真黒組の組長が急死・・・・。
その死を怪しむ海老原は佐藤に相談。
中国から部下を呼び寄せた山岡は、砂川が若頭に成るための障害である幹部の水野を失脚させようと目論む。
あらすじ
洋子の家
洋子「いただきま―――す♪」
佐藤「いい焼き加減や―――」
サンマを頭から食べ始める二人。
それを横で見ている海老原「スゲェな・・・・ 頭から骨ごといくのかぁ~」
洋子「ボスに教えられたのよ。サンマくらい骨ごと食え―――って! アタシは外じゃ 身しか食べないようにしてるけどね―――」
海老原「サンマをそんなふうに食えるのは聞いた事あるけど、目の前で見るのは初めてや。おまえらがタフで強い原点はこうゆうとこなんやろな~ なんとなくやが わかる気がするわ―――・・・・」
佐藤と洋子はそれぞれサンマの半分を海老原にわける。
海老原「この俺がタダで飯もらえん――― このサンマ、一万ずつで買う!」
佐藤「300円のサンマが一万になったぞォ―――」
洋子「やった――― 明日は焼き肉にしよう」
海老原「アホ! 俺はこの経験に金払うねん!」
サンマを骨ごと食べる海老原「あ~ なるほど――― ウマイな! 内蔵の苦みがいい―――!!」
佐藤「それで―――聞きたい事って?」
海老原「組長の事で気になる事があってな・・・・」
鉄板焼き店での怪しい男の事を離す海老原「毒を盛ったとしたらあの時しかない――― あの後に組長が亡くなった――― キャップに色メガネ、そしてヒゲ―――・・・・ 覚えてるのはそれだけや!」
佐藤「俺が見た男に似てるな―――」
海老原「おまえ今―――仕事でイラスト描いてるって? おまえが見た男、ちょっと描いてくれ―――」
洋子は止めるが、佐藤はイラストを描き出す。
海老原「砂川は尾行したいとこやが、アイツは用心深いから変に勘ぐられ・・・」
イラストを見せる佐藤「俺が見たのはコイツだ―――」
佐藤のイラストを見て固まる海老原「こんな時におまえ―――本気かぁ~? こんな時に・・・・ でもまあ・・・俺が見た男にも少し似てるか―――・・・ おそらくコイツが・・・」
山岡のアジト
シャワーを浴びている山岡。
ドアが開いて閉まる音がして風呂から出る山岡。
扉が開き、いきなり山岡の顔に五本の指で目突きをするドレッドヘアの男。
山岡は顔を横に動かし、軽く避ける。
向き合う二人は笑みを浮かべる。
ドレッドヘアの男「ただ今戻りました―――」
山岡「あ―――お帰り――― 早速やが、コレ暗記しとけ。死のキャップD1というレシピだ―――。一字一句丸暗記しろ――― おまえなら一分か?」
ドレッドヘアの男「いや―――20秒で大丈夫!」
服を着だす山岡。
読み終えたドレッドヘアの男「きのことカビの品種改良か――― 毒殺部に売れるぞォ~ 表の世界なら学会に発表できるだろに―――」
山岡「ここでのおまえの名前を決めとこう――― ユーカリにしよう。花言葉は『記憶』だ――― ぴったりじゃねーか!」
ドレッドヘアの男「ユーカリ・・・なんか呼びにくいな」
壁に貼られた複数の写真を見たユーカリ「これはなんなんだ?」
山岡「左下の水野って男だが――― ソイツが明日、大人のパーティーを開く――― そこに俺とおまえでおじゃまする―――」
ユーカリ「いいねぇ~ 俺一人でやらせてくれよ―――!!」
感想
躾られし妹・・・・。
洋子は他人の目があるところではサンマを頭から食べない―――。佐藤はそれを知らずにオクトパスの歓迎会でやってしまった・・・・。知らないのはナゼ―――? 「サンマを骨ごと」はまだしも、枝豆の皮やスイカの皮も食べるのは”ふつう”ではない―――
ということをボスはナゼ教えていない~? 佐藤は実行部隊だから他人の前で食事をすることがないだろうから教えなくていいのか―――?
骨ごとだったり、皮も食べたりするのは―――食事は楽しむ事よりも栄養を摂ることを優先しているから~? それとも命を頂くのだから食べられるところはすべて頂くというボスからの教えか―――?
“命を頂いて”お金をもらっている殺し屋が”命を頂く”大切さを語る・・・・。矛盾しているような・・・・。それとも―――命のやり取りをしているから命の大切さを”ふつう”の一般人より肌で感じているからだろうか―――?
縛られし男・・・・。
「どうしても見栄を張りたくなってしまう」と言っていた海老原は、サンマをこの経験ごとお買い上げ~。
金払わんでも「感銘受けた」とか言ってサンマを貰っとけばいいのになぁ・・・・。そこは譲れんかぁ~。
取り換えられし物・・・・。
佐藤の300円のサンマが一万円に化けた―――。小島を止めるなら藁を持つかみたい海老原からハコスカを貰って―――それがレクサスに代わった―――。海老原に「まるでわらしべ長者やな~」と言われてたけど、その才能があるのかも知れない―――。
で、結局―――海老原はサンマ食べたな~。佐藤の予想が当たった~♪ 先の先を読んでコレを予想して当てたのなら―――本当にわらしべ長者になれる才能があるのかもしれない―――。
記憶されし男・・・・?
洋子は記憶力バツグン―――。佐藤も宇津帆編で峠道を覚えるのに一瞬で覚えた(一晩寝たら忘れるとはいえ)―――。そしてユーカリも記憶力がバツグンに良い―――。ファブルでは記憶力も鍛えているのか―――? ターゲットが居る建物の構造なんかを一瞬で覚えられたほうが、相手の地理的有利を無くせるからな―――。
でも記憶力いいのになんでイラストは下手なんだろう―――?
(海老原の「おまえ嘘やろ?」って言いたそうな表情~w 洋子の「だから言ったでしょ」って言いたげな表情~w 殺しの才能がある佐藤は、絵で笑い殺す事も可能なのか~?)
アウトプットが下手なのか―――? 感情も表に出さないし・・・・。
それより・・・・佐藤は「なんならもう一枚描くが・・・」と言ったように、自分のイラストが下手だと気づいていない―――? 描けないのはまだしも、下手だと気づいていないとは・・・・。ボスは「佐藤はサヴァン症候群かもしれない」と言っていたが―――今は絵の才能は無いが、佐藤が絵の描き方を学んでいったら殺しの才能は無くなってしまうんだろうか―――?
『記憶』と名づけられし男・・・・。
ユーカリはいきなり目突き―――!!
部屋に入った時にドアの音をさせているから、山岡は当然気づいている前提で挨拶代わりだということなんだろうけど、目を狙うかァ~。手の出し方はボクシングっぽいな~。打ちながら顔のガードもしているし~。ボクシング始めたクロと対決なんてあるのか~? クロが瞬殺されるだろうけど・・・・。
山岡がユーカリに『死のキャップD1』のレシピを覚えさせたのは、記憶力の良いユーカリに覚えさせてレシピの紙を始末するため~? レシピを無くして誰にも渡せなくするように―――以外にも、このレシピを道具一式と一緒に誰かの所に忍ばせてソイツに組長の毒殺の罪を被せるため―――? 山岡なら―――レシピを毒殺部に売って金を手に入れるより、誰かを嵌めて堕ちるさまを見る事を優先するんではないか―――?
佐藤は『殺し』は「俺は殺るのは仕事として。快楽で殺った事は一度もない」と言っていたが、ユーカリは違うようだな―――。
血の気が多そう―――。中国で仕事終えて来たばっかりなのに・・・・。
山岡は花言葉が『記憶』だからユーカリと名付けたようだが―――『記憶力が良い』の他に―――ハデに暴れるから、ターゲットもしくはその周辺の『記憶に残る』という意味も含んでの名前なんだろうか―――? とにかく―――これからユーカリが起こす事は水野の記憶には一生残る事だろう―――。
ユーカリはジークンドー使いっぽいなー
フィンガージャブとかこういう動き
フィンガージャブをググってみました。
ユーカリのはフィンガージャブっぽいですね。
っていうか「世界最速」「プロボクサーのパンチより怖い」って書いてあるじゃないですか!
世界最速の目潰しを挨拶代わりでするユーカリも
それを避けた後、文句も言わない山岡も
どちらも頭のネジが外れてますね。
後、ジークンドーは「実戦は6秒以内で終わらせる」という思想を切っ掛けに始まったみたいで、
ファブルのボスの教え「どんな敵でも6秒以内で倒せ」も
そこから引っ張ってきた設定っぽいですね。