明抜きで吸血鬼の集まりである墨族のボス・プリンセス様から鍵を手に入れようとした鮫島達。人間だと見抜かれてしまって、鮫島達はゴミ捨て場の穴に落とされてしまった。今日中に穴から出られれば鍵を渡してやると言われたが、穴の中には邪鬼が潜んでいた。ゴミの山の中から見つけた工具箱と丸太を使って釘丸太を作って鮫島が邪鬼に挑んだが、対抗することは出来なかった。ユカポンが邪鬼に狙われる中、邪鬼の左手を勝次のヒー坊で、右手を鮫島が釘丸太で抑え込み、小春が邪鬼の首を糸ノコで斬り落とす作戦を決行したが…
右手は私がヤンマガを
開き続けるから
ピカちゃんは
ネタバレをお願い
あらすじ
首に斬りつけられた邪鬼は、まだ自由な後ろ足でジャンプして小春を振り落とそうとしてきた。
小春はなんとかしがみついていたが、このままでは首を斬ることは出来ない。
鮫島「クソッ 後ろ足をなんとかしねェと!!」
ユカポンは落ちていた工具箱を見つけ、中にあった金槌で邪鬼の右手を釘で地面に打ち付けていった。
ユカポン「右手は私が地面に打ち付けるから ピカちゃんは両足をお願い」
ユカポンが打った無数の釘で、邪鬼の右手は地面に固定された。それを確認した鮫島は釘丸太を持って邪鬼の後ろ足に向かう。
鮫島は邪鬼の右後ろ足の太ももの肉を、首丸太で削ぎ落としていった。そして骨が見え、鮫島は釘丸太で叩き折った。
鮫島は邪鬼の右足に向かい、再び後ろ足の肉を削ぎ始めた。
邪鬼の骨が見て、叩き折ろうとしたが、暴れた邪鬼の足で鮫島は高く蹴り上げられてしまった。
吐血して血だるまになってしまった鮫島だったが、「折る 絶対に足を折る…」と言って釘丸太を拾い上げ、邪鬼の後ろ足の骨を叩き始めた。
鮫島の執念で邪鬼の右足の骨が折れ、邪鬼の動きが止まった。
小春「うし! 動きが止まった!! これで首が切れる」
小春は邪鬼の首に糸ノコを走らせる。痛みに暴れる邪鬼だったが、ユカポンと勝次は手が動かないように抑え込む。
小春「ぐあああああ クソッ 体力がもたねェ!! もう落ちてくれ 首!!」
皆の執念が実り、次の瞬間、ついに邪鬼の首が落ちた。
感想
この邪鬼は
手の甲を押さえられれば
指は動かせねェのか?
ユカポンを狙った邪鬼だったが、邪鬼の左手を勝次がヒー坊の触手を打ち込んで地面に貼り付けた。
花見や花火大会の場所取りを
任されちまった人が
場所を押さえたみてェだからちくしょう!
へ? 左手は勝次とヒー坊が押さえた? 勝次は座って手を後ろについて座ってるだけじゃねェか! くつろいでいるように見えやがる! ここは勝次の家のリビングかよ!
邪鬼は押さえられていない後ろ足でピョンピョン跳ねだした。このままでは邪鬼の首を切り落とそうとしている小春は振り落とそうされてしまうので、ユカポンが工具箱から金槌を出して邪鬼の左手を釘で地面に打ち付け、邪鬼の左手を押さえている鮫島を後ろ足に向かわせようとしていた。
「よし」と
仕事終了確認!
「大丈夫”だと思う”」かよ!
「よし」って言ったじゃねェか!
安全確認が
現場猫レベルだからちくしょう!
釘打つの超早ェ! 女性がこんな数の釘を金槌で短時間で打ち込むなんて考えられねェ!! 小春が落ちねェように速く釘を打ち込まなきゃいけねェ状況でこの早業! 人間鋲打ち機と呼べるぐらいの腕前してやがる!
でも、この工具箱にどんだけ釘が入ってたんだァ? 釘丸太作成にも釘を使ったし、さらに邪鬼の手の周りにびっしり打ち込めるだけの釘の数がありやがった! 元の持ち主はこんなに釘が入った工具箱を捨てちまったのか?
この工具箱の持ち主は
趣味を始める時は
まずは道具を揃える
形から入るタイプの奴だ!
道具を揃えただけで満足して
結局使わずに捨てちまう…
他人から見れば
お前の趣味は
ショッピングじゃねェか!と
言われちまう奴に違いねェ!
やめんか。その道に入っていく時は不安だから色々事前に揃えてしまうんじゃ。ユカポンも今回、初めて大工の道に入ったから、これで良いのか不安で過剰に釘を打ってしまったんじゃ。
最初に釘丸太で
邪鬼をぶっ叩いても
効果が薄かったのは
使用方法が間違っていたから
だとはな
ユカポンが邪鬼の右手を固定したおかげで鮫島が自由になった。鮫島は釘丸太で邪鬼の後ろ足の肉を削ぎ落とし、骨を叩いて折っていった。
「いけ 釘丸太…!!」
武器に愛着湧いてきてやがる!
もう少しすると
釘丸太に名前付けだすぞ!
釘丸太大活躍じゃねェか! 肉を削ぎ落とす事が出来る! 骨を叩き折る事も出来る! 1つで2役! 超お役立ちアイテム! 超便利グッズじゃねェか! 今までの丸太ではこんなことは出来なかった… これが令和最新版の丸太ってやつか!!
この彼岸島世界は
邪鬼の骨を釘丸太で叩く音も
邪鬼の手を釘で地面に打ち込む音も
カンカンなのかァ?
片足が折られた邪鬼は暴れ出した。右手を止めていた釘が抜け出したので、ユカポンは釘を追加で打ち付け始めた。
ユカポンが職人みてェになってるじゃねェか! こんな状況だと手元が狂っちまって、金槌で自分の手を叩いちまうとかのミスをしちまうもんだが…一回もミスしやがらねェ! 釘の位置を定める手も、金槌を振り下ろす手も、まったく震えてねェ!
バカ!!
ユカポンは泳げないだけに
カナヅチの扱いは超上手いの!
ヒー坊で押さえている邪鬼の左手も動き出した。勝次は追加で触手を伸ばし、手を固定させた。
421話
「一回だけ触手を使わせてくれ」
で、使用!
422話
「やれそうか? 大丈夫か?」
で、使用!
423話
「ごめん ヒー坊!! 追加だ!!」
で、使用!
追加注文多すぎだからちくしょう!
いつラストオーダーになんだよ!
ワンオペのヒー坊を休ませてくだされェェ!!
鮫島は邪鬼の左足の骨を折ろうと急ぐが、暴れた邪鬼の左足で蹴り上げられてしまった。
邪鬼の体から出ている人間サイズの足は
自重を支えられねェ…
敵を蹴り上げられねェ…
鮫島にも足だと認めてもらえてねェ…
唯一出来るのは…
ブリブリするだけの機能…
本当にウ◯コ製造機の役割しかねェのに
少しずつしか出せねェからちくしょう!
邪鬼は両後ろ足の骨が折られて動きが止まった。小春は首を切断する作業を再開。暴れる邪鬼の手をユカポンはさらに釘を刺して押さえつける。勝次は邪鬼の手の上に乗って必死に押さえつけている。
子どもがアトラクションに
乗っているみてェだぞ!
マルタの世界を体験出来る
スーパー・マルタンボー・ワールドだ!
皆の頑張りのおかげで、小春は邪鬼の首を落とす事に成功した。
やりやがった! 明がいなくても邪鬼に勝っちまいやがったぞ! 工具箱を見つけてヒー坊も使った勝次、壁に叩きつけられても立ち上がって戦い続けた鮫島、釘を打って邪鬼の手を止めたユカポン、邪鬼の首を斬り落とした小春、吸血鬼を落として時間稼ぎをしたネズミ。一人でも欠けちまっていたら勝てなかったぞ! 後は穴の上まで上がれれば開放して貰えんのかァ? 立花様はネズミとユカポンを開放したが、人間だとはバレてねェ状態だった。プリンセス様には人間だとバレちまってるから開放されねェ?
「上がってこれたら
私の鍵をお渡しします」!
部屋の合鍵を渡すみてェじゃねェか!
このプリンセス様が
モテ女気取りだからちくしょう!
「鍵をお渡しします」としか言ってねェ! もしかしてここまで頑張ったっていうのに開放されねェんじゃねェのか? ネズミとお紅茶を飲むとか言っておきながら、別室でネズミが人間かどうか確認していたっていう事もあったし… 篤にはプリンセス様には気をつけろと言われていたからなァ…
もうユカポンが劇的ビフォーアフターで脱出用の階段作ったほうが早そうだからちくしょう!
普通のノコならともかく
糸鋸だとフレームが干渉してそれ以上切れないはずなのだけど
その辺は気にしてはいけないな
工具箱を落とした千春のナイス判断
失敗は成功の元なのだ
釘丸太で邪鬼を叩いた時に釘が丸太に埋まってしまってただの丸太になってなくて良かったよ