太平市の太平興信所の所長・宇津帆。
将来のカモにするために子供達が免疫なしで育つように暗躍していた。
洋子に返り討ちにされた鈴木。洋子と佐藤がファブルだと知ったうえで開放された。
鈴木は太平興信所に帰り、宇津帆に報告。ファブルの事を聞いた宇津帆は「乾杯だ」と答えた・・・・。
あらすじ
太平興信所 鈴木の部屋
鈴木「その乾杯はファブルを敵にまわすって事だぜ―――」
宇津帆「もちろん―――」
鈴木「だったらひとつハッキリしときたい――― アンタがファブルを敵にまわす大義名分はなんだ? 相手が相手だ――― 当然命懸けになる―――・・・」
理由を言わない宇津帆にデリンジャーを向ける鈴木「口に出して言うんだ――― 大義の内容なんてどうだっていい――― 俺が知りたいのはアンタの覚悟だよォ―――! 途中で投げ出されて俺だけバカを見るのはゴメンだからなァ~」
宇津帆「なるほど――― 一理ある――― おまえさんはどうなんだ?」
鈴木「油断してたとはいえ――― 女にやられた――― この道に入って20年。仕事には俺なりに自信とプライドを持ってた―――・・・ それがついさっき―――煙みたいに消えた―――」
鈴木「外見は整形でゴマかしても――― 中身はもう40だ・・・ すぐに衰えがくる――― 消えたプライドと最後のひと華のために俺は命を賭けられる―――ッ! アンタが本気でないならここで始末して俺は消える―――・・・ ファブルは俺ひとりじゃ―――手に負えないからな 誰か相棒を捜す!」
宇津帆「そうか――― よくわかった――― 俺のは―――もっと単純だ。4年前―――ヒナの横でファブルに首を切られた男――― 川平って男は俺の弟だよ――― ファブルの事は俺も捜してたんだよ――― だから唯一の目撃者であるヒナをそばに置いてきた――― 誘き出して―――ファブルを迎え撃つ準備をした。逃げるなら国外へ飛んでるさ―――。ファブルは・・・真黒組御用達―――・・・ 逃げるつもりなら太平市にゃ来ないぜ――― だから―――乾杯なんだよ」
デリンジャーをしまう鈴木「いいだろう――― 信用はしないが頼りにする―――」
宇津帆「手口を練らねえとな」
鈴木「手口としては二人でヤる――― 部外者はもちろん――― 井崎も入れねぇ! 井崎はどうもプロ意識に欠ける。」
鈴木「今は双方とも顔も立場もわかった状態だ。アイツらは今――― 何か理由があって俺をヤラなかった・・・ 秘密裏に確実にヤれる方法を考えよう――― その後の逃亡ルートも練らねえと―――・・・・」
宇津帆「その調子じゃ疲れたろ~ 今夜はゆっくり休めよ―――・・・・」
部屋を出て行く宇津帆。
ダイニングで電気を点けずに一人考える宇津帆。
佐藤が太平興信所に来た時の事を思い出す宇津帆(あの坊やが・・・ ファブル・・・ 俺が誰か―――気づいているだろうに―――・・・ なのに殺気どころか素振りや気配をあんなふうに消せるとは―――・・・)
宇津帆「噂以上だな こりゃ―――・・・ 確実に勝てる方法か―――・・・」
宇津帆は無言でヒナコの部屋の扉を見つめる・・・・
感想
貝沼のことが隅に追いやられてきた・・・・。貝沼の葬式はあるんやろうか~? それまでに宇津帆との対決は終わっているんやろうか~?
坊や・・・・
佐藤が宇津帆相手に殺意や気配などを見せなかったのは宇津帆相手ならいつでもヤレルという事か~? 鈴木が佐藤を蹴った時、鈴木も気づかなかったからな~ あの蹴られた瞬間でも殺気やプロの気配を見せなかった(鈴木はこの時のこともプライドを傷つける出来事だろうな)―――。これが本物のプロか―――。鈴木の蹴りを受けた佐藤は「俺に近いニオイ・・・」と気づいてたけど―――。これが力量の差か―――。
男たち・・・・
川平は宇津帆の弟だったのか―――。だからファブルから逃げていたのにヒナコに殺し屋の事を聞きに行くという危険をおかしたのか―――。
鈴木はプライドを取り返すためにファブルに挑むのか―――。
ファブル相手に2人でやる―――。井崎を入れないのは懸命だと言える―――。鈴木が宇津帆を相棒にするってことは宇津帆もなかなかの腕前なのか~? 素人相手だったとはいえヒナコの両親にファブルの手口を真似ることが出来るから、ある程度の腕はあるってことか―――。
・佐藤と洋子、宇津帆と鈴木。お互い正体が分かっている。
・直接戦ったら確実に負ける。
・真黒組も敵にまわしそうだから秘密裏に。
・逃走ルートも確保したい。
ファブルを相手にって言っても組織を壊滅させるってわけじゃなく、佐藤と洋子を始末することだろう―――。それでも困難・・・・。
まあ家を襲撃っていうのは無いだろう―――。宇津帆の言う通り、手榴弾で終わるかもしれないが真黒組の家を破壊したら、真黒組が弱小事務所とはいえ厄介なことになる―――。
佐藤を誘き出して地の利を活かして始末してさっさと逃亡―――? 誘き出すために、佐藤がリハビリを手伝っているヒナコを利用―――? 佐藤はヒナコのために動くかな~? 宇津帆もプロの殺し屋がヒナコを助けにくるとは思わないだろうから・・・ 宇津帆が「4年前の殺し屋は佐藤だ」とヒナコに教えるかワザと聞かせるかして、ヒナコが佐藤に4年前の事を匂わせて話があると電話で呼び出す。その電話を盗聴していた宇津帆と鈴木が待ち合わせ場所に待ち構えて狙撃!か~?
宇津帆からは分からないだろうが、読者目線からは佐藤は狙撃にも対応できそうな場面があった―――。佐藤が太平興信所に行った時、元ターゲットの宇津帆と会う前からマンションを眺めていた。
これは狙撃してきそうなポイントとかを見てたりしたのかな~? プロとして新しい建物を見るとそういうクセが付いているのか~?
ミサキちゃんが鍵を亡くしてアパートの部屋に入れなくて困っていた時も佐藤は建物の様子を観察していた―――。
建物を造りを観察してどう動けるか考える佐藤―――。狙撃に対しても警戒しているだろう―――。佐藤を狙撃するのは無理そうや・・・。
宇津帆が冗談で提案していた手榴弾を家に投げ込む方法でも、ヤれそうにない・・・。佐藤はこういう事を想定してか、ベッドで寝ずに風呂で寝ている―――。寝込みに手榴弾を投げ込んでも、手榴弾が風呂の中に奇跡的に入らないと無理や―――。
毒を盛ろうとしても、舌がビンカンな佐藤には無理・・・。
神視点で見ている読者から見ても、宇津帆達が勝つ方法が思いつかん・・・・。神視点から見たら、宇津帆と鈴木はしくじっても消されないことは分かってるけど・・・。ボスや真黒組が出て来たら別か~?
弟の仇をとりたい宇津帆と最後のひと華のために挑む鈴木―――。今までに佐藤が相手にしてきたのは、基本不意打ちだったりして道具も心も準備していなかったのが相手だっただろう―――。今回は正体を知っていて、命懸けで、準備をしている者が相手―――。佐藤を焦らせるぐらいは出来るかな~? とりあえず、宇津帆はヒナコを何かに使いそうや―――。
おみそさんへ、
感想に参りましたm(_ _)m
アキラが、行くとこx2見てるのが狙撃ポイント。
そんな発想・・・
ですね。
バッファローにヨウコと初めて行った時・・・
ジロジロ・・・
で、ウツボが語ったファブルと同じように見せてヒナコの親を殺害。
ウツボの殺しのスキルってどんなものなんでしょうネ♡
突発イベントじゃないし監視して知ってそうだから佐藤のボス自ら始末しにくるのが自然な流れなきがする
うーん、ウツボや鈴木程度では、束になってかかっても、ヒナを使ったり、どんなに汚い手を使っても、自他とも認めるプロでない、アシスタントの洋子ひとりにすら手も足も出そうにない。
ちゃんとしたプロなら、佐藤は勿論、洋子だって只者でないとはわかるはず。
そして、佐藤達には、これ以上関わらず逃げるのが最善の策とわかるはず。
オタクやニートを喰いものにするしか、能のない連中は、さっさと片付けてほしい。
>ひなさん
>バッファローにヨウコと初めて行った時・・・
>ジロジロ・・・
そういえば初めてバッファローに行った時に「建物の構造や人のチェックを入れる」と言って観察してましたね。
>オタクやニートを喰いものにするしか、能のない連中は、さっさと片付けてほしい。
貝沼がまだ生きて捕らわれている状態だったら佐藤が何とかしたかも知れないけど、今は佐藤達からは動く気は無さそうですね…
>突発イベントじゃないし監視して知ってそうだから佐藤のボス自ら始末しにくるのが自然な流れなきがする
そうですね。
佐藤は殺しを禁止されているし、佐藤のことを「一般社会になじめそうならそうしてやりたい」と言ってたボスが出て来るのが自然ですね。
展開が楽しみです。