みそいれにしやす

面白いと思った漫画のあらすじ、感想、考察などを書いてます。ネタバレが嫌な人は注意して下さい。

双亡亭壊すべし

【双亡亭壊すべし】を詳しく知るべし

投稿日:2015年12月1日

どの町にも必ず一軒くらいはある<幽霊屋敷>の物語。
だけどその屋敷は特別製で抜群に奇妙だった…
ネタバレ注意!

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双亡亭壊すべし

登場人物

凧葉 務

美大を卒業したての絵描き。絵本を出版社に持ち込むが編集には「絵が暗い」「一人よがり過ぎる」と断られ続けていた。
本人曰く「運動神経がちょっと鈍い」(学校の体育は2か3。ちなみに紅は5)
体育だけでなく、数学も苦手。英語は数学の次に赤点マミレ。
双亡亭の隣のボロアパート(翠峰荘:スイホウソウ)に住んでいた。
双亡亭への爆撃でボロアパートも巻き込まれて壊れる。
双亡亭の騒動に巻き込まれた緑郎に「双亡亭を探検したいよな」と言ったことを後悔している。
それを気にしていた凧葉は、紅と共に爆破作戦のために双亡亭に入る。
泥怒の自費出版した本を持っていたことで作戦に加われた。その本は双亡亭への爆撃でアパートごと失う。
過去のトラウマ
15年前、小学生の時、父親が経営する学習塾の授業で問題を間違えるたびに竹刀で頭を叩かれていた。
凧葉が中学生の時、学習塾は経営に行き詰まり閉塾。父親は狂いだし幻覚を見るようになった。
その幻覚を見る父親の目は「何も見ていない。暗黒の虚無の穴があった」
凧葉は絵の中で過去の父親を見させられるが、父親が怖かった事はすでに乗り越えていたために取り付かれずにすんだ。
黒い手
凧葉が願えば、双亡亭内ならドコへでも運んでくれる手。
肖像画の中の絵描きと会ったことで使えるようになった。

柘植 紅

大分県の九重山で修行している刀巫覡の巫女。刀巫覡の腕前は現役の巫女の中で日本一と言われている。
両親が離婚して3年。紅は母親に付いていったため、弟の緑郎とは離れ離れになった。
刀巫覡の巫女になるための修業をしていて、その仕上げで九州に住み込む事になり両親に諍いが起こり離婚した。
弟の緑郎が双亡亭を壊すと言い出し、危険に合わせないために紅はそれより先に壊すために双亡亭に入る。
刀巫覡
紅の母方の”柘植”姓の家系は、刀の舞の神楽を神様に奉納する巫女をしていた。その中でも”刀巫覡”は両手に持った短刀に鬼神を降ろし、悪霊などを祓う特別な巫女。
業物 霊力<吐月> 刀匠の転害正行が作った霊刀。特例神道従事法15項で許可を得て刀を持ち歩いている。
『ニ雷流短刀術 鷹羽の構』から『地躺(ちしょう)』 大勢いの敵に対して、地面を転がりつつ短刀の柄で足の骨を折っていく技。
『ニ雷流短刀術 奥伝二本目 十文字』一本は足の甲を刺し、もう一本の小刀で脛を斬る技。
過去のトラウマ
紅が小学1年生の時、2歳の緑郎と留守番をしている際に火事を起こしてしまう。
二人とも助かるが、緑郎は背中に火傷の跡が残ってしまう。
紅はそのときの自分を許せず、緑郎を必要以上に心配がるようになる。
その出来事を刀巫覡の修行は『罰』だと思い、厳しい修行の苦しみにも耐えていた。
それを双亡亭の絵の中で見せられるが、凧葉の「自分を許せ」の言葉を聞き立ち直る。

立木 緑郎

双亡亭の一角(元はお手伝いさんが住んでいた家)を改造して、そこへ引っ越してきた沼半井小学校の小学6年生(双亡亭騒動に巻き込まれたために、沼半井校に登校したのは一日だけ)。
両親は離婚していて、緑郎は建築士の父親と住んでいた。
緑郎が双亡亭内を探検した時、父親が連れ戻しに来た際に犠牲になる。
父親の「双亡亭を壊すモノを呼んでこい」の言葉を聞き、動く。
姉の紅曰く、緑郎は『昔からとっても素直で優しい子』。姉弟の仲は良かった。
双亡亭へ向かう緑郎を止めに来た姉の紅に「お姉ちゃんじゃ…勝てないんだよ…」と言う。その言葉は姉が危険に合わないための気遣いだった。
ネコが好き。
双亡亭に入ったことによって暗闇でも目が見えるようになった。

凧葉 青一

凧葉務と血縁関係にあり、凧葉務の祖父の兄の子供。
父親の名は俊紀、母親の名は雅子。弟はまこと。(侵略者との戦いで父と母は亡くなる)
45年前(1972年)、緋立小学校6年2組の12歳だった青一は家族旅行で旅客機に乗る。
その際に侵略者と呼ばれる者に旅客機ごと引き寄せられるが白い水の種族(アノヒト)に助けられる。
斯波総理の双亡亭へのミサイル攻撃の爆風で、双亡亭に溜まっていた淀み切った空気が舞い上がり『通路』が開いた。
その通路を45年前の飛行機に乗って通り、羽田空港に戻ってきた。
青一が45年前に住んでいた家はボロボロになっており「呪われた家」と呼ばれていた。
その家には黒いカゲがいたが、青一によってすり潰された。
緑郎のことを『ラクロ』と呼ぶ。
青一の能力
アノヒトと同化した青一は能力を得た。
歳は取らなくなったが、髪は薄青色になり鋭い目つきになった。
アノヒトと同化した者同士はテレパシーで会話できるようになった。
身体がドリル状に変化する。ドリルは物を破壊する以外に霊力を吸い取ったりも出来る。
身体は紅の小刀が刺さらないほどに硬化できる。気を抜いた時には刺されたが血は出ても効いていない様子。
緑郎を背負っていても、スクーターより早く走れる。
暗闇でも目が見える。
ドリルから水を飛ばしてそれを浴びた者は青一の記憶を見ることができ、体調も良くなる。その水は少しだけハッカみたいな匂いがする。

政府関係

斯波 敦

第96代内閣総理大臣。
45年前(1972年)、中学生だった斯波は同級生の桐生、ナナちゃんに双亡亭を探検しようと誘った。
双亡亭内で、ナナちゃんが取り憑かれてしまう。その時の悪夢を見続ける事になった。
双亡亭に入ったことによって暗闇でも目が見えるようになった。

桐生 信一

防衛大臣。
斯波とは小2の時に転校して来てから仲良しに。
斯波、ナナちゃんとともに双亡亭に入った。
双亡亭に入ったことによって暗闇でも目が見えるようになった。

宿木

環境省の「特殊災害対策室」の作戦科に所属。
双亡亭爆破作戦の隊長。
森田が肖像画に吸い込まれたのを目撃したため、絵から出て来た腕から逃れられた。

森田 信行

環境省の「特殊災害対策室」生活安全課の情報官。
20年前、中学1年生の時、群馬の通学路沿いの増水した川に溺れた子犬を見捨てたことを後悔していた。
そのトラウマで双亡亭に取り憑かれた。
取り憑かれて絵から出た森田はマシンガンを乱射していたが、取り憑かれた朽目に験力で身体をバラバラにされた。

斑目

「特殊災害対策室」の室長。
<双亡亭>破壊実行委員会の説明会で双亡亭の歴史を説明した。

溶ける絵の控室

国会議事堂の背面の部分の3階にある、扉が塗りつぶされた部屋。
歴代の内閣総理大臣になった者だけが知る部屋。
議事堂が建てられたのは1936年。その約2年後からこの部屋の噂は流れていた。
部屋には肖像画(第34代内閣総理大臣・真条寺 禅一)がかけられていたが、板を打ちつけられて見えないようになっていた。
昭和10年(西暦1935年)に真条寺宛に肖像画が送られてきた。
真条寺はメモを残し、一人の議員の前で突然爆ぜた(箝口令が敷かれ、真条寺は持病悪化の急死扱いとなった)。
そのメモには下手くそなひらがなだけの文字で「東京都豊島区沼半井町にある双亡亭から石神井川まで水路を作る工事を始めろ」と書いてあった。
真条寺が爆ぜたのを目撃した議員・光村健司は35代総理になった時、双亡亭から肖像画が送られてきた。
歴代の総理達に送られた肖像画は燃やしても壊そうとしても無駄だったので、溶ける画の控室にある金庫に入れていた。
絵のことを信じなかった49代総理の内田象三は真条寺と同じようなメモを残し、身体が溶けた。
1969年、第61代総理も絵を信じず身体が溶けた。今までは絵から1分ぐらいの距離で溶けていたのだが、この時は議事堂の前と、溶けるまでの時間が伸びだしていた事が発覚。

双亡亭関連

双亡亭

東京都豊島区沼半井町2-5-29にある屋敷。
廊下で繋がった複数の棟が複雑に並んでいる。
敷地は7200平方メートル、2178坪。
神職、仏道、祈祷に関わる者は存在を知っていて、「不祓(はらえず)案件」となっていた。
戦闘機の爆撃でも壊れない。(屋敷の門は壊せるが、いつの間にか復元してしまう)
クレーンに吊るした鉄球で壊そうとしたが跳ね返されてしまった。
航空写真に写らず、測量図や図面も存在しない。
中に入るとGPSも効かなくなり、外からの無線は受信のみになってしまう。
双亡亭内の空気は酸素が2倍の濃さになっており、逆に窒素が減少している。
塀の内側の敷地は奥に傾斜していて、斜面になっている。
内部は『トマソン』の集合。トマソンとは役に立たない建築物の一部のこと。
双亡亭を壊した者には報酬として248億円を出すと斯波総理が宣言した。

双亡亭の歴史

双亡亭は大正14年(西暦1925年)に建設を開始。10年かけて建設された。
1970年9月 テレビ丸の内の心霊特番で、コント「目ン玉兄弟」のメンちゃんと橋本レイナが双亡亭を取材した。
その取材の最中に絵から出てきたツタ状のものに二人は捕まり絵の中へ引きずり込まれた。
心霊特番の事件の報せを受け、警察官20数名が双亡亭に踏み込んだが一名以外帰ってこなかった。
その帰ってきた一名の警官の姿は「最早 人ではなかった」と記録された。
その警官は不可解な発言をした後に自らの頭に発砲、身体は液状になり溶けたと記録されている。
この事件の後にも警官を双亡亭に送り込んだが犠牲者は増えるばかりになり、捜索は半永久的に打ち切りになる。
2004年に大規模に機動隊を突入。だが、機動隊は全滅。
この事件があり、最新技術(遠隔操作ロボットやドローンなど)を使っての双亡亭内部を探索する試みが行われる。
が、双亡亭に入った直後に画像を送らなくなってしまい、成果は上げられず。
しかし、双亡亭内の開いた玄関内に無反動砲を撃った際、内部からの爆破は効果があると判明。
双亡亭爆破作戦を決行する。
作戦は4つの班が担当するエリアに爆弾を仕掛ける。その4つのエリアに仕掛けた爆弾は各指揮官の任意で爆破する。
その作戦で作戦のリーダーの宿木、凧葉、紅、森田、超常現象の専門家達が双亡亭に早朝に入っていった。

肖像画

双亡亭内には入った者の肖像画が飾られている。
絵から出てくる無数の腕が捕まえに来て吸い込んでくる。(無数の腕は窒素に弱く、絵の外では長時間形を保てず溶けてしまう。紅の小刀でも腕は切り落とせる)
吸い込まれた者は過去のトラウマを見せられ、心を壊された者は身体にスキマが生まれる。
そのスキマからヒル状のモノが入り込んで取り憑かれる。
ヒル状のモノが侵入してくると「おまえのカラダをよこせ」と金切声が頭中に鳴り響く。
ヒル状のモノが体内に侵入してもスキマが閉じる前だと追い出すことが可能。
青一はこの画のことを「ヤツラが通ってくる『通路』」と呼んだ。
双亡亭に入っても、肖像画に遭遇せず無事に出て来た者も大勢いる。

坂巻 泥怒

双亡亭を建設した者。写真は無く、自画像がわずかに残るのみ。
一次大戦による綿糸紡績業の景気高騰で財を築いた坂巻家の長男として明治34年(西暦1901年)に生まれた。
幼い時より芸術の才能を認められて画家を志す。
大正12年の大震災を機に言動がおかしくなり、海外旅行から帰ってきた大正14年(西暦1925年)に全財産を双亡亭建設に注ぎ込んだ。
『奇しき藝術 我が家』という本を自費出版をしている。

絵描き

肖像画の中にいる絵描き。
描いている絵は油絵で抽象画。
絵描き曰く「絵を描いているのではなく、体の中の『病』が表面に現れることを『症状』と呼ぶ。医者はその『症状』から患者の体内の原因を調べる。それが『診察』。私の芸術表現は『診察』に他ならない」
他の画家から「フランス的な画面構成を繰り返している単調な絵」と言われたことを悔しがっている。
絵の中で凧葉と会話をし、もし帰ってこられたらまた絵の話をしようと約束する。
パソコンを知らない。
朽目の験力を喰らったが影響無し。

双亡亭に取り憑かれた人

双亡亭内の肖像画の中に吸い込まれて過去のトラウマを見させられ取り憑かれた人。
双亡亭外では空気中の窒素によって身体が溶けてしまう。
科学者グループはその人々は夢内歩行ではなく、キルリアン値が以上に高いことから『憑依』と認定した。
ゾンビのようにさまようだけの者もいれば、取り憑かれる前の記憶や能力を持ったままの者もいる。
記憶や能力を持ったままの者はマシンガンの弾丸を当たる前に身体に穴を開けて避けたり、腕を伸ばすことなどが出来る。
痛覚は乏しくなるが、腕の腱を切られると腕を上げ続けられないなど身体の仕組みは人間のまま?
水脈にのって侵略するために、双亡亭の地下を手や板切れで掘っている。(現在30メートル以上掘られている)

超常現象のプロ達

朽目 洋二

修験者。験力を使う。
山伏だった教えを忘れ、欲にまみれている。
回峰の修行で何度か一緒になった紅からは”外道”呼ばわりされている。
肖像画から出て来た腕を一度はかわすが、再度出現した腕に捕まり肖像画の中へ。
過去のトラウマで双亡亭に取り憑かれてしまった朽目は、同じく取り憑かれた森田を験力で破壊した。
その後、凧葉達の連携攻撃でパイロメアリーの炎に焼かれた。
過去のトラウマ
25年前、小学生時代。食料品会社が倒産して廃墟になったビルに、友達のコーちゃんを含む4人で忍び込む。
そのビルでかくれんぼをして小型の貨物用エレベーターの中に隠れた朽目は鬼のコーちゃんに見つからなかった。
友達達は朽目が先に帰ったと思い込み帰ってしまい、朽目はエレベーターに閉じ込められてしまった。

鬼離田の三姉妹

民間の霊能力者として現代最高の感知能力を持つ占い師の三姉妹。
長女は菊代。次女は雪代。三女は琴代。(頭に巻く手ぬぐいの結び目が後にあるのが菊代、右横にあるのが雪代、額にあるのが琴代)
過去の厳しい幼少時代、辛い目にあっているのは別の自分だと誤魔化すために笑うようになった。
『目』で瞬時に敵の弱点を見極め、どこを清めれば分かる力を持つ。
姉に瞳を集めて視ることが出来る(その時に妹二人はまなこは無いが、心眼でモノを視る)。
長女の菊代は双亡亭に取り憑かれた。菊代の手で次女と三女も絵の中に放り込まれるが、凧葉の言葉で過去のトラウマを克服して難を逃れる。
加幻満流鬼神招請
鬼神を依代に降ろすことが出来る。
修行を積んだ行者を依代として鬼神を降ろす術は、加幻満流呪禁之荒邪行「すだま」。
人の他に、念の込もった物でも依代に出来る。
今まで出て来た童子
お糸童子、お鋏童子、玄翁童子、小刀童子(紅が依代)、タコハ童子(凧葉の絵が依代)
過去のトラウマ
三姉妹は霊能力の修行をさせられていた。
三姉妹の母親であるちとせは19歳の時に神かくしに遭い、双亡亭の前で発見された。
その時、ちとせは三姉妹を身ごもっていた。
その出来事から鬼離田姉妹はバケモノの子と呼ばれていた。

人形<パイロメアリー>とマーグ夫妻

金持ちのバレット=マーグ。
その妻のジョセフィーン=マーグは無口で車椅子に乗っている。
ジョセフィーンの発火能力(パイロキネシス)で、焼け焦げた人形のパイロメアリーの口から炎を出す。

トラヴィス・アウグスト博士

アメリカの超自然現象研究会のリーダー。
心霊現象を科学的に解明しようと研究している。
紅とはハーバードでの日米合同心霊実験で知り合う。
部下には「研究対象を舐めるように観察せよ」と言っている。

ナンシー

アウグスト博士の娘。
父に厳しく教育されたのがトラウマで、双亡亭に取り憑かれる。

フロル・ホロパイネン

フィンランド出身。15歳。
貧しい家に産まれたが、フロルが超能力が使える事を知ったアウグスト博士が養女にした。
日本語は喋れず、英語を話す。
物を引き寄せる超能力・アポーツとテレパシー(超常現象の能力者しか受信できない)を使える(使いすぎると疲れて倒れてしまう)。

グラハム

ハイスクールを飛び級した天才。だが、アウグスト博士からは鈍くてトロい元天才と言われていた。
フロルと交際していた。
カークに殴られ吹き飛び、絵の中に吸い込まれてしまった。

マックス

孫が出来たばかり。
双亡亭に取り憑かれた。
アウグスト博士とリバーサーの放電をぶつけ合っていたところに紅に腕を切られて腕が下がり、アウグスト博士の放電にヤラれる。

カーク

ボクシング経験者。
双亡亭に取り憑かれて、アウグスト博士を襲った。
「ママをいつも殴っていた」とDVを告白している。
アウグスト博士とマックスのリバーサーの電撃が拮抗しているところに、凧葉に放り込まれてヤラれる。
科学者グループの装備
広範囲電磁場逆転機<レオノラパイパー>
<リバーサー>
携帯式電磁エネルギー放射システム転換器。電撃を敵に浴びせる機械。腕に装着する。
絶縁システムがあり、使用者は電気が通らないようになっているが、連続での放電は危険。

宇宙人

アノヒト

白い水の種族。侵略者に引き寄せられた青一達を助けた種族。
20億年生きている。
普段は液体だが、人間や有機物に成れる。
感情が無い。
人間の中に入り込んで身体の組織や精神活動、記憶を走査できる。
青一一家と接触する際には、安心させるために青一の父方の祖父の姿になった。
青一達と知り合い、感情を知った。
侵略者との45年間の戦いの最後、侵略者を滅ぼすため、地球を守るため、青一とまことを地球へ送り返すために全ての力を使った。

侵略者

黒い水の種族。
住んでいる星の核の対流が無くなり、磁場が無くなって太陽からの有害な粒子を防げなくなっていた。
そのために白い水の種族を養分として吸い取ろうとしていた。
器(岩状で直径300メートル)を白い水の種族の星に送ってアノヒトの同胞達を奪っていっていた。
器の周りには体長400メートルで深海魚に似た怪物が守っている(青一達はウツボと呼んでいた)。
通路
侵略者の星の地下にあった通路。
それは双亡亭へと繋がっていた。
空間と空間を繋ぐ通路内は時間の流れも乱れている。

その他の人々

金山 奈々子

斯波と桐生の小学校からの同級生。
ナナちゃんと呼ばれていた。
一緒に双亡亭に入り、肖像画に取り込まれて取り憑かれてしまった。

呪われた家に呪われた女子高生

萌ちゃんとメイちゃんとハルカちゃんで呪われた家(青一が45年前に住んでいた家)に忍び込んだ。家の中で撮った写メに黒いカゲが写っていた。
ハルカちゃんはその黒いカゲに取り憑かれて、家に閉じこもるようになった。
呪いを断つため、萌ちゃんとメイちゃんが呪われた家でお祓いをしようと来た時に緑郎と青一に会う。
黒いカゲは青一のドリルに吸い込まれて粉々にすり潰された。
そのおかげで3人は呪いから解き放たれた。

歴代の総理達

溶ける画の控室に集まった総理達。
71代~73代の林、79代の浜村、82代と83代の真庭、85代と86代、87代~89代の北条、90代、92代の神谷、93代の三国、94代の村瀬、95代の兵藤の10人。
ちなみに斯波は96代。

旅客機の乗客達

RHA航空 北海道ゆき707便に乗り合わせた140人の乗客乗員達。
アノヒトと同化をして侵略者と戦ったが、45年間の長い戦いで青一とまこと以外はヤラれてしまった。

凧葉 まこと

青一の弟。
青一と同様にアノヒトと出会い、力を得る。
双亡亭への通路を通る際に旅客機から侵略者を剥がすために機外へ出てしまい、青一と離れ離れになってしまった。
青一とは「いつか必ず<双亡亭>で」と約束をした。

小高

凧葉の友達。凧葉がアパートが爆撃で無くなったので小高の家に居候していた。
緑郎の御見舞に向かう凧葉に金とスクーターも貸すことになった。
凧葉達が双亡亭に入る前夜、山登りに出かけようとした小高の部屋を凧葉と紅が借りて泊まった。

隣のおじさん

紅が小さい頃、隣に住んでいたおじさん。
天体観測が趣味。
紅の家が火事になった時に紅を助け出した。

竹田と今井

トクナガ理研の従業員。87代~89代の総理大臣の北条のコネで、トラックで双亡亭に液体窒素を運んできた。竹田は、緑郎の必死のお願いを見て心を動かされて、双亡亭の敷地の中へトラックを走らせる。

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