双亡亭内に入った凧葉、紅と超常現象のプロ達。
自分自身が描かれた肖像画に次々と吸い込まれ、過去のトラウマを見せられて取り憑かれていく。
そして凧葉も吸い込まれ厳しかった父親の姿を見せられたが、凧葉は過去のトラウマを乗り越えていたため取り憑かれなかった。
あらすじ
肖像画に吸い込まれた凧葉
父親から厳しくされた過去を見せられても凧葉は小学生の時は『オレはオヤジが怖かった』と認めていて乗り越えていた。
凧葉の周囲が変化し、凧葉が中学生の時に住んでいた部屋に変わる。
凧葉の中学生の時に、父親は学習塾の経営がうまくいかず閉鎖していた。
父親は荒れて幻覚を見るようになっていた。
何もない部屋の隅を見る父親の目を覗きこむ凧葉。
その目は『何も見ていない。何も見えていない。暗黒の虚無があった。』。
それを思い出した凧葉は恐怖に飲み込まれそうになる。
凧葉の体がキューブ状になるような切れ目ができ、その隙間からツル状のものが入り込もうとする。
凧葉(こいつら入って来る!?オレの心の中へ カラダの中へ)
気合で乗り越える凧葉「オヤジがコワかったコトは… オレはもうわかってん…だよ」
カラダの切れ目は無くなり、入ってきたツルはバラバラに。
凧葉「わかったぞ… この家のやり方が…」
絵の外に出された凧葉「助かったのか…オレ… そうだ紅を捜さねえと…」
どこかから伸びてきた『黒い手』に掴まれて廊下の奥に引き込まれていく凧葉「なんだよ… この黒い手は…」
肖像画に吸い込まれた紅
紅は小さい頃、家が家事になった時の場面を見せられていた。
紅(あの夜、母さんは<刀巫覡>の仕事でいなくて父さんも遅くて…)
小さい頃の紅が燃える家に走っていくのを見る紅(私がちゃんと火の始末をしなきゃいけなかったんだ。2歳になったばかりの緑郎をしっかり見てなきゃいけなかったんだ。それなのに…私は…)
小さい頃の紅が燃え盛る家の中のベビーベッドで寝ている緑郎を見つける「緑郎~ 緑…郎…!」
体に切れ目が出来る紅「ろくろォォォ!!」
感想
凧葉が気付いた「この家のやり方」って言うのは、投光機が壊れる前に鬼離田姉妹が「私にはさっき視えましたわ。あら、驚かないでくださいませね。実はね… <双亡亭>はね…」と言いかけたコトと同じ答えなのか?
凧葉を連れ去った黒い手は味方なのか?敵なのか? 味方だとしたら鬼離田姉妹が『お糸童子』以外の鬼神を出したのか? それとも絵の話をしようと言っていた絵描き?
紅が緑郎を過剰に心配するのはこの火事の過去があるからか? そうなると今も過保護で乗り越えてなさそう(緑郎もまだ小学生だし)だから、紅はこのまま取り付かれちゃうのかなぁ… そうなると取り憑かれたのを祓う人がいなくなりそうで… 紅が取り憑かれても、本物の緑郎が現れて「今の緑郎は無事なのに気づいて元に戻る」とかあるかな?