【ザ・ファブル　The second contact】59話「続・悪気のない男・・・・。」返事をしない男・・・・。

ユーカリが大西公園でルーマーに襲われて深手を負ってしまった。それを知ったアザミが単独で大西公園へ救出に向かっていった。飛んでいるドローンを発見し、暫く様子を見ていた。
その間、ルーマーが一般人を銃撃。銃声が鳴り響いた後、ドローンを操るバランスアートの男が襲撃される。襲撃したのは佐藤だった。

あらすじ

アザミは、ドローンのサーモグラフィーカメラで探知されるのなら動き続けるしかないと覚悟を決めて走り出した。

バランスアートの男の喉元にナイフを突きつけた佐藤は、銃を捨てさせて太ももを刺してその場を制圧した。バランスアートの男が持っていたノートパソコンでドローンからの映像を観る。

アザミとルーマー達は大西公園の上空に飛んでいたドローンが姿を消したことに気付いた。

ルーマー達はバランスアートの男へ無線で連絡を取り、誘導の指示を要求。

無線を聞いていた佐藤「なるほど―――　D班まであるのか―――・・・・」

この返答でリーダー格の男は無線の相手が佐藤だと理解し、仲間達に指示を送る。

リーダー格の男「もうひとりファブルが増えて3人になった―――　A班とC班は続行―――・・・・　B班―――　移動―――」

一方、アザミもドローンがいなくなった事で佐藤が駆けつけた事を悟った。

アザミ「もしかしてアキラが来たのか・・・・？　よし！　先にユーカリを捜すぞ―――」

感想

温度差を感じる男・・・・。

アザミが「サーモグラフィーカメラにはいずれ見つかってしまう。発見されたとしても動き続ければ容易には当てられないだろう」と推測して動きだした―――。

アザミが動き続けると決める前に動き出していた男がいた―――。あの人はサーモグラフィーカメラより探知能力が高いんだろうか―――？

佐藤はバランスアートの男を制圧した―――。
佐藤「俺にはまったく悪気はない―――」

悪気がないのに足を刺す・・・・。人を刺す事は悪気があるのが普通の人なんだが・・・・。悪気がないと言いながら刺してくるのは逆に怖い―――・・・・。佐藤がノートパソコンの画面に目を向けた隙にバランスアートの男が腕を掴もうとしてきた時、佐藤はいちいち振りかぶってナイフを突き刺した―――。喉にナイフを当てているんだから腕を掴みに来てもちょっと動かすだけで喉をかっ切ることは出来ただろう―――。わざと外して助手席側に逃げるようにしたんだろう―――。バランスアートの男は、佐藤の手のひらの上で踊らされているだけだった―――。2度目の完敗でこの男はこの街から去りそうだな―――。佐藤からの言葉にも全然返していないし・・・・。一応、抵抗はしているが、心はもう折れていそう―――。で、バランスアートの男の足を刺して歩けなくして、最後は首の頸動脈を抑えて気絶させた―――。頸動脈失神というのはユーカリが以前やっていたやつだが―――

この時のユーカリ、悪い顔してるなぁ～。こんな顔した奴ならちょっとぐらい刺されてもいいんじゃないか？と思えてくる～。
佐藤の場合は―――

脈を測って診断しているかのような抑え方―――。佐藤に、ユーカリを傷つけた代償をこの方法を使って償わさせる―――という気は無いだろうな―――。ユーカリが刺された事を知らないだろうし―――。でも今は悪気がないと言っても―――これまで友達の洋子やクロが襲われているし、さらにユーカリも刺されたと知ると―――どこまで悪気がない状態でいられるんだろう―――？　「動くな―――」と、バランスアートの男の背にナイフを軽くさし、相手が向かってくると深く刺さるような状態にしたが―――

これは「お前らがこれ以上こっちに向かってくるなら反撃するぞ」という心理状況を表している―――？　今はまだ悪気はなく追い払うだけで済ませているけど、これ以上やると意図して潰しにいくぞ―――！と。

いちいちバランスアートの男から指示がないと状況把握出来ないルーマー達―――。佐藤とアザミは周りを見てすぐに状況を把握する―――。ドローンがいなくなって連絡も途切れると立ち止まるルーマー達―――。銃声を聞いて動き出した佐藤とアザミ―――。最新機器や毒などの道具に頼りすぎるルーマーと、何もなければ知恵と工夫で乗り越えてきたファブルの対比だな―――。

切れているのに
キレている男・・・・。

佐藤がルーマーの無線のやりとりを聞いて、相手はD班までいると知った―――。佐藤の声を聞いた毒針の男は逆上しだした―――。

バランスアートの男は佐藤に一度やられてもう戦意喪失していたが、毒針男はまだやる気満々だった―――。さらに無線の向こうの佐藤に喧嘩を売っている―――。今している毒針装備をしていれば勝てると思ってんだな―――。毒を使うとバレているとしても「身体の隅から隅まで毒漬けにしてやる！」って手口を自分から言ってしまっている―――・・・・。針以外にもスプレー式の毒とかもあるんだろうけど、わざわざ手口をバラすのはプロらしくない―――。逆上するのもプロらしくない―――。

続・殺る気のない男・・・・。

リーダー格の男は仲間に指示を出した―――。A班とC班はそのままユーカリ捜索を続行―――。B班は移動―――。

B班はどこに移動―――？　他の班に合流させるための移動―――？　バランスアートの男の元へ移動させて確認させる―――？　でも「移動」の指示だけで了解して移動を始めたってことは事前に決めていた―――？　無線を傍受されてもいいように、移動と命じたらある場所に移動すると決めていた―――？　大西公園にファブルが3人も集まっているということで、今、倉庫はガラ空き―――・・・・。佐藤がルーマーの無線にわざわざ返事を返したのは、煽ってルーマーを公園に足止めするように仕向けたようにみえたが―――冷静なら煽りに反応せずに戦況を読むはず―――。毒針男は逆上していたが、リーダー格の男は冷静だった―――。1人のファブルは2人のルーマーで重傷に出来たという事実―――。公園にファブルが3人ならこっちは6人いれば勝てると単純な計算をして、B班を倉庫に向かわせるという作戦をとれる―――。もし倉庫に洋子がいても鷹一を守りながらだから戦いにくいだろうと―――。でも―――単純な計算には収まらない人がいる―――

その結果―――・・・・

今回のルーマーも計算外の男の参戦で計算違いが起こりそうだなぁ～。
佐藤は殺しを封印して戦わなければならないが、多めに見てあと8人もいるのにどうするのか―――。殺さずに、相手を動かない状態にする方法―――・・・・。そんな時に役立ついいアイテムがあった―――。

この喋る毒針ネズミ男―――。こいつの毒を利用すればいいんじゃないか―――？　佐藤もコイツは毒使いだということは知っている―――。この「身体中　毒針だらけだ」がフラグで、コイツのほうにルーマーを押してぶつけていければ、次々毒でやられていくんでは―――？　解毒剤は当然持っているだろうけど即効回復するわけはなく、一時撤退はやむを得なくなるだろう―――。文字通り、毒をもって毒を制す―――といくかどうか―――。