アニメ『ザ・ファブル』22話までの内容は、原作だと122話―――佐藤が宇津帆の事務所の扉を開け、鈴木が仕掛けたA案のトラップを回避したところまで―――。
カットってのにも
種類があるんだよォ―――
特に この
アニメ業界は―――
アニメ『ザ・ファブル』23話の内容は、原作だと123話―――佐藤がA案をかわした後、鈴木が車に乗って逃亡、洋子がハコスカで追うところから―――原作の127話の最後―――地雷を踏んだヒナが宇津帆を撃ち、バランスを崩す―――が、佐藤が飛び出して支えて「今回はコケる前に支えたぞ―――」と言うところまで―――。
ここは仕方ないが―――洋子が背後を取られた時、鈴木が一発打つシーン―――。原作では124話の最後のコマで鈴木が撃って終わり、続きは次週―――
連載中だと洋子はどうなったんだ―――ッ!?と1週間待たされたが、アニメだとCM跨ぎもなく、弾丸は地面に当たっている場面へ・・・・。洋子が撃たれたかどうかのドキドキは無くなっていた・・・・。
が、宇津帆がヒナに撃たれているシーン―――。ここも原作では宇津帆が撃たれた所で次回へ―――とクリフハンガーになっていた―――
こっちのほうはアニメでもCM跨ぎになっていて、続きを早く見たいと思わせる引っ張りになっていた―――。
鈴木が洋子を撃ったかどうか―――ヒナが宇津帆を撃ってどうなったか―――。洋子と鈴木はプロ同士なので、戦い始めると撃たれるのはそう珍しいことではない―――。一方、ヒナが宇津帆を撃つのは、素人が前フリも無く撃つのでなかなかショッキングなシーンとなっている――。どちらかをCM跨ぎにするとなれば、ヒナが撃つシーンのほうを選ぶだろう―――。アニメスタッフのプロとして―――の判断が冴えている―――。
ヒナの怒り
コエ~!!
宇津帆の必要以上の煽り
おっかね~!!
ウッソ―――!!
ギャグも
笑えるやん~
爆破が起こった後、洋子が鈴木を尾行―――シリアスなシーン―――。一方、佐藤は・・・・コンビニで買い物しているシーンはアニメでも面白かった―――。そして―――
『よしふみとからあげ』―――ッ! 『よしふみとからあげ』は、『ザ・ファブル』がこの辺りを連載中の同時期にヤンマガで連載されていた漫画―――。『よしふみとからあげ』の作者・関口かんこ先生は『ザ・ファブル』の第1部公式コミックガイドに応援漫画を寄稿している関係でもある―――
が、『よしふみとからあげ』はとっくに連載終了している―――・・・・。だからここはカットされるかと思っていたが、カットされずにあった―――! 佐藤が「からあげ」と言った事を誤魔化すために他の物を用意するなら、原作そのままで―――となったんだろうか――。カットされずに済んで良かった―――。その後の「からあげ買うとるがなァ~」の洋子のツッコミもカットされずに済んだし~。
このコンビニのシーンと、クロが佐藤に頼られてすぐ駆けつけるシーンは今回のギャグシーンの見どころ―――。クロはギャグだけでなく、クラクションを鳴らす事で役に立った―――。佐藤のプロの仕事ぶりをそばで見れた上に、役に立てた事は、クロにとって嬉しい夜になっただろう―――。
佐藤が車で飛ばすシーン―――。
クロのリアクションが面白いが、車が峠道を高速で移動しているのは緊迫感があって良いな―――。スピード感と、峠道をギリギリ攻めている事で、クライマックスに向かっているって感じが良く出ている―――。
宇津帆がヒナを煽っているシーン―――。
「ヒナにだけはもうかかわらないでくれ―――。自分たちは殺されてもいいからヒナには・・・・」を言うところは、ヒナの父親の声真似を入れていて煽りっぷりに磨きがかかっていて、宇津帆にさらにムカつくようになっていた―――。コイツは撃って良し―――ッ!と、誰しもヒナに感情移入をしてしまう―――良い煽りっぷりだった―――。
そしてヒナが怒りで立ち上がり、地雷を踏んでしまうが煽り続ける宇津帆を狙う―――。
その間、クロが鳴らすクラクションの音が合間に差し込まれる―――。それがいい感じに神経を逆なでするような感じで、宇津帆の煽りと合わせて苛つかせる作用が足されていた―――。ここも良い演出~。
そして宇津帆編の一番のクライマックスシーンと言っていい、倒れるヒナを佐藤が支えるシーン―――。ここは原作でもアニメでも本当に良いシーンで痺れる―――。
洋子と鈴木が格闘するシーンはリアル6秒で描かれていたが、このシーンはスローモーションで描かれていた―――。
鈴木がフェイクで釣られるところ―――洋子にフェイクで勝った後にフェイクでやられるとは―――鈴木がフェイクと気付くのはスローで描かねばならないし、それ以外にもその場に居た人物のリアクションを描くためにはスローで描くしかない―――。
リアルの時間経過で描いてしまうと―――鈴木がフェイクに釣られて気付く、動じない洋子の表情、驚く宇津帆、倒れるヒナ、飛び出してくる佐藤―――これらをリアルの時間経過で描くとなると―――漫画だと可能だが、アニメだと一瞬過ぎる―――ッ! アニメではここはスローモーションで仕方ない―――。が、スローでも佐藤が支える所はカッコよかったなぁ~。綺麗な星空の下―――気にもとめない軽んじられている小さい存在だったヒナが立ち上がり、それを佐藤が支える―――。ヒナは今までたった一人で命を捨ててまで仇を討とうとしていたが、気にしてくれて支えてくれる人がいた―――。
もう終わりらしいね、残念