第2試合、十兵衛はリングに仕掛けられていた屍を使い、金剛で勝利。
あらすじ
後で追求されないために、レフリーに屍の存在を教える十兵衛。
それを聞いた佐藤十字軍のダーマスは嫌な予感がし、十兵衛に疑問をぶつける「なんでマットを替える必要があるの?」
十兵衛「毒が仕込まれていたらしい」
ダーマス「十兵衛君… いくらなんでもやりすぎだと思う。もうロシアの工作員レベルじゃないか」
十兵衛「違う!違う!!違う!!!俺が仕込んだんじゃなくて元からそこにあったの!!!!!」
ダーマス「見苦しいぞ 舛添十兵衛」
十兵衛は自分に都合のいい言い訳をダーマスに言う。
ダーマス「僕はここまで『死人に口無し』を有効に利用した事例を知らない」
その後、客席にいる探偵(トーナメント前に十兵衛が工藤の居場所を探らせていた探偵)に合図を送る十兵衛。
屍の血清の値段を釣り上げる吉田
タンと電話している吉田「10億だ」
タン「吉田さん… お金は払うが限度がある」
吉田「そうか11億で譲ってやるよ」
吉田「12億で譲る事にした」
タン「わかった 12億払う」
タンと謎の人物の会話
タン「佐川徳夫に12億の価値があるか・・・?」
謎の人物「やろうとしている事の大きさを考えろ。佐川徳夫を得る事で1%成功する確率が上がると考えれば12億など破格の安さだろう」
タン「だがこれで板垣組と組む事が不可能という事がわかった。チェッカロッシは立場を維持するために協力せざるを得ない。円形闘技場のマッドホッパーはイデオロギーを考えれば積極的に協力するだろう」
タン「だがチェッカロッシとマッドホッパーだけの協力では全く足りない。板垣組の協力は必要だ」
謎の人物「それで梶原か・・・だが組を乗っ取らせるのにいくらか・・・」
タン「100億使っても1%でも成功する確率が上がれば、事の大きさを考えれば破格の安さだ」
梶原と澤の機内の会話
澤「なんでタンは佐川を助けようとしているんですかね?」
澤「強者を集めているとか?例えば2回3回と陰陽トーナメントを開催するためとか」
梶原「ないな。今回は田島が賞金の大半を出す。それなしではペイできない」
梶原「そう… タンだけではない。田島も… 陰陽トーナメント開催には2人とも矛盾がある」
梶原「抽象的な答えでいいなら『尊厳』のためだろうな」
梶原が帰国して3ヶ月後、板垣組は総本部移転に反対した直系組長15人を絶縁・破門処分とした。処分を受けた組長は警察当局に板垣組からの離脱を報告し、新組織 関西板垣組を立ち上げる。
その3ヶ月後の梶原とタンの電話
タン「タンだ。お前がやったのか?」
梶原「なんの事だ?」
タン「全快祝いを贈りたいが欲しいものがあるか?」
梶原「板垣組」
タン「オーケー。来年の私の誕生日にお返しをもらいたい」
梶原「わかったよ。せこい野郎だな」
相手を出し抜く必要はない。ゴールが違えばWIN・WINの関係が成り立つ。
感想
「ダーマス」こと増田くん。アダ名が「ダーマス」なのに十兵衛に騙されてばっかり!
最初は窓ガラスを割った罪をかぶるという軽いことだったのになぁ…
タン達が何をいっているか理解できない!同時通訳くらい用意しろ!
佐川徳夫は治療費の12億の負債のために、タンの言いなりになると言うことか。毒で格下にヤラれた上に借金作らされて、こき使われるようになるとは… 父親の幻は見えないようになったとはいえ悲惨すぎる…
セコンドの川上も柔道辞めて、ボクシング始めたら徳夫に負けて辞めて、徳夫に弟子入りしてやっと「仁王・関修一郎の背中が見えると思った」のに… 高校生に「お前の師匠、糞弱じゃねーかよ!!」と言われ、師匠が反則攻撃と毒でやられてしまった… 川上も悲惨すぎる… 悪魔の落とし子がトーナメントに出てこなければ、こんなことにはならなかったろうに…
その悲惨な徳夫を使ってやることはアンダーグラウンドではなく、別の大きな事。徳夫は「何かの組織のトップとかで権力を持っている」とかではなく、格闘技が強いってだけだから「誰かと戦わせるため」なんだろうけど、誰とだ?
「やろうとしている事の大きさを考えろ。佐川徳夫を得ることで1%成功する確率が上がる」
1%の成功率を上げるために12億は破格の安さ。円形闘技場のマッドホッパーとニューヨークの5大マフィアをまとめた男・チェッカロッシ、そだけでは足りずに板垣組も必要とか、どんだけ大きな事をやろうとしてるんだ?裏社会を牛耳るとかそんなことではなさそうだなぁ。陰陽トーナメントの世界大会版を開くってことかなぁ。
って言うか、陰陽トーナメントの次があるなっていう展開だけど、こういうのはトーナメント終盤に出すんじゃないの?まだ2試合しか終わってないのに大丈夫か?トーナメントは最後までちゃんとやるのか?途中で横槍が入って終わらないだろうな?
嫌な予感しかしない
人は私の事を愚かと笑うかもしれない。だが、トーナメント開催したのに最後まで描かない漫画家などいるはずがない。
俺…馬鹿だから常識なくて 今すぐ謎の人物を知りたいんすけど どうすればいいんすかねぇ?
タンと話していたヤツはいったい誰なんだ?
以前にもチラッと登場していた。1番顔が見えそうな場面だったのはコレか?
十兵衛対石橋戦で十兵衛が煉獄を出して『とんでもないドS野郎』っぷりを見せている時に、この連打はひとつの技と見抜いたり、石橋がマウントとって十兵衛を殴ってる時に冷静に分析したりとかなりの使い手だと思われる。
顔を隠してるってことは読者が見れば誰だか分かる人物ってことか?
読者が知っていて、かなりの使い手。山本陸か?
でも、煉獄を見て「ひとつの技のようだな」はおかしいし(十兵衛対金田戦で煉獄は解禁になった)、すっとぼけたのか?でも、眼帯もしてないようだし… 義眼を嵌めてるのか?髪は白髪になったのかなぁ。
タンは以前にこの人物を「陰側の代表のような」って言っている。
山本陸は知名度的には陽側といえる。けど戦い方は陰側なのか?
このコマの話の流れは「石橋が専門外の攻撃に対処できるかどうか」。だから、この人物は戦い方が陰側ってこと。山本陸は道場破りを繰り返したりしてるから陰側の戦い方も出来るだろうけど… 結局、まーったく知らない人物だったりして。
負けることでしか得られないものがあるんだよ
梶原は負けたのにトーナメントのお陰で一気に地位が上がった。
十兵衛か文学が屍に気づいて利用する
↓
屍に掛かった選手を治療するために血清が必要になりコンタクトを取ってくる
↓
吉田は工藤の1回戦のファイトマネー以上を要求するだろう。
↓
タンと板垣組を揉めさせ組を乗っ取る
これをボロボロになった状態で考えだすとは…
負けて担架に運ばれてる間に死ぬ気で考えたんだろうな。澤に「しくじれば死ぬと思え。死ぬ気で考えろ」と言った梶原。まさにそれを自分自身が実行して、人生の分水嶺で最善の選択をした梶原すげえ。
でも、吉田がタンに要求する額の予想が…
梶原「吉田は2億を要求する」
澤「梶原さん。吉田をわかっていない。ヤツなら5億を要求しますよ」
吉田「10億だ」
読めてねえ!!周りの者を低く見る欠点が治ってねえ!!!
この場合梶原さん吉田を高く見過ぎてたんじゃ?
予想よりも遥かに吉田がダメだったんでしょう