明と小春と逸れた鮫島達。明が居るであろう派閥に向かおうとしたが、まずは今居るカジノを抜けて行かなければならなかった。さらには鮫島と勝次は墨族とそのボスのプリンセス様に顔を知られてしまっている。困っていた鮫島達だったが、丁度通りかかった船に便乗し、勝次は顔を隠し、体がデカイ鮫島は丸まって布をかぶって荷物のふりをして、墨族のカジノを通り抜ける作戦を決行。順調に行くかと思いきや、プリンセス様が通りがかり、船に積み込んでいる荷物(鮫島)に目をつけて…
この記事がある限り
彼らはまた
ここに来ます
それに
ちょうどいい
ネタバレもあります
私は
満足ですよ
あらすじ
荷物(鮫島)に目をつけて鎖で触り始めたプリンセス様だったが、船頭が「隣の集落への捧げ物」だと機転を利かして見逃してもらえた。
鮫島達が乗った船はこのままプリンセス様がいるカジノを抜けられるかと思われたが、プリンセス様が荷物を触った鎖をライオンの鼻に近づけてみると汗と血の匂いを嗅ぎ取った。プリンセス様はすぐさま「封鎖!!」と叫ぶ。すると下流に向かう扉が封鎖されてしまった。
鮫島達が乗った船を、槍を突き出した墨族が両岸から囲む。「全員直ちに下船せよ。荷物のチェックも行う」
乗客は降り、顔を知られていないユカポンとネズミも普通の客を装って下船した。
鮫島は船頭の脚を掴み、墨族達に投げつける。その隙に勝次と一緒に下船。墨族が落とした槍を拾い上げ、墨族を次々と串刺しにしていく。そして墨族が刺さったままの槍を封鎖された扉に投げつけた。扉が壊れ、鮫島が走り出す「走るぞ!!」。勝次、ネズミ、ユカポンも続きカジノから脱出した。
プリンセス様「篤様が一目置いただけありますわ。安心しなさい お前たち。逃げられたわけでは ありません。この鍵がある限り、彼らはまた ここに来ます」。そして嘘を付いた船頭は、プリンセス様に食べられてしまった。
抜け出した鮫島達は走り続けていた。そして墨族と次の集落の境界が見えた「見えて来たぞ!! 次の集落だ!!」
感想
吸血鬼たち いつも
こんな生活なのか?
まるで紳士だな
鮫島は布を被って荷物のふりをしていたが、プリンセス様に目をつけられてしまった。プリンセス様は鎖で荷物を触りだした。
荷物チェックで
知らないうちに
ハゲのケツを触らされちまってる!
ひいいいいいい!
こんな「箱の中身は何だろな?」は
やりたくねェ!!
この船頭さん、金を渡せば派閥のボス相手でも嘘つくのかよ! 金を貰えばきっちり仕事をやり切る。プロ中のプロじゃねェか!
が、船頭が「隣の派閥への捧げ物だ」と嘘をつき、見逃してもらった。
へ? 鮫島が荷物のふりをしちまっているのに、理由を聞かずに乗せていたのか! いきなり飛び乗ってきて船に乗せろと言ってきたハゲが、布を被って丸まっちまっても何も聞かねェのかよ! なのに咄嗟に庇ってくれてまでいて… 客の事情を察して機転を利かす! 船にいきなり乗り込んじまって「前の船を追ってくれ」と言ったら、何も聞かずに追ってくれるに違いねェ!
ンでも「隣の集落への捧げ物」と聞いちまったら、プリンセス様は鎖で触れるのを止めちまった。派閥同士で争ってんじゃねェのか? 争ってんのは賭博での売上だけなのか? 立花様は見た目が理性もねェ怪物みてェだったが、賭けに負けちまうと約束通りネズミとユカポンを開放してくれた。プリンセス様も喰っちまったのはイカサマをやっちまったと聞いた客だけ。鮫島と勝次を追っているのは、鍵を盗み出そうとしたから。立花様もプリンセス様も律儀な人なのかァ?
こんな所で
百獣の王の恩恵にあずかるとはな
プリンセス様は、荷物を触った鎖に付いた匂いを、ライオンの鼻で嗅ぎ取った。
血と汗の匂いは
青春の匂い
だからちくしょう!
布越しで触れただけでもこの探知能力! この手荷物検査には麻薬探知猫がいるのか! ヤニ猫よりは優秀そうじゃねェか! 犬の嗅覚が優れている事は知られているが、猫の嗅覚もかなりのもの。当然、猫科のライオンも嗅覚は優れている。しかしその嗅覚を活かしたのはプリンセス様の知力! 客の手前、船頭の言う事を素直に聞いて身を引くが、一応はニオイを確かめて中身をチェックしておく! 抜け目ねェ! そして異常を感じたらそく封鎖を命じる! 判断力も半端ねェ!!
それには訳があるんじゃ?
船を止められ、下船を命じられた。顔を知られていないネズミとユカポンは他の客に紛れて下船した。顔を知られてしまっている勝次と鮫島は隠れたまま。近づく墨族達に、鮫島が急に立ち上がって船頭の脚を掴んで投げつけた。
投げつけて敵を一層!
ヒトデ型のブーメランみてェに投げつけて
敵グループにまとめてダメージ与えやがった!!
超酷ェ! 船の後部なんだから櫂を投げつけりゃァいいじゃねェか! よりによって、細けェ事情も聞かずに助けてくれた船頭さんをぶん投げやがった! 借りを返すどころかまた借りを作ってんじゃねェか!! …ハ! 鮫島が船頭さんを無慈悲に投げつけることで、鮫島と船頭さんは協力関係ではないと錯覚させる… これは鮫島流の借りの返し方だったのか!
行列を作っていると
指を差される
ではなく
槍を刺されるとはな
鮫島は墨族が落としたヤリを拾い、墨族を次々と串刺しにしていく。
くゥゥゥ
ヤリに刺されてなかったら
仲良く電車ごっこしてるみてェなのに!
「おでんが古い」とか「だんごが新しい」とかあんのかよ! その感覚がわからねェ! デコ女の時、人間が棒に繋がれちまっていたのを見た時は「焼き鳥みてェだ」と言ってたじゃねェか!
ティータイム!
このカジノはドリンク付きなのか!
鮫島達に逃げられてしまったが、プリンセス様は手元に鍵がある限り、また戻って来ると落ち着いていた。プリンセス様は用意されたお茶を飲み、嘘をついた船頭を茶菓子として喰ってしまった。
このプリンセス様が
裸族だからちくしょう!
貴婦人を名乗るなら
まずは服を着てくだされェェ!
超親切だった船頭さんがァァァ! お茶菓子扱いにィ! 嫌ァァァァ!!
この船頭さんの末路が
親切心で他の客の荷物を運んじまっていたら
知らず知らずのうちに
運び屋にされちまっていて
税関で逮捕されちまって人生END
みてェじゃねェか!
ンでもプリンセス様はお茶飲んだ口では食ってねェ! お茶に合うお菓子を食べて楽しむとか、甘いもの食べて苦いコーヒーで口の中をリセットするとかじゃねェのか? お茶を飲んだ口とは別の口で食う菓子はお茶菓子と言えるのか? そういえば今回の話でライオンは…
匂いを探知したライオンに
お茶菓子のご褒美!
鮫島より恩義を感じてやがった!
さすがはプリンセス様
篤も認めた貴婦人よ
姿は化け物でも心は貴婦人! 礼儀を重んじてやがるぜ! …へ? でも貴婦人であるプリンセス様のライオンは…
この貴婦人の
股間のライオンが
オスだからちくしょう!
まったく
何があったか
しらんが
面倒を
最後まで見てくれよ
鮫島達は走り続け、隣の集落に続く門を見つけた。
カジノ場以外には誰もいねェ
ゴーストタウン!
これがカジノがある街の末路だというのか!!
この墨族からの脱出口を見つけて鮫島は笑顔! 船頭さんを犠牲にしちまったことを気に病んでもいねェ! こいつ、借りを返せなかったとか思うどころか、もう船頭さんの事は頭の中に全くねェ!!
親切心が仇となるとはこのことか!
せめて創作物では
報われる話にしてくだされェェ!!
汗と血の匂いってふつうに吸血鬼からにおってそうなものなのに人間と判断したのがちょっとひっかかったw
ずっとみそれいにしやすだと思ってたらみそいれにしやすだった
船頭がウルトラスーパーゴッツかわいそう
最初の頃の吸血鬼って、たった1人でも超強くて、なかなか死ななくて・・・
今はもう吸血鬼は簡単にぶん投げられるわ、おでんにされるわ、戦闘力たったの5かゴミめ
バッタ鬼も超強敵だったはずが、単なる雑魚だもんな、今じゃ。