みそいれにしやす

面白いと思った漫画のあらすじ、感想、考察などを書いてます。ネタバレが嫌な人は注意して下さい。

喧嘩稼業

【喧嘩稼業】69話 ドジっ子サクライに弱点はあるのか!? 恐ろしいのは底が見えない事

投稿日:2016年11月14日

陰陽トーナメント1回戦第3試合
『入江文学』対『櫻井裕章』

“後の先”で文学の攻撃に対応し、攻撃する櫻井。
劣勢になった文学は自分の左耳を犠牲に”煉獄”を櫻井に放った!
“鋼の肉塊”で防御に徹している櫻井に対して文学は煉獄からの必殺の技に移行したが骨掛けで防がれてしまう。
双方ダメージを負い、櫻井は形象拳の龍を構えをとる。
文学は虎の構えをとり、龍と虎が対峙した。

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あらすじ

過去。アンダーグラウンドのレフリー達

アンダーグラウンドのレフリー達と喋るヨシフ。

「イミ相手にも櫻井は自分から攻撃を仕掛けなかった」

「”後の先”というらしい。円形闘技場の頃からの櫻井の得意とする戦い方なんだよ」

ヨシフ「2人ともユウショウの事をわかってないな。もっと単純…アイツは攻撃の仕方を思い出せないだけだ。アイツは条件反射…センスだけで戦っているんだよ」

陰陽トーナメントの控室

櫻井の構えを見た山本空「龍の技はあの構えからどう攻撃に移るのですか?」

里見「基本的には上下からの攻撃。掲げた手刀を振り下ろして受けさせ、下げていたもう一方の腕でアッパー。下から道着掴み上からは手刀。もしくは鎖骨に肘打ち。当てる部位はともかく上下からの攻撃です」

里見「入江が屈んだのは一打目に下からの攻撃と上からの肘打ちを打たせないためだと思います。一撃目を手刀に絞り、それに対する策があるんでしょうね」

櫻井(この構え… 掲げたこの右腕の意味を知っている。黒島だ… 師は八重山の黒島で暴れる野牛の頭蓋骨を手刀で割った。一撃

櫻井(当時の俺には出来なかった。だが…今なら。ヨシフの緊張感が増しているのがわかる… ヨシフは知っている。俺はアンダーグラウンドですでに打っているんだ)

過去に戻り、櫻井が出場しているアンダーグラウンド

アンダーグラウンドの相手を倒した櫻井。

さらに対戦相手が二人出てきた。

「設定! 悪のアジトに侵入。倒している間に仲間が帰ってきちゃった!! ドジっ子サクライに明日はあるのか!? 銀河のページがまた1ページ!!!」

龍の構えをする櫻井。

かかって来た一人目を手刀で攻撃。相手は腕でガードしていたが、腕ごと頭を砕かれる。

それを見た二人目は腕をクロスさせて手刀を受ける。十字受け。

しかし、櫻井の左アッパーが顎に炸裂。二人目も倒れる。

試合に戻る

虎の構えをしている文学(櫻井… お前が何を狙っているのかわかっているぞ。父さんも対策をしていた。対一撃

櫻井「俺は記憶障害で72時間後には今の事を忘れている。この戦いの事も、お前の事も忘れている。」

櫻井「忘れたくない。忘れたくねーよ」

間合いを詰めてくる櫻井。飛び出す文学。

櫻井は右手刀を振り下ろすが、文学は十字受けで受け止める。

鞘で刀を制している間に――― 刀を抜き刺す
富田流ではこの技名を―――『車』と呼ぶ

文学は左手で相手の右袖を掴み、自身の右手を抜いて金剛を狙っていた。が、櫻井は龍の技ですでに左の下方の拳があるため、文学は金剛を諦める。

右腕は頭部防御に使い――― 右肘で櫻井の左の攻撃を受ける。

文学(父さんは心臓への一刺しを狙ったが俺は滅多刺しで決める)

鉤突き

左鉤突きを狙う文学。

しかし櫻井は左手で力を逸し、文学の左鉤突きを受け流す。

恐ろしいのは鉤突きが当たらなかった事じゃない
恐ろしいのは避けようがないものを避けた事
恐ろしいのはガードを固められているのにアッパーを振り切って自分の右側に拳を残した事
恐ろしいのは状況に応じてシームレスに流派を変える事
恐ろしいのは底が見えない事
恐ろしいのは殺される事ではない

過去の文学「約束は…守るから。田島彬は…俺が倒すから」

恐ろしいのは約束を守れない事

 

文学の左腕を掴み、文学の身体を引き寄せる櫻井「強かった」

文学の伸びた左腕に右肘を振り下ろす櫻井。
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田島「完璧と言っていいだろう」

左両前腕骨 骨折
入江文学はこの戦い
実質片腕を失った

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感想

櫻井は手刀でこういう壊し方をする ここまでやる

ヨシフの緊張感も観ている櫻井。余裕があってまだまだ底が見えない。恐ろしい…
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櫻井の手刀の威力がガードした腕ごと頭を砕く!とか凄すぎるが… 川口夢斗のゴツイ身体の太い足の蹴りはガード不能の威力が出るのはわかるけど。受ける方もまっすぐ受けるんじゃなくて、腕を斜めにして受け流す感じじゃダメなのかな?

俺は今から櫻井の手刀を真っ直ぐ受けようと思う 止めても無駄だぞ
なぜ真っ直ぐ受けなければならないのか… 僕には頑張ってとしか言えません

俺さ… 古武道ってヤツをやっててね。その古武道は剣術もあるわけよ
俺のところの抜刀術はさ。鞘付きの刀で受けることに奥義がある

剣士の梶原が徒手空拳の試合で剣術を応用して使った。文さんも鞘で敵の刀を受けて自分の刀を抜いて攻撃する『車』を使った。無一が山本陸対策で備えていたものから応用して金剛ではなく左鉤突きからの煉獄を狙った(櫻井のすでに打つ動作に入っている左の存在もあった)けど、櫻井は左鉤突きからの連打を一度喰らっているから警戒するのも当然だろう。とはいえ分かっていても防げないこの状態から防げるという櫻井が凄いのか。櫻井の左アッパーが文さんのがら空きのボディではなく左肘を狙ったのも左鉤突きを警戒したからだろう。

得意な流派… 思い出せない
でしょうね!!!

そしてシームレスに流派を変えて左鉤突きを受け流した櫻井。櫻井は記憶がなくて身体に染み付いた動きをするから、いちいち考えて流派を変える間が無くシームレスに変えられるのか? ”後の先”といい記憶障害が櫻井の戦い方に上手く合っている。

僕はこんなにも記憶障害と上手く噛み合った戦い方を知らない

それにしても里見の龍や虎の構えの解説とか「プリサイ・ディリからムルパティ・プティに変わりました」とか…

山本空、お前の師匠、糞詳しいじゃねーかよ!!
里見は中国に渡っててよかったな

円形闘技場の櫻井裕章がライオン相手にノーダメージでやって見せた

アンダーグラウンドのレフリー達が櫻井が円形闘技場で戦っていたことを知っていた。記憶障害になったのは円形闘技場で? 円形闘技場での戦いで誰かにヤラれた? でも、櫻井はライオン相手に棒切れだけで戦って大きな怪我を受けていない(身体に傷跡がない)。ライオン以上の櫻井以上の人間? タンと一緒にいた謎の人物が怪しいなぁ。
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タンが謎の人物のことを「陰側の代表のような」と言っていたし、円形闘技場で戦っていたことがあっても不思議ではない。こういうのは忘れずにちゃんと描写されるのかな?

この謎の人物の事も
櫻井の記憶障害の原因も
忘れたくない
忘れたくねーよ

片手で戦える技なんて星の数ほどあるわ!!

文さんの左腕が折れた。腕が折れたら煉獄、高山は出来ないどころか、ガードや受け身もできなくなる。どうすんの? 右の金剛は打てるが… 無一が見せた足での金剛? 手より当てづらい足での金剛が櫻井に当たるだろうか? 折れた左を囮か何かに利用して右金剛に繋げられるかな? 両腕無事だったときでも当たらなかったが… 櫻井が腕を折る前に「強かった」と過去形で言ったから櫻井に油断が生まれるかな? でもそんなので油断していたらアンダーグラウンドで勝ち抜けてはいないだろうし…

ヨシフ「文学いるから左腕の事ちゃんと謝ってこいよ」
櫻井「すでに謝るとかそういう段階じゃねーし。見ようによってはギルドと戦う宇宙海賊みたいでカッコ良くないか?」

俺は実際に文さんとまったく同じ箇所(左腕の手首付近)を骨折したことあるけど、骨折したら痛みや吐き気で格闘試合どころか運動する余裕も無くなるぞ… というか自分の腕がありえない方向に曲がっててなんで?!? どうして!!!?ってなっちゃう。

痛みは無極で紛らわせるかなぁ? 骨折程の痛みを? 骨折したことはあるけど無極は使えないので、無極で骨折の痛みを紛らわせるかは分からないんDEATH。文さんは格闘技の試合中だからアドレナリンが出ていて案外痛みが気にならないってことも…
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ダメだ 無茶苦茶痛がってる!
体中の毛穴から汗が滝のように吹き出したどころの騒ぎじゃない! これでは加齢臭のするおにぎりも握ることが出来ない!!
石橋戦で十兵衛が骨折の痛みを再現する無極を使ったけど、逆は無理か?
田島は左腕を犠牲に無一の頭部に攻撃して勝ったが…田島は痛みを感じないのか? 瞬間だから我慢したのか?

その日の気分で骨折の痛みに耐えれても耐えられなくてもどちらでも良い!!
俺の知っている答えとは違う!

やってるヤツが相手なら過去の入江親子の決闘をパクれ!!

文さんと櫻井の戦いは、過去の入江親子の戦いをなぞっている部分がある。
・無一と上杉の「耳を自ら引きちぎって煉獄」
・文学と梶原の「龍と虎で対峙する」
・無一と田島の「左腕を骨折」
文さんの腕が折れたのは左。梶原の手が無くなったのも左、田島が無一に折られたのも左。
梶原は負けた。田島は勝った。文さんは?
勝った田島は肉を切らせて骨を断つ(骨を折られたけど)で腕を折ったことで油断した無一に頭への一撃で勝ったが、文さんは櫻井からもう離れていて田島のように腕を犠牲に攻撃!が出来ない…
文さんの「ああ… 畜生… 左手さえあればな」は聞きたくないぞ。
それと、もし勝ったとしても次の試合はギブスはめていいの? ギブスはめたら左も多少は使えそう。でもカブトのキャスバル兄さんっぽいマスクは変更になったし…
「この戦い 実質片腕を失った」この戦いとは櫻井との戦いを指しているのか、田島への戦い(陰陽トーナメントを勝ち上がる)を指しているのか…

抽象的な答えでいいなら『片腕が使えなくなった』だろうな

カワタクは裏切らねーよ

片腕を失った文さんを観て、セコンドのカワタクはタオルを投げるのか? 文さんと強い絆があるがそれは「文さんが負けるはずがない」と信じられるほどなのか? もう無理だと文さんの身体を気遣ってタオルを投げるのか?

カワタクが無一のことを聞いていればまだタオルは投げないとは思うし… 文さんが「カワタクは裏切らねーよ」と言い切るほどだから無一のことも陰陽トーナメントに参戦した理由も話ていると思うんだよなぁ。

でも、無一のようになってほしくないからタオルを投げるということもあるし… カワタク自身も格闘家だから最後までやりきりたいっていう気持ちも分かるだろうし…

考えるほどカワタクがどうするかわからなくなってきた…

カワタク「入江・・・俺は自分の才能が怖い。何をやっても一流すぎる。神は俺を贔屓しすぎなのではないだろうか」と言ったほどだからセコンドも一流というところを見せてくれよ。今のところチェーンパンチの時に「逃げろぉ!!!」と「無極を使えぇ!!!」と叫んで、たまに「入江ぇ!!」と叫ぶことしかやってないなぁ…
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十兵衛と金田の試合前の時にはセコンドの文さんは控室で「タオルは置いていく」と言ったけど、今回カワタクはタオルを肩に掛けてるんだよなぁ。

文さんが控室でカワタクにタオルは必要ないと言わなかったのかな? と、言うことは… 約束を守れなかった文さんは見たくないなぁ…

十兵衛は約束を破る事なんか屁とも思わんだろうが
文さんはそういうのを大切にしてきたんでな
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