【名探偵コナン】FILE1003「紅鼠の痕跡」工藤新一さん、コナンの姿じゃないのに「あれれ～」と言う大失態

京都の修学旅行に来ている新一。
旅行中に偶然出会った母親の知り合いの女優・鞍知に暗号を解くことを頼まれる。暗号を解いている途中に鞍知の知人の西木が殺され、事件に巻き込まれて…

あらすじ

町に天狗のお面をかぶった人が複数現れた騒ぎの間に、俳優の井隼が殺された。

井隼は10分の間に殺害され、犬矢来の上に倒され、井隼が倒れていた犬矢来には足跡を残されていた。

井隼が殺された間、容疑者の映画監督の馬山、作曲家の阿賀田、女優の鞍知はそれぞれアリバイが無かった。

井隼の懐にまたもや暗号とヤツデの葉が残されていた。

暗号を見た大岡紅葉は「暗号の文字には京都の地名みたい」と言い、その言葉で新一達は間違いないと気づく。

料亭内に容疑者達を集めて、暗号を書いたと言われる出栗末智男の事を聞き出す。

出栗は祇園芸術大学の同級生で、鞍知達とは特撮研究会で知り合った。

卒業制作の映画の脚本が書けなくて悩んでいた西木が、出栗の温めていたマンガのアイデアを勝手に使って、映画を撮ってしまっていた。

鞍知達は「スタッフロールに出栗の名前を入れれば許してくれるだろう」と、出栗に映画「紅の修羅天狗」を見せたが出栗は怒ってしまい、出栗以外の5人がその映画のお陰で脚光を浴びてしまった。

今回、「紅の修羅天狗」の再録の制作発表をした日の夜、出栗から連絡があり、「今は、漫画家を諦めて小さなデザイン事務所で働いている。あの話をリメイクするならスタッフロールの片隅に僕の名前を入れてくれないか？」と言う内容だった。

しかし、手違いでスタッフロールに名前が載らず、試写会で名前が載っていないスタッフロールを見た出栗はショックを受けて自殺してしまった。

料亭の外で待っていた蘭達のところに沖田総司が現れる。「天狗がぎょーさん出て暴れている言うから剣道部連れて退治しに来たったんや！」

「沖田に話がある」と蘭が皆から離れて二人で話し出す。

両親に電話をして鞍知のことを聞き出している新一に、園子からメールが届く。

メールの内容は「妻の浮気現場だよん」と蘭と沖田が顔を赤らめて話しているメールだった。

メールに動揺している新一だったが、服部達が祇園ホテルで聞き込みをすると聞いてついていく。

祇園ホテルのフロントで「西木が喫煙部屋を予約する際、満室だったのが電話中に予約キャンセルになって部屋がとれた」ことを聞き出す。

同じく喫煙者の阿賀田の場合も「電話中にキャンセルが発生して予約がとれた。」ことを明かす。

世良が綾小路に天狗が出た阿賀田の部屋の様子を聞く。

阿賀田の部屋は
・天狗が現れて燃え上がった天井には、焦げてノリみたいな物が少量付いていた。（大きい物を支えられる量ではないとのこと）
・阿賀田がイスごと倒れたのでカーペットにイスの跡がついていた。
・阿賀田が天狗に向かって投げた灰皿とタバコ。タバコでカーペットが3センチぐらい焦げていた。
・ベッドの真ん中にもう一つの枕が転がっていた。

枕の事は、阿賀田が「クセでヒザの下に枕を入れないと足がつるから…」と説明する。

それを聞いた新一（ん？何だ？　今、何か引っ掛かったよな？）

阿賀田の部屋の状況を思い出すが、蘭と沖田の写真で気が散る新一。

新一（そんな事考えてる余裕ねぇのに…　え？余裕？）

そこへ薬が斬れる兆候が出てきた新一。

苦しみながらも「犯人がわかった。でも捕まえるにはまだ証拠が薄い。京都府警に協力してもらっていいですか？　少しばかり…恥ずかしい思いをするかもしれませんけど…」と言う新一。

感想

事件現場で怪しいところを見つけた新一。

アレレー　おっかしいぞー

高校生の工藤新一がコナンの口癖を言うぞ!?
「あれれー」ってｗ　表情も子供みたいになってるしｗ
長い間、コナンとして生活していたから（でも作品内の時間では、新一はコナンになってから1年経っていないらしいが…）、ついつい出てしまうんだろう。このままでは自分が新一なのかコナンなのか狂ってしまうんではないだろうか？　コナンが殺人現場に遭遇しても全然焦らなかったり、殺人犯よりも蘭と沖田の写真を気にしたりするのはその兆候なのかもしれない。

世良が怪しんでいるのは、この後にバレる前フリか？
前話の1002話でジャージの袖をたくし上げずに折りたたんで袖をまくっていた事に引っかかり、

世良「まるでそのジャージを小さな子供に着せてたみたいだな？」（この朝食前に、このジャージの格好でコナンの状態になっていた）と怪しんでいた。

でも怪しくても正体を見破れるのか？　身体がデカクなるか小さくなるかの薬の存在を知らないとコナンと新一が同じ人物という考えに至らないと思うけど。そんなマンガみたいな薬があるって信じるかな？…ってこれはマンガか。マンガだから時間の流れもおかしい事に突っ込む人がいないし、身体が大きくなったり小さくなったりするクスリがある世界なのかもしれない。

さすが長く続く推理漫画だけあって、設定をちゃんと考えてあるなぁ。

推理

残る容疑者は
・女優の鞍知
・映画監督の馬山
・作曲家の阿賀田

犯人は鞍知かな？と思ってたけど、新一の両親と親しい人が犯人になるかなぁ？　清水の舞台で「待っててね出栗君。もうすぐだから…」と言っていたのは、出栗の代わりに復讐するように見える。これは作者のミスリードで、もうすぐなのは「出栗の脚本で作られた、出栗の名前が入ったスタッフロールで映画が公開されること」をもうすぐだと言っていたんじゃないか？

出栗が生きているのなら犯人だろうけど（殺されたのは、脚本を盗んだ脚本家、鞍知の相手役の俳優の井隼と出栗が恨むであろう順番に殺されている）、それはないかな。

で、そうなると怪しいのは…馬山か？　馬山は特撮が得意と言っている。これは阿賀田の部屋に天狗を用意できるっていう薄い証拠かな？

でも暗号はなんなんだろう？　今回で京都の地名を表していると分かったが…　祇園芸術大学に通った鞍知達には分かる京都の思い出の場所なのか？それとも映画の撮影に使った地名を示しているのか？

新一が余裕という言葉で何に気づいたのか。はっきり言って分からん…

次週は解決編だろうけど、新一がクスリの効き目が切れそうなんだけど…どうするんだ？　クスリの効果が切れてもすぐに次のを飲まずに8時間空けろと言われていたが…　顔がそっくりの沖田に新一の代わりをやってもらう？

でも蘭との写真を見てヤキモチ焼いていた相手にそれをしてもらうのは無いだろうし…　沖田が出てきた理由は…　服部がテレビ中継に映っていて「服部が風邪で学校を休んでいる」という嘘が遠山和葉にバレた。服部の横に新一も居たから、テレビ中継で見られるとマズイことになる相手に見られた時に「あれは新一じゃなくて沖田だよ」と新一が言い訳できるために作者が出したのかな？　まあ1000話記念で読者サービスということもあるだろうけど（他にもたくさんキャラが出てきたし）。