双亡亭内に入った凧葉、紅と超常現象のプロ達。
自分自身が描かれた肖像画に次々と吸い込まれ、過去のトラウマを見せられて取り憑かれていく。
そして紅も絵の中で過去のトラウマを見せられていた…
あらすじ
絵の中で<刀巫覡>の修行時代を思い出す紅。
厳しい修行に耐える紅(これは『罰』なのだ。あの日…私は弟の緑郎をあんな目に遭わせたのだから…)
紅が修行前の小学1年生の時に場面が変わる。
紅の父は建築士で帰りが遅く、母は特別な霊の<祓い事>のために夜に出かけることが多かった。
なので紅が家事を手伝うこともしていて、その日はアイロン掛けをしていた。
アイロン掛けをしている最中、紅は自分の誕生日が近いので誕生日プレゼントが押入れの中に隠してあるのが気になっていた。
紅は我慢できずに押入れを開け、ワンピースを見つける。
ワンピースを気に入った紅は、鏡の前で試着して嬉しくて時間を忘れていた。
しばらくして焦げ臭いにおいに気付く紅。
すでにアイロン台から火は燃え広がっていた。
天体観測が趣味の隣のおじさんが紅を外に連れ出し、助け出す。
赤ちゃんの緑郎がまだ家の中にいることを思い出す紅。
大人たちの制止を振り切り、緑郎が寝ている部屋に辿り着く紅(あたしがアイロンを放っていおいたから。あたしがキレイなワンピースを着てたから。あたしんせいや!あたしんせいでこげなコトんなった!あたしんせいで緑郎が!)
凧葉の時のように紅の体に切れ目ができ、ツル状のものが切れ目から体の中に侵入しようとする。
どこからか聞こえる声「ああ。おまえのせいだな…紅。でもな… 緑郎は生きてるだろうが」
それを聞いた紅は体の切れ目が無くなり、ツル状のものも千切れる。
紅の前に緑郎が現れ、火事のときに負った背中の火傷えを見せ紅を責める「お姉ちゃんはボクより…お洋服の方が大事だったんだね… ボクにこんな火傷を負わせても… ボクはオマエなんてもう要らないよ」
責められた紅の体に再び切れ目が現れる「イヤ… 緑郎… 行かんで…」
どこからか聞こえる声「緑郎は行かないぜ… だから紅…おまえがやるのァ… ただ、自分自身をゆるしてやるコトだ…紅」
紅が声をほうを振り返ると、声の主は凧葉だった「タ…タコハ…さん」
感想
凧葉が謎の黒い手に引っ張られた先は紅の絵の中だったのか? 幻ではなさそうだし。あの黒い手は味方なのか? 紅のところに凧葉を運んだら紅を救っちゃったし。 双亡亭に取り憑かれないためには「トラウマを乗り越えている」「自分自身をゆるしてやるコト」。黒い手が双亡亭のものだとしたら…双亡亭の正体はカウンセリング施設だったのか!?
緑郎は赤ちゃんの時から鼻が丸いんだなぁ。
見事な団子っ鼻。
双亡亭が紅を責めるため緑郎を出してきたけど、
幻の緑郎よりも
現実で「コロすぞ」と言った緑郎の方が怖え!
緑郎はすでに双亡亭を超えたのか!
あと…紅の家の隣のおじさんの趣味が天体観測とワザワザいうのは意味があるんだろうか…