブルに敵わないと見ると、悪あがきせずに降参―――。洋子を人質にするとか出来たのに降参―――。
そしてヒナを守るためには自分の命も捨てる―――。
これは、ヒナはまだ裏社会の住人ではないから、表社会に帰れるなら帰してやりたいという気持ち―――。これまでプロとして汚い仕事もしてきたが、まだ経験していない者がそれをわざわざやることはないと―――プロとして自分はそれだけ汚い仕事をしていると自覚を持っている―――。
宇津帆が手榴弾を投げそうになっていた時、洋子が銃を向けたが鈴木が宇津帆を撃った―――。洋子に任せても良かったが、鈴木が撃った―――。洋子は殺しをやったことが無い―――やったことが無いなら無いほうが良いという鈴木の考えがここにも現れている―――。
ヒナが立ち上がるシーン―――。
原作ではヒナが佐藤の言葉を繰り返すだけだったが―――
アニメでは、この言葉を言った佐藤とのリハビリの回想を挿入していた―――。感動的になっているな―――。このリハビリは、ヒナが立ち上がるリハビリになったが、佐藤が普通の生活に近づくリハビリにもなっていた―――。
そして佐藤の背中の傷の手当をするシーンへ―――。
上記したように、原作ではクロが訪ねてきてハコスカをどうするか、佐藤の血がついてしまったレクサスを引き取る話などをするが、それがカットされている―――。そして佐藤はクリスマスの絵を仕上げないと―――と言って―――
原作では次はオクトパスにイラストを持っていっているシーンになるが、アニメでは浴槽に入ってイラストを描き始める佐藤のシーンになっていた―――。
色々あったが、普通の生活に戻っていく―――。そしてエンディングテーマへ―――。原作では仕事に行く佐藤にクロが「兄さんッ!! そうゆうとこ シブイッス!!」と言っていたが―――アニメでは視聴者がそのセリフを言いたくなる感じになっていた―――。良い余韻になっていたなぁ~。まるで最終回のように―――今回じゃなく次回が最終回だけど―――・・・・。
あきらとようこが敵に当て身を入れるシーンは手足を見えなくしてもっと素早さを強調してほしかった