みそいれにしやす

面白いと思った漫画のあらすじ、感想、考察などを書いてます。ネタバレが嫌な人は注意して下さい。

喧嘩稼業

【喧嘩稼業】88話 十兵衛「富田流は富田流のやり方で屍を使う 梶原柳剛流の屍はボツリヌス菌だ ギャグ回さえも伏線と想定していない うちは違う ギャグ回のデスフルランも利用する」

投稿日:2018年4月2日

陰陽トーナメント1回戦第5試合開始直前。
十兵衛は里見との話し合いでアリを排除することを約束した。

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あらすじ

十兵衛の控室

呼び出されたアリが部屋に入ると、十兵衛は酸素カプセルに蓋を開けた状態で入っていた。

警戒しているアリは近づかない。

会話しつつカプセルの蓋を閉め、携帯でアリと会話を続ける十兵衛。

工藤のセコンドの吉田の暴行を見逃した理由を聞く十兵衛「しまった。エアコンの設定温度26度に上げて。身体冷やしたくないんだ」

アリはそれに従い、設定温度を上げる。

会話は吉田の暴行の話に戻るが、アリ「暴力かどうかは田島の裁量で決める。観客が盛り上がっていれば試合をやらせるために多少の暴力は目をつぶる。盛り上がりにかければ厳正なルールを装うために不戦敗とする。当たり前の事だ。汚い手を使って勝ち上がっているヤツが自分の都合で綺麗な事を求めるな」

十兵衛「それなら次の工藤戦を抗議の意味で棄権してもいいんだぞ」

アリは十兵衛が参戦した理由をしっていた「棄権できるものならしてみろ。今までのお前の努力が全て無駄になるな」

アリは話が終わったとばかりに、退室しようとするが十兵衛は話を変えて引き伸ばす「お前の師匠なー。お前は次に見る時、丹下段平風になっているぞ」

話題を変えて引き伸ばしている事を怪しむアリ(誰かが来て俺を襲わせるなら部屋の奥に誘導するはず。杞憂か。佐藤はカプセルに入っている… 襲うにしても初動はかなり遅れる。警戒するなら酸素カプセルから出てからでいい)

ここでアリは酸素カプセルのコンプレッサーの作動音がしない事に気づく「おいコンプレッサーが動いていないぞ。だから外気を取り込まなくて暑さを感じないんだろ」

十兵衛「あちゃー そこ気づいたか。まあまあやるほうじゃねーの。だがアリ君なら里見のほうが上かな。」

十兵衛は麻酔薬のデスフルランを医務室から持ってきていて、沸点が23.5度の揮発性麻酔薬だという事を利用して、室温を上げた部屋でアリを眠らせることに成功した。

十兵衛「聞いている? お眠の時間になっちゃったかな? これだけは言わせて 屍だ」

その後、里見に成功したことを報告する十兵衛。

試合会場前の通路

芝原に注射を打つ後藤医師「昨日までのものは筋肉増強。今打ったのは所謂麻薬の部類です。火事場の糞力が持続できます。全盛期の力で戦っている感覚になると思います。しかし骨を支える筋肉が薄くなっている。力まかせに打てば脆くなっている骨が折れてしまう可能性が高いので加減をよろしくお願いします」

芝原剛盛は佑と2人で試合会場へ歩き出す「―――佑。死ぬという事は「黒」だ。命の期限に直面すると眉間のあたりから黒い霧が広がる。だがそんな中でも生き甲斐という希望を見つけると不思議な事に黒い霧は晴れ、金色の光が射す」

試合会場への扉が開く。

会場は盛り上がっている。

芝原「人生の目的を知らず百年生きるより、人生の目的を知って一日生きるほうがはるかに尊い」

感想

田島彬君…
いくらなんでもやりすぎだと思う
もう完全にロシアの諜報員レベルじゃないか

アリと田島は十兵衛のトーナメント参加の目的を知っていた! そういえば田島がトーナメントのメンバーを集める時、芝原剛盛だけでなく息子の佑の性格のことも調べ上げていた。それなら十兵衛が石橋を倒して割り込んでまで参加した理由を調べていても不思議ではない。

川上ドラゴン「アリの師匠はかなり調べ上手だな
あの若さで対象を調べ倒すなんて考えられん
準備がケタ違いに用意周到なのだろう…
うちの師匠は寝ていただけで
ヘボすぎるからな…

あ~あ…
俺もアリの師匠みたいな人に出会いたかったぜ」

川上ドラゴンの師匠の佐川徳夫も、十兵衛の事をちょっとは調べておいて「汚い戦い方をする」と分かっていれば、不意打ち煉獄を喰らわなかったかもしれない… そんな優秀な田島に師事されているアリ君もさぞ優秀なんでしょうねぇ?

「杞憂か」ですまない
…格闘家にとっては当たり前だよな

笑わせる…
アリは師匠の田島とは違う
酸素カプセルの前で駄々をこねれば
必ず真意を明らかにしてもらえると思うな

アリはあまいな…
アリ

「杞憂か」
…便利な言葉だな

佐藤が酸素カプセルに入って温度調節とか言い出したとき、部屋の空気のことを怪しまなかった。相手が”部屋の空気”を遮断している状態で、”部屋の空気”の温度を調節させられるように誘導されたんだから「何かある」と気づけたんではないか?

このシーンなんか―――
十兵衛 アリ
まるで「脱出カプセルに乗った十兵衛とこれから爆発する宇宙船に取り残されたアリ」みたいじゃねーか。そしてその構図のとおり、十兵衛は無事でアリは倒れてしまう… この状況で何かおかしいと思わないのか?
せめてドアを開けておくとかすれば… アンダーグラウンドで”線とパイプ”に気づいた田島なら「部屋の空気がヤバイ」と気づいただろうな。

アリ 立てないのか?
田島なら空気を絶つ
お前は田島ではなかったな

 

アリは十兵衛が不意打ち煉獄を細工をして勝ち上がっているのを知っていたのに、十兵衛の部屋に文句を言いに行く吉田を素直に止めた。それならアリは「十兵衛はヤクザの吉田を怖がっている」と思っているんだろ? でも今回は「十兵衛は汚い手を使う」と知っていると宣言していて、工藤と因縁があることも知っていた。なのにあの時、汚い手を使うヤツの言うことを素直に聞いて吉田を止めるだけだったのは…頭が足りない子なのかな? 田島の指導力が足りないのか?

アリ「十兵衛の師匠はかなり教え上手だな
あの若さで麻酔薬使いこなすなんて考えられん
指導者がケタ違いに優秀なのだろう…
うちの田島の指導力はヘボすぎるからな…
あ~あ…
俺も十兵衛の師匠みたいな人に出会いたかったぜ」

アリ君。お前の師匠、独断の裁量で多少の暴行行為は目をつぶるとか言っていたが… このままだと目をつぶれるのが片方だけになっちまうな。

十兵衛君…
いくらなんでもプラシーボ効果に頼りすぎだと思う
もう完全にインチキの催眠術師レベルじゃないか

おい十兵衛!酸素カプセルとか… 血液ドーピングをしていた時にカワタクに言ったことはどうした!! 高地トレーニングは金がかかり、貧乏な国の選手はどう思うだろうかと言っていたのに… タンの金に物を言わせて酸素カプセルかよ! 汚い手しか使えないんだな。汚い手を断つことは出来ないんだな。

十兵衛 断てないのか?
クリーンな主人公なら断つ
でもこの漫画はクリーンではなかったな

 

まぁこの漫画はクリーンな手で戦うより、裏工作や相手を誘導して隙を突くことが面白いからいいだろう。それに十兵衛がやっていることはプラシーボ効果も期待しなければいけない程度のことなんだから。

十兵衛は富田流に相応しいでしょうか?
あいつは屍の使い方の応用力が
とどまるところがありません

アリを排除できる方法がデスフルランだったとは… 控室での十兵衛とカワタクとのやりとりはギャグとみせかけて伏線だったのか。

これで”伏線”をギャグ回でも
警戒する必要がでてきたな
“伏線”を見つけた時の合図を決めておこう

眠らせただけだから暴行行為ではないと言い逃れもできる。そしてこの方法なら関も眠らせて排除が可能。ということは十兵衛が里見に言っていた事は全て真実だったのか? 川上ドラゴンは人生に行き詰まって村井とタイマンで戦いたいというのも本当か? それにしてもアリを嵌めたときに十兵衛は「屍だ」と言ったが、梶原より屍を使うのが上手いんではないか? 富田流より梶原柳剛流を習ったほうが十兵衛にピッタリ合うんではないだろうか?
屍には「殺す」「弱らせる」「痛みを与える」の3種類があり、使い方も「武器に塗る」「エアロゾル化して粘膜に付着させるか肺の中に入れる」「飲食に混ぜる」の3種類ある。十兵衛の第2試合での屍の使い方、今回の麻酔の使い方。さら中華料理屋で金田に、工藤との最初の対戦時にはフェイクとして動揺させるために効果的に使っている。十兵衛が梶原の弟子だったなら、屍の仕込み方も工夫して試合前の工藤の体調を崩せたんではないだろうか?

梶原「富田流の十兵衛はかなり毒使い上手だな
あの若さで屍を使いこなすなんて考えられん
悪知恵の働き方がケタ違いに優秀なのだろう…
うちの弟子の澤はヘボすぎるからな…
あ~あ…
俺も十兵衛みたいな人に出会いたかったぜ」

あちゃー
なるほどね
そこ気づいたか

入場前の芝原が注射を打っているが… 堂々とクスリ使ってるけどいいのか? ペナルティは無いのか? これを他の選手が知れば…

今日中にペナれるよ

でも芝原は普通に入場しているからOKなんだろう。これが許されるなら梶原のキセルが通されたのも、そんなにおかしいことではなかったのか? 以前俺は梶原のキセルをスルーした事で運営の田島を叩いてしまったが…

田島彬君か
さっきはキツイ言い方してしまってごめんね

十兵衛が「暗にドーピングが認められている」と言っていたが、こんな堂々と行われるとは… クスリを使う芝原に比べれば、血液ドーピングや酸素カプセルを使う十兵衛はかわいいものかも知れない。

十兵衛君か
さっきはキツイ言い方してしまってごめんね

2人とも嘈杂とキツイこと言ってごめんね。

高まるぅぅっ!!
高まるぅぅっ!!
高まるぅぅっ!!
薬漬けの芝原父ちゃああん!!
煉獄崩してくんろぉ!!

芝原の入場シーンで読めない漢字があった―――
嘈杂
盛り上がっているところでいきなり読めない漢字が出てきて焦った! いつもなら―――

その文字
知らない文字だから
透明人間的に扱っているのに
盛り上がっているところに絡めるなよ

と言いつつスルーするんだが、気になったので調べてみると―――
嘈杂(Cáozá、中国語でうるさい騒がしいの意)とのことらしい。芝原のことじゃなくて観客の様子を中国語で表していたんだなぁ。

で、何度も高まるぅぅっ!と嘈杂としてごめんね。でも―――
第1試合、第3試合、第4試合の選手入場シーンは盛り上がったが、第5試合の今回の入場シーンも超盛り上がる!! 喧嘩王の見開きページ! 最強のまま死ぬために戦いに赴く達人! 伝説対伝説!!!!! しかも今回は煉獄対策が見られるという事で、あの”泣いても叫んでも懺悔しても逃れるすべはない”とされていた煉獄をどう崩すのか?という見どころもある!

たぶん今後煉獄対策で
多用されると思うから
覚えておいたほうがいい

 

芝原の煉獄対策が披露されて成功したら、上杉は勝ち上がったとしても今後、苦労するだろう。富田流の2人、文さんは腕が折れて煉獄を使えない。十兵衛は工藤相手には煉獄の効果は薄いから使わないだろう。進道塾は煉獄をパクられるわ、披露されて対策をとられるわで一人負けじゃねーか。

―――でね
超ウケると思うんだけど
僕が一番伝えたかったのは
名護夕間関係が
連敗中だから気をつけてね

人生の目的を知って
一日生きるほうがはるかに尊い

芝原は人生の目的を知って目的を果たすための1日、つまり今日の陰陽トーナメントの1日しかない。負けたら勿論終わりだが、勝ち上がっても田島との対戦も今日するから田島をボコったとしても格闘家としての人生は終わり。芝原にとって今日しかない。今日最強を示して終わるしかない。
無駄に生きるより自分がやりたい目的を知って一日生きるほうがはるかに尊い。その後がどうなろうとも… また復帰できたしいいじゃない。

 

後藤医師「田島を今日中にボコれるよ
私の事を信じなさい
患者の身体の事は一番知っとる」
芝原「島○先生ぇぇぇ~!!」
後藤「後藤だ」
芝原「そうだった
後がない人の生活に
異常にくわしい後藤先生だった
『し○ぶー』って呼んでいいですか?」
後藤「いいわけないだろ」

現在、後がなくて”るろうに”している人もいつか帰ってきますかね?

 

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-喧嘩稼業
-,


  1. とんちゃん より:

    ピンインとは発音記号のようなものですよ。調べてみてください。

  2. 匿名 より:

    嘈杂の発音は「ツァオヅァー」みたいな感じだと思われ

    • おみそ より:

      とんちゃんさん、匿名さんご指摘ありがとうございます。

      グーグル翻訳で「嘈杂」の音声を出してみると
      https://translate.google.co.jp/?hl=ja#auto/ja/%E5%98%88%E6%9D%82
      「ツァオザア」みたいに聞こえます。
      発音記号も「Cáozá」ですね。

      そして「ピンイン」とは「中国語をラテン文字化して表記する発音表記体系」のことですね。

      間違っていました。失礼しました。

  3. 金剛ユカイ より:

    お久しぶりです
    別巻の電子書籍版が出るそうですが二割ほど加筆されているらしいので
    紙の本を持っているのに泣く泣く改めて買うことに決めました
    思わず「卑怯者…」と呟きそうになりましたが
    今週発売の10巻も同じくらい加筆されていることを切に願っています…

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