明達が筏で上野に向かおうとすると吸血鬼たちに見つかってしまった。
ゆかぽんのファン達が騒いで吸血鬼達を惹きつけたが、その騒ぎで水中にいた邪鬼・眠り女が目覚めてしまった。
あらすじ
眠り女のでかさに驚く鮫島「邪鬼・・・ 蛸・・・・?」
吸血鬼「起きやがった… 眠り女が起きやがった…」
眠り女は蛸型の脚を使って、痩せ型の邪鬼を捕まえて食べだした。
吸血鬼「ひいいいい 駄目だ!! こんなでかい化け物 誰も勝てねェ!!」「逃げろッ!!」「筏に戻れ!!」
吸血鬼達は筏に乗って人間達にオールを漕がせて逃げようとする。「急げ!!」「全力で漕ぎやがれ!!」
鮫島「明!! 俺たちも逃げ・・・」
口に指を当てる明「シッ」
邪鬼を食べ終わった眠り女は水中に潜り、吸血鬼達の筏を追う。
筏ごと吸血鬼達を食べ始める眠り女。
鮫島「まるでクジラに喰われるプランクトンだ… 俺たちサイズじゃ、手も足も出ねェ…」
明「眠り女は邪鬼や筏を追っている。人間サイズまでははっきり見えていないようだ。騒いだりして目立たなければ大丈夫。ここでやり過ごそう」
吸血鬼たちを食べ終わった眠り女は、サンジョインに乗っている痩せ型の邪鬼を食べ始めた。
「ひいいいい ひぎゃああああ あああ喰われるゥゥ」
サンジョインの中にはゆかぽん推しのファンがまだ生きていて残っていた。
鮫島(バカ!! 騒ぐな!! 見つかる!!)
ユカポン推しのファンが眠り女の触手に捕まってしまう。
鮫島(駄目だ… 捕まっちまった…)
サンジョインの中からもうひとりのファンが包丁を持って飛び出してきて、ファンを掴んだ眠り女の触手を包丁で刺す。
しかし、包丁を持ったファンも触手に捕まってしまう。
またサンジョインの中からユカポン推しのファン(まゆっち)が現れて、包丁で触手を刺す。
しかしまゆっちも触手に捕らえられてしまう。
そしてゆかぽんファンの3人は眠り女に食べられてしまった…
感想
ちくしょう
邪鬼のでかさが半端ねェ
鮫島が驚いている表情はよく見たが
明がこんな表情を見せたのは最近では見たことがねェ!
眠り女はすげェでけェけど、明は妙子を一刀両断でぶった切っちまったことがあるから
もしかして眠り女もなんだかんだでぶった斬っちまうんじゃねェのか?と思っていたが明も引いた表情をしてやがる。明にこんな顔をさせるなんて眠り姫はやべェやつなのか?
こんなでけェ邪鬼からはもう逃げるしか選択肢は残されていねェのか?
この邪鬼が
『眠り姫』なのか
『眠り女』なのか
分からないからちくしょう!!
へ? ゆかぽんが最初は『眠り女』と紹介をして
先週は『眠り姫』になってたのに
また今週は明も吸血鬼達も『眠り女』と呼んでやがる! どっちなんだァ? 眠り姫と読んでいるのはネズミの回想の中でだから、ネズミの覚え間違いなのかァ? でもネズミはさりげない会話の中で「楢山節考だよ」と出てくるほどの文学青年。覚え間違いはねェと思うんだが… 覚え間違いがキッカケで何かが起こるっていうなら意味もあるが、何も起こってねェしなァ… もしかして水中で寝ている邪鬼は2種類いるっていう伏線なのか? もう一体も目覚めて2匹が戦っている間に明達が逃げるっていうシナリオが用意されているというのか?
先生ェ「この女を姫にしてみよう」
読者ァ「松本光司様…
それになんの意味が…」
上手ェわ
やっぱ先生ェの緊急時の人間の描写は
ホント上手ェわ
眠り女が目覚めて、吸血鬼達は筏に乗って逃げ出した。へ?なんでコイツ脱いでんだァ?と思ったら
漕いでいるヤツは全員裸。漕いでいるのは人間か? そういえば東京に向かう時に立ち寄ったビルの中や、鮫島が雅に捕まっちまった時、人間は裸にされていた。人間を奴隷のようにして筏を漕がせているのか。なるほど世界観がちゃんと考えちょる。でもこの非常時は人間の3倍の力がある吸血鬼が漕ぐほうが逃げられる可能性が上がるんだが… 非常時だから、漫画のように最善手を選んで一番効率がいい方法を選べるわけがねェという描写なのか? 奥が深けェ。ということは眠り女と眠り姫の違いは意味があるっていうのか?
もしかして
ちゃんと考えておるのか?
眠り邪鬼の名前を
明っ!!
この話の流れに摑まるんじゃ!!
明は冷静に逃げず、慌てて逃げた吸血鬼達は眠り女に喰われちまった。さすがは明、邪鬼の扱いを分かっておる。新しい邪鬼が登場すると、まずは雑魚キャラが邪鬼の犠牲になって邪鬼がどういう動きや捕獲方法をするかを読者に紹介する。これが彼岸島の掟。今まで何人の人間や吸血鬼が犠牲になっていったか… 明はこうなっちまう前は小説家志望で先を読む能力がある。シナリオを読む能力も備わっちまっていて、今は雑魚キャラが犠牲になる序章にすぎないと話の流れも読めるようになっちまっているというのか? なるほど、キャラ設定をちゃんと考えちょる。なら眠り女と眠り姫の呼び方の違いは… キャラ設定で名前などはメモっとくんじゃねェのかよ。キャラ設定はしっかりしているのに名前を間違えるなんてあるのかァ?
松本光司様ァ!!
邪鬼の呼び方の間違いに
気づいてくだされ松本様!!
彼岸島とは何度もやりあった
作中に無意味なことは無いと
熟知しているつもりだ
サンジョインにまだ生き残っていたゆかぽん推しが眠り女に捕まっちまった!
サンジョインの中に残っていたもう一人のゆかぽん推しが包丁を持ってザスッ
しかし捕らえられちまって…
まだ残っていたもう一人(まゆっち)が包丁でザスッ
握手会でスタッフに排除されちまう痛いファンみてェじゃねェか! 眠り女との握手会は、握手券が包丁でお返しに喰ってもらえるというのか? この世で一番過激な握手会じゃねェのか? 握手会に通っていたゆかぽんファンが眠り女の手に握手されて包まれて逝っちまうなんて… なんとも皮肉なことよ。
ってコイツらは元々ユカポンを逃がすために騒ぎを起こしたのに、眠り女を起こしちまって逆に厄介なことになっちまった! 努力は必ず報われるんじゃねェのかよ… あの総監督とやらがほざいていた言葉はなんだったんだ? ユカポンの扱いといい、ゆかぽん推しの扱いといい、先生ェは地下アイドルに何か恨みでもあるというのか? ハ もしかして先生ェは「本当の社会は努力をしても必ず報われるとは限らねェ」と自分は悪者になってもいいから社会の厳しさを教えようとしてくれているというのか! 真の教育者というものは辛ェなぁ… 眠り女は、一人ではどうしても勝てねェ社会という化け物を表しているというワケか? 名前がころころ変わっちまうのも社会情勢がどんどん変わっていっちまうことを表しているのか? 名前にこだわるなんて小さなことで本質を見ろと言っているのか? 慌てて逃げた吸血鬼達が喰われて、冷静な明が生き延びたのは、慌てすに状況を見極めて行動しなければ社会の食い物とされてしまうということを表しているというワケか! 社会のおかしいことに直接的に劇中のキャラに言わせちまう下手な表現をする作家や脚本家がいたりするが、先生ェは娯楽の中に社会を斬る描写をさり気なく入れちまうなんて… 一流の表現者じゃねェか!
起きやがった…
松本光司の才能が
起きやがった…
駄目だ!!
こんなすげェ天才
誰も勝てねェ!!
ということは眠り女に立ち向かうかどうかは、理不尽な社会に立ち向かうかどうかというワケか?
明はこんなでけェ化け物と戦うというのかァ? 世を救ってこその救世主様だと言えるが… しょせん我々は社会というクジラに食い物にされるプランクトンだというのか?