双亡亭内に入った凧葉達。
絵の中で取り憑かれた人達が地下へ向かっているのを宿木が目撃していた。
凧葉達はその目的を探ろうとする…
あらすじ
絵から出てきて地下へ向かう取り憑かれた人々。
それを物陰から見ている凧葉達。
凧葉達は地下へ向かう取り憑かれた人々を2班に分かれて尾行することに。
戦闘能力がある紅、アウグスト博士、鬼離田姉妹の次女・雪代、三女・琴代、フロルが先行。
戦闘能力が低い凧葉と宿木、機動力が劣るマーグ夫妻が後に続き、先行班に何かあった時はフロルがテレパシーで知らせて凧葉が黒い腕で出口まで逃げる作戦。
螺旋階段をビル7階分、30メートル以上降りると底に着いた。
底では取り憑かれた人々が板や手を使って下方向に穴を掘っていた。
その様子をテレパシーで知った凧葉は、坂巻泥怒が自費出版で出していた「奇しき藝術 我が家」のことを思い出す。
凧葉「掘り出すっつったって、ここに何か埋まってるって言うのかよ… 埋まってる…? あ… この<双亡亭>の土地は… だったら…」
様子が変わった凧葉に問い詰める宿木「何かわかったとでも言うのか?」
凧葉「わかったも何も… この底に埋まってるモン… もしかしてオレの想像通りなら… こうしちゃいらんねえ! 確かめねえと!!」
先行する班に追いつこうと走り出す凧葉「あのハカセに伝えといてくれ! 『アンタのさっき持ってた試験管を出しといてくれ』って!」
感想
テレパシーを感じるべし
フロルはアポーツだけでなく、テレパシーも使えるのか。それなら話通じなかった凧葉と喋る時も使えば良かったんじゃ… って使ったら疲れるのか。
紅「私達はテレパシーが弱すぎて、フロルに考えていることを拾い上げてもらってようやく会話できるんですよ」
フロルと最初に出会った時、紅の下手な英語は通じなくてフロルがテレパシーを使って会話してたのかな?
外にいる青一もテレパシーを受け取れるだろう(侵略者の星ではテレパシーで会話していたし)。ただ青一が近づいていることは、中にいる凧葉達は知らないからなぁ。凧葉達と青一が合流するのはまだまだ先か?
テレパシーを初めて体験した鬼離田姉妹楽しそう。
長女も元に戻って三姉妹で一緒に笑えるといいなぁ。
ジョセフィーン=マーグは「あらあら」が口癖か。人形が6歳っていうのは、ジョセフィーンの持っているパイロメアリーが焦げることになった出来事が6年前? それともこの人形を持っていたジョセフィーン(ジョセフィーンの子供がかも)が6歳の時に…っていうことかな?
夫のバレット=マーグはテレパシーを感じられなかったから、超能力は無くて馬鹿力のみか。そして取り憑かれた人達の効率の悪い掘り方をビジネスに例えた。っていうことは親から資産を引き継いだとかじゃなくて自らビジネスで成功したってことか。身体を鍛えたのは元からだったのか、妻が車椅子の状態になったからなのか分からないが、骨のある人物なのは間違いない。
取り憑かれた人々「地下を掘るべし!」
地下を掘っていた取り憑かれた人々。板と素手で掘るって本当に効率悪い掘り方だなぁ。
この人達は修験者の朽目や科学者のカークとマックス、鬼離田姉妹の長女の菊代と違ってゾンビみたいな状態。森田さんも同じようにゾンビみたいになっていたけど、超能力を持っているかどうかの差か? でもマックスとカークはただの科学者みたいだけど。
・取り憑かれても意識がありそうだった人 朽目、カーク、マックス、菊代
・取り憑かれたら意識が無くなった人 森田、斯波総理の同級生の金山奈々子、紅と緑郎の父
こうみると好戦的かどうかなのか? でも自衛隊や機動隊員にも好戦的な人はいそうだし… やっぱり取り憑いてくる奴らが、段々人間の身体に取り憑くことに馴染んできているのかなぁ。
「埋まっているモノを掘り出す」ってことは、窒素に弱い双亡亭の奴らが水道管とかを掘り出してそこから他の場所へ侵略する!ってことではなさそうだ。元からこの場所に何かが埋まっていたのか? 凧葉が思い出した本の内容が
断片だけだけど… 元々ここに何かが埋まっていて(最低でも30メートル下にあるモノ)、泥怒がそれを目的に双亡亭を建設したみたいだなぁ。
凧葉が「アウグスト博士にさっき持っていた試験管を出して待っていて」と伝えてくれと言っていた。アウグスト博士が持ってた試験管?
絵の中で取り憑こうとしてきたモノを試験管で採取していた。これで何かを確かめる? 凧葉が気づくことだから、超常現象ではなくて常識的に考え論理的に辿り着いたモノだと思うが…
っていうか、凧葉もヤドさんに言ってから走れよ! それと凧葉がいなくなったら『何かあれば黒い手で出口まで脱出』という事が出来なくなるんだけど…