アニメ16話までの内容は、原作だと87話まで―――山籠もり編の最後までの内容だった―――。
良質なアニメも
細かく見すぎる奴は
気の毒になる―――
アニメ17話は、原作だと88話―――宇津帆が初登場する回―――から原作93話の途中―――貝沼が「僕はやりたい事をやるんだ―――」と悪い決意をしながら退社したところまで―――。
宇津帆編に突入しての冒頭―――原作では黒背景の白文字で「良質な薬も服用しすぎると毒になる―――」と、文字だけのページだったが、アニメでも同じ演出だった―――。いつもとは違う演出をして、導入部で読者・視聴者を惹きつける―――。漫画と同じだったが、これは良い演出だった―――。
冒頭の婦人会の人が帰った後、井崎の「元真黒組っスよ俺~」のセリフがカットされている―――。人物紹介として重要なところだが・・・・。
その少し後にある、クロがスキンヘッドの舎弟を連れて行きつけのスナックで飲んでいるところもカットされていた―――。ここでは井崎が太平市に帰ってきたという話をしていた―――。井崎のカットされていたセリフ「伊崎は元真黒組」と絡むところなので、ここもまとめてカットか―――?
と、さらにこの後、クロと井崎が飲んでいるシーンがある―――これは原作通り―――。ここで井崎が元真黒組だとわかるので―――「元真黒組」と言うセリフも、クロが舎弟のスキンヘッドと井崎の事を話しているシーンもカットしても大丈夫―――。2クールで宇津帆編までを終わらせるにはかなり駆け足になってしまう―――。カット出来る部分はカットしていかなければならない―――ということで必要な部分をカットするのではなく、無くても他のシーンで補える部分はカット―――と、上手いことやっている―――。アニメスタッフはプロやな~。アニメ化に向けてしっかりと準備をしていて、慌てている様子を感じられない―――。
が、クロが舎弟と飲んでいるシーンで、クロの鼻が山籠もりの下山中にハチに刺されて腫れたまま、佐藤に雑に髪の毛を切られたために髪型を変えたという事でガラリと変わったというシーンも―――もちろん、クロは佐藤と山籠もりした事は内緒にしている―――カットされているから―――
この後のクロが井崎と飲んでいるシーンは真面目なシーンだったが―――井崎が真黒組を探っていることに気付いたクロに対して「クロにしては感が良すぎる。こいつは本当にクロなのか―――?」と、視聴者にもスナックのママになった気分を味わえる効果が生まれてしまってる~。
佐藤が栓抜きが無くて、まな板の角を使って開けるところをカット―――。
佐藤はニワトリと違って知恵と工夫を持っているという事を描写されているシーンだが―――それはここまで見てきた人なら知っているからカットしてもOKか―――。ストーリーには関係ない日常のひとコマな感じのシーンだし―――。その代わりか、佐藤がジャッカル富岡のドラマを見ているシーンはしっかりと描かれていた―――。栓抜きシーンとジャッカル富岡のドラマを見ているシーン―――どっちを取るかと言われれば、誰もがジャッカル富岡のドラマを見ているシーンを取るだろう―――。
柵を軽く叩いてリズムを取りながらご機嫌な帰宅中の佐藤―――。
原作では鼻歌を歌っていたが―――
アニメではなんか口を動かしてなにかを言っていたが、はっきりと聞き取れないレベルのボリュームだった・・・・。今までのアニメの佐藤の喋り方のテンションなら―――鼻歌を歌ってもあんな感じになるのか―――? 伝説の殺し屋が、わけわからん歌をご陽気に鼻歌で歌っている―――そんなシーンを思い浮かべていたので、もうちょっと声を張って歌っていてほしかったなぁ~。
この必死さ・・・・
アツイな・・・・
これが感想・・・か・・・・
今回から宇津帆編が始まったということで―――新しいキャラが出てきた―――。当然ながらデザインは原作と変わらないが、アニメになると声が付くので読んでいる時と印象が変わるかもしれない―――。
宇津帆の声は―――表向きの職業をやっている時の声は、平凡で真面目なイメージがする声だった―――。悪事を話している時の声は、悪そうな感じに声色を少し変えていた―――。街の中に紛れている悪人だから表向きの声は生真面目な感じのほうが良い―――これは好評価―――。
伊崎の声は―――軽い感じ、無駄にお喋りな感じが出ていてよく合っている―――。ピッタリではないだろうか―――。
鈴木の声は―――ちょっとナルシストでキザな感じが出ていて、鈴木のキャラに合っている感じがする―――。
ヒナの声は―――今回はあまり感情を出すシーンが無いから、今回だけではよくわからんな――。
ミサキのコーディネートがブラジルサンゴヘビと同じカラーリング―――。
白黒の原作ではカラーリングがパッと見でよく分からず、想像しないとダメだったが―――
アニメだとカラーが一目で分かり、やりとりも間が良くて、社長の慌てぶりも面白かった―――。
ブラジルサンゴヘビが褒め言葉になっていない事に気付かずに続けてヘビの説明をしている時の佐藤の顔―――
原作では佐藤はいい顔しているが引きの絵だけだった―――が、アニメでは一瞬だがアップになっていた―――その時の佐藤はとてもいい顔してた―――。この一連のシーンはアニメでも面白かったなぁ~。
クロから真黒組の内情を探ろうとした伊崎だったが、クロに気付かれて失敗―――・・・・。貝沼はミサキの夜勤のスケジュールをさり気なく聞いて、メモリーカードの回収が可能と掌握した―――。ミサキは無防備だった事もあるが―――貝沼のほうが情報引き出す能力が上やんけ―――ッ!