みそいれにしやす

面白いと思った漫画のあらすじ、感想、考察などを書いてます。ネタバレが嫌な人は注意して下さい。

喧嘩稼業

【喧嘩稼業】87話 上杉均「ほら…芝原剛盛とか破りそうじゃないですか… 本当に困ったもんですなぁー 破るのだけは勘弁してくださいよ 進道塾の煉獄を」

投稿日:

陰陽トーナメント1回戦第4試合が終わった。
裏で動いている十兵衛は里見と鉢合わせになり、ひょんな事から協力体制に鳴ることに。
「里見達が田島の目を潰せるように、アリを排除する」と口にした十兵衛はその場を去った。
そして里見賢治と山本空は…

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あらすじ

試合場の通路

里見「カブト戦直後に私が田島の目を潰します」

空が疑問を投げかける「上杉さんが負けた時の対策を、里見さんがしていなかったのはおかしいですよね?」

里見は説明する。「マカオに来たその日です。空君が上杉さんに”門”の説明に行っている時に私は芝原に会っていました」
里見は芝原に「試合後に田島の目を潰してくれませんか?」と頼んでいた。
が、芝原は「以前においらはタイマンで戦うと嘘をついて、あいつの前からバックレている。こんなおいらの事を田島が警戒を解く手段をお前さんは掲示できるのかい?」

空は里見の説明に納得した。「俺は山本陸の息子です。そいつが進道塾を捨ててまでついて来ているのだから少しは信用してもらいたい」

里見は、行き違いで意拳の兄弟子を殺めてしまった過去を語り、「空君に言わなかった理由は――― 進道塾に関わった者なら誰もが慕う上杉均を両天秤にかけ裏切る事になるから。それによって空君が俺の前から消えてしまう可能性があったからです。山本陸に上杉均がいたように、私にも空君が必要なんです」

里見に師事される道を選んだ事に改めて納得する空。

空「芝原もなかなかの洞察力がありますね」

里見「だから彼には難題を解いてもらう事にしました。上杉均が煉獄という技を使うと教えました」

里見「煉獄対策は上杉戦で芝原が見本を見せてくれますよ」

芝原の控室

十兵衛が佐川徳夫に煉獄を打っているビデオを見て研究している、芝原剛盛と芝原佑と後藤医師。

合気では全ての物事を”陰”と”陽”に分けていて、呼吸を吸うことを陰、吐くこと止めることを陽としている。

煉獄は陽から陰に変わる刹那に攻撃をしている事を見抜く芝原剛盛「息を吸おうとする瞬間というのは人間は動けない。そこを攻撃する。」

芝原剛盛「―――で佑。煉獄の対策は思いついたか?」

芝原佑「まあ あるにはあるけどこちらも結構なダメージを食らいますね」

後藤(薬を使った金田が脱出できなかったのに…)「進道塾の秘技ですよね? 対策はあるんですか?」

芝原剛盛「ありますよ。陰と陽を入れ替えさせる。煉獄中の呼吸のタイミングを変えさせればいい」

芝原剛盛「それじゃー 皆さんそろそろ参りましょうか」

立ち上がる三人。

控室に戻ってきた里見と空

里見(空君はずっとついてきてくれるだろうか… 私が山本陸を殺しても――― ついてきてくれるだろうか。空君は山本陸の息子だ。山本陸が上杉均を切らなかったように、空君はきっと―――)

里見「いよいよ第5試合です」

感想

蟻の一穴
俺にはそれで充分だ
利用できるものは利用させてもらう
何でもアリなんだからな

里見と空の師弟コンビが、それぞれ別の人物にあっていた。富田流の二人が佐川兄弟にあって裏工作していたのと重なる。やはりトーナメント後半のブロックは里見が主役と見ていいだろう。

でも、里見「私が田島の目を潰します」って言うけど因縁があるのは空君のほうだから、あんたがやったら外野からは”ただの卑怯者”に見えるんじゃないのかな?

おかしくないですか?
いやおかしいですよね?

「上杉が田島の目を潰す」これは分かる
「空君が田島の目を潰す」これも分かる
「里見が田島の目を潰す」あん?
「芝原が田島の目を潰す」はわ!?

里見は元進道塾生だから、田島に目潰ししてもギリギリ世間は納得するかもしれない。でも芝原が田島に目潰しするのは筋が通っていないぞ? 芝原は全国に道場を持っているのに、卑怯者と見られてもいいのか?

それに里見も玉拳の門下生を集めたいんだから田島の目を潰す役目をやってしまったら世間から「あいつズルしたじゃん!卑怯者!!」となるんじゃねーか? さらに世間から同情的に見られているカブトを倒した奴になってしまうから、余計に不味くねーか?

そう考えると里見からすれば田島に目潰しするのは自分ではなく別の人物、できれば世間からは里見に直接関わっていないように見える人物、つまり上杉や芝原にやってもらうことが正解なんではないか? はわ!? だから里見は上杉と芝原の両方に頼んでいたわけか! カタカタ 周回遅れ… 周回遅れでやっと里見の行動の意味がわかった… 目潰しをするにはこの人が作った道を歩むのが一番合っている。

こ…この総合力の高さ…
マジで趙雲超えてるんじゃね

そういえば里見は
喧嘩王と伝説の格闘家
どっちが好きなんだ?

でも里見はできれば芝原に勝ち上がってほしいのか? 進道塾の門下生を玉拳に取り込もうと企んでいたから、里見にとって上杉は直接倒したい相手のはず。芝原に煉獄を教えなければ上杉が楽に勝ち上がり、関にも煉獄で簡単に勝ち上がることが出来るだろう。それを恐れて芝原に煉獄の情報を渡した? どちらにしろ上杉の1回戦は苦戦して、勝ち上がっても負傷してほしいということか。

上杉は里見に
綺麗に食べてもらおうとしているのか!?

適度に負傷した進道塾の喧嘩王・上杉均は、玉拳を広めたい里見にとって美味しい食材だろう。

そういえば空君は
血の繋がりと師弟の繋がり
どっちが好きなんだ?

「山本陸には上杉均がいたように、私には空君が必要なんです」と空を上杉に例えている。空が上杉を慕っていれば慕っているほどこの言葉は心に響く嬉しい言葉となるだろう。もし里見が山本陸を殺めても、空は里見の傍から離れないんじゃないだろうか? そういえば、里見は上杉に「田島への目潰し」を説得する時、山本陸を慕っていれば慕っているほど目潰しを自分自身でやりたくなるように誘導していた。

山本空は里見に
綺麗に食べてもらおうとしているのか!?

山本陸の息子の山本空は、玉拳を広めたい里見にとって美味しい食材だろう。

オッサン転がしも一流
七光り転がしも一流
神は里見を贔屓しすぎなのではないだろうか

間抜け野郎ですわ
間抜け野郎!
田島・お間抜け・彬樣の登場ですわ

里見は、意拳の兄弟子を殺めたことを後悔していて、空との付き合いは慎重に運んでいた。「負ける事でしか得られないものがあるんだよ」と言っていたが、兄弟子とのコミュニケーション失敗からしっかり学んでいる! ちゃんと得ているじゃねーか! 対して田島は「負けて得られるものなどない」と言っていたが、試合運営は上手く言っているのか? 十兵衛が裏工作しようとしていたのを、梶原からの指摘で新たに規定を作った。が、今も十兵衛は裏工作しようと動いているぞ。失敗から何も得てねえじゃねーか!

矛盾する想いがある
田島はやられてほしいが
間抜けのまま死んで欲しくない

もう面倒くせーから
さっさとお前の奥の手を出せよ!!!
芝原「…奥の手 …まだ出せない」
でしょうね!!!

田島への目潰しを提案された芝原。目潰しは卑怯とは言わずに、警戒を解くのは無理だろ?と答えている。それにマカオへの飛行機に乗る前に十兵衛にワザと末期癌だと分かるように麻薬携帯許可証を見せた。ということは芝原は「使える手は使う者」だということ。”魔人になる薬”を使うのか? メタ的に―――もし上杉の試合に”魔人になる薬”を使った場合、芝原は「全て出しつくしたキャラ」となってしまって負けるんではないだろうか?

“アレ”には名前があった
その後の現象からこう呼ぶ―――
死亡フラグ

…なあ…十兵衛…
おっさんが殴る蹴るの暴行してるのを見て
何が楽しいんだ?

里見が芝原に煉獄を教えたか! 富田流の二人が使う”あの連打”を観て、警戒はしていただろうけど。『上杉均の煉獄』は里見に言われた時に十兵衛も見たがっていた。上杉均の煉獄はそんなに特別なのか? ”魔人”になった金田にも”後の先”で対応してしまう櫻井にも不完全である『富田流の煉獄』が通用したぞ? 上杉の「一発入れば煉獄」のとおり、煉獄への入り口は14手ある。それを見たいのか?と思ったら芝原達が煉獄のビデオを見ている様子を見ると、十兵衛が見たかったのは呼吸方法なのか?

抽象的な答えでいいなら
『呼吸法』のためだろうな

里見「進道塾の煉獄使いが一人残っている
そいつでためしてみろ」
佐川徳夫「僕が初めて考えた時は
“ダメージを負うが抜けれる”
というキャッチフレーズでした」
上杉「なぜ彼は煉獄破りとの出会いを私にしゃべる??」

佐川徳夫が言っていたが披露しなくて肩透かしだった”煉獄破り”がとうとう見られるのか! しかも佐川徳夫がやろうとした相手は、富田流の不完全な煉獄が相手だった。が、それは残念ながら披露される機会はなかった。しかし、今回は進道塾の喧嘩王・上杉均の完全な煉獄を破る! 本当に破れるのか!?

状態は刻一刻と変化している
煉獄破りのベストポジションは
すでに移っている

芝原佑の考えた煉獄対策は「結構なダメージを食らう」。それは佐川徳夫も同じことを言っていた。思いついた打開策は同じなのか? 佑のほうは恐らく徳夫と似た方法だろう。しかし芝原剛盛の方法も同じ方法なのか?

芝原剛盛逃げるなよ!
お前のやり口で見たい!!
お前がやる事は佐川徳夫と同じ煉獄破りか!?
それとも違うのかを!!!

芝原剛盛
芝原は「陰と陽を入れ替えさせる。煉獄の呼吸のタイミングを変えさせればいい」と言っていた。打撃が当たるタイミングをちょっとづつずらしていくのか? 十兵衛の煉獄中の呼吸のするタイミングは、打撃が強く当たった時。浅い攻撃が続けば呼吸のタイミングが無くなって息が上がってしまい、煉獄のスピードが遅くなるだろうが… それはダメージを食らうやり方。陰、呼吸を吸う瞬間は人間は動けない。そこを攻撃するのが煉獄だから逆をするには… あん? やっぱりダメージを負うのか?

まあいいさ
どんな道をたどろうと
必ずお前は始めるよ
煉獄破りを

芝原は煉獄対策を思いついたようだが、上杉は技の使い手として煉獄破りの方法も思いついていて、もし破られたときの事も想定しているんだろうか?

上杉「「破られたとこ見ろ!!!」
なんて言うわけないだろーが!!
俺は破られても勝つとこ見て派だ!!!」

漫画的にも―――文さんは片腕骨折なのでこのトーナメントでは煉獄は使えない。もし文さんが優勝して後日田島とやる対戦の時には、田島は富田流が使う”あの連打”を研究して対策を用意しているだろう。十兵衛も工藤相手では煉獄はあまり有効ではないから使わないかもしれない。だからここで煉獄破りを披露する展開が来るだろう!

煉獄破りは当然アリアリ無しです!!!
煉獄破りには大ダメージも当然有りですが
そういう意味ではございませんよ
アリアリというのは
煉獄破りを見たい気持ちアリアリという事でございます!!
無しというのは
「煉獄破りの披露はナシ」は無しという事でございます!!!

煉獄破りだけで
このはしゃぎっぷり
初期の藤井隆のテンションだな

そそるわー! 場違い感ハンパない兄ちゃんのおかげで第5試合が超そそるわー!! 第5試合は、”打撃に絶対な自信を持っている”上杉の打撃を芝原がどう捌くかを楽しみにしていたが、煉獄破りがどういう策なのか。それは成功するかしないか?も楽しみになってきた!!
比叡山を焼き討ちせよ
容赦ねぇ!
上杉「煉獄で焼き討ちせよ」
芝原「煉獄破りで逆に焼き討ちにせよ」
この前フリのワクワク感容赦ねぇ!!!!!

この試合
俺がもっとも
好きな展開になりそうだな

田島が第1試合でこの言葉を言ったら毒が使われてしまったが… 変な横槍で試合が終わらないよね? 終わらないですよね?

その技は”投げっぱなしエンド”といって
木多康昭の秘技です
備えておかないと
トーナメント終了後ではなく
ミサイルエンドで
木多先生に逃走されてしまいますよ

巻末の作者のコメント
巻末コメント
木多康昭「僕が連載を投げて隕石エンドにすると思っている人がいるらしい。普通に考えて子供じゃないんだからそんな終わり方させるわけないと思うんだけど…あるのならミサイルエンドです。」

ミサイルエンド!? カタカタ トラ○プさああん!! 北○鮮を黙らせてくんろぉ!! 北○鮮のミサイルの脅威が無くなれば、きっとミサイルエンドも無くなるはず!

木多先生はずっとえがいてきてくれるだろうか…
北○鮮がミサイルを飛ばしても―――
漫画の続きをえがいてくれるだろうか
木多先生は子供じゃないんだ
ヤンマガ編集部が喧嘩商売から喧嘩稼業の間に
木多先生を切らなかったように

木多先生もきっと―――

木多康昭

次の話が掲載されるヤンマガ17号ではいよいよ第5試合が始まるよね? 始まりますよね?

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-喧嘩稼業
-,


  1. 氷牙 より:

    はじめまして。

    過去の台詞をアレンジ、ここのオリジナルですね。
    他の喧嘩稼業考察ブログよりも、圧倒的に面白い味付けです。
    これからも期待しています。

    ちなみに徳夫も芝原も準備しているのは、煉獄破りでなく、煉獄対策ですよ。
    木多氏は”破り”とは一度も書いていません。

    文脈からするに、一撃目が深く入って一旦始まってしまえば術者が故意に止めるまで逃れる事の出来ない煉獄から逃れる意味だと私は思います。

    • おみそ より:

      ご指摘ありがとうございます。
      作中で言っているのは煉獄”対策”ですね。
      勘違いしてました。

      その対策は
      煉獄中の呼吸のタイミングを狂わせて息切れさせて止めるんですかね?
      とにかく楽しみです。

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