【ザ・ファブル】231話「テントの男・・・・。」特別な人・・・・。

倉庫内の佐藤VS山岡・アザミ・ユーカリのファブル対決は佐藤の圧勝で終わり、佐藤は山岡に銃を向ける。
一方、二郎を追う洋子とマツは―――

あらすじ

京都の山奥

山奥でテントを張り、中で読書をしている二郎。

物音に気づき、テント内の明かりを消し、銃を取り出して外を見ようとするが、テントの出入り口の隙間から銃口が覗く。

「早まるな！後ろにもいるぞ―――」

出入り口の反対側から声が聞こえ、ナイフで開かれた隙間からも銃口が覗く。

「そのままテントのジッパーを下ろせ」

二郎はテントのジッパーを開け、銃を取り上げられた。

テントの外にいたのはマツと鈴木だった。

二郎は洋子の姿を見て感づく「ファブル・・・か・・・・・」

倉庫

両腿を撃たれて跪いている山岡に、佐藤は銃口を向けていた。

山岡「そのオモチャで殺れるのか？」

佐藤「心臓のど真ん中を狙う―――　威力に問題はない―――」

アザミ「佐藤ォ―――　撃つな―――ッ!!　山岡は親であり戦友だ―――　俺達には特別な人なんだ―――!!」

ユーカリが目を覚まし、ビリヤード台に手をかけて起きようとしている。

アザミ「佐藤・・・・　たのむ・・・・　たのむッ！」

佐藤は銃口を山岡に向けて動かない。

山岡「アザミ―――　もういいんだよ楽しかったぜ　ボスには侘びといてくれ―――・・・・　佐藤アキラ、俺を覚えといてくれ―――」

佐藤は引き金を引かない。

ソファに座っていた海老原がいきなり立ち上がった「高橋―――ッ!!」

高橋が倉庫の窓を開けて、倉庫内に銃を投げ込む。

床に転がった銃は真黒組に伝わる銃・ルガーだった。

感想

なんと!?の男・・・・。

冒頭で二郎の話になって、今週は二郎関連で倉庫の話の続きは早くて次回か～？と思ったら二郎はあっさり捕まったな―――。二郎の殺り方は、変装して―――毒を仕込んで―――毒が効く前に逃走する―――。だから、狙われる側になるのは特別得意じゃなかったんだろう―――。ましてや相手はプロが3人もいるし―――。

二郎のテントの後ろはマツだったから、当然前は洋子だろうと思ってたら―――急に違う人が出てきて誰か分からずビックリした―――。

今週のファブルの前に掲載されている『ギャルと恐竜』じゃないけれど――

と、なったやろ―――！

鈴木は大阪の太平市から離れて京都方面にいるのか―――？　鈴木とマツの関係―――鈴木が 砂川経営のキャバクラでフードとコートを始末した後、マツが「鈴木とは、このカメラ映像は消去する約束だから―――」と言っている―――。フードとコートに鈴木を会わせたのはマツだったんだろう―――。裏社会の繋がりか―――。マツは武器商人で、さらに山岡に協力していただけあって裏社会では特別顔が広いんだろう―――。

ミサキがファブルの顔を知ったから危険と言っていたが―――裏世界の人間の鈴木はどうなんだ―――？　佐藤兄妹の正体を知っている―――。ボスもスマホで盗聴していてその事を知っているけど、鈴木はまだ生きている―――。組織の力をアピールするために多少はバラしてもOKなのか―――？　鈴木はファブルの凄さを体験した”特別な人”なんだから―――。

今までは
ハントの男・・・・。

佐藤のオモチャの銃でも、心臓のど真ん中を狙うと殺せるのか―――。手で胸を覆い隠すと心臓に届かなくできそうだが―――山岡はそのオモチャで殺せるのかが、”心配”だと言っている―――。もう死ぬ気だからそんなことはしないだろう―――。

でも佐藤は撃てなかった―――。アザミから「山岡は特別な人」と言われ―――田高田社長、ミサキ、洋子の親を想う心を思い出し―――撃てなかった―――。一瞬のためらいが命取りになる殺し屋にとってこれは致命的―――。前は友達じゃなくなっても平気だったのに―――

変わったなぁ～。殺しのスキルが特別な人だったのに・・・・特別な人の命の大切さを理解してきている―――。そのうち、ターゲットに対しても「この人にも家族や知り合いが・・・・　誰かにとっての特別な人かもしれない・・・・」と考え出すと殺し屋を続けられない―――。一般社会で育ち、覚悟を持って裏社会に入った者と違い―――佐藤は物心ついた時から裏社会の人間だった―――。そんな人間が今まで持ったことが無いそういう気持ちを一度でも持ってしまうと―――もう戻れなくなりそうだな―――。ボスの望み通り、佐藤の殺しのスキルが落ちてきている―――。

ミサキは佐藤にとって特別な人だから、ユーカリに頚動脈失神をやり返した―――でもユーカリも友達だからこれで恨みっこなしにしたのか―――？　そんなミサキとは色々あったのに「特別な人」と言われてミサキの事を思い出した時―――ミサキから佐藤の時給が100円アップしたことを褒められている時だったのは何故―――。

イラストレーターのプロとしての実力を認められて時給アップした時だったから―――？　絵を褒められて嬉しかった時だったら佐藤が描いたミサキの絵を渡した時にだろう―――。田幸田社長を思い出した時も自分が気に入られた時―――。「プロとして―――」という言葉はここまで染み付いているのか―――？　それを染み付かせた男であるボスは―――佐藤の特別な人に含まれていないのか―――？

ジ・エンドの男・・・・？

ルガーは高橋が持っていたか―――。ボディチェックがあるかもしれないし海老原が持っているわけにはいかない―――。佐藤が太平市に来た時に銃を持っているのを見抜かれていた―――。山岡やアザミも銃の所持を見抜くかもしれない―――。さらに銃の弾を捨てるところを見せて丸腰アピールの念押し―――。先の先を読んで高橋にルガーを持たせていた―――！
ルガーを持っていた高橋は気配を消せているのが凄いな～。佐藤にも気づかせなかった―――。流れ弾が飛んでくるかもしれないのにちゃんと窓の傍に待機している度胸もある―――。クロより素質あったりして―――。

このまま海老原が先代の仇討ちか―――？　『先代から受け継いだルガーで仇討ち』はドラマチックだから山岡さんも納得か～？　感動巨編の幕引きに相応しいが―――。これだけ濃いキャラだったから、佐藤に直接手をかけられなかったとしても佐藤の記憶には残るだろう―――。筋の通し方の話で山岡が自分の筋はシンプルだと言っていたが、仇討ちはシンプル中のシンプルな筋の通った決着の付け方になる―――。ユーカリは、山岡は洋子の仇としては見ていたが―――海老原にとっても山岡は仇敵―――特別な人だった―――。