真黒組の若頭になるために動きだした砂川。
ファブルの山岡の力を借りて、組長を消すことに成功。
次に、敵対する幹部の水野を配下にすべく、山岡とユーカリが水野をアジトを襲撃して話をつけた。
あらすじ
水野の倉庫
山岡の軍門に下った水野は、舎弟のリーゼントを倉庫の外に連れ出し、目隠しのガムテープを剥がす。
リーゼント「あの・・・水野さん。これ・・・・・」
水野「何も言うな――― 何もなかったんや―――! 見えなくても耳は聞こえてたか・・・・? い~や! おまえは何も聞いてないしみていない―――!! そうやでな?」
リーゼント「あ・・・はい・・・・」
水野「言葉ひとつ違ただけで―――俺もおまえも死んでたかもしれん。見ザル言わザル聞かザルや―――!!」
リーゼント「・・・・ はい・・・・」
水野達は倉庫を離れる。
車で待機していたマツが、水野が倉庫を離れたことを確認し、車を倉庫に乗り入れる。
中では山岡はビリヤードをしていて、ユーカリは覆面を外していた。
倉庫にあった車を見るユーカリ「アレは俺がもらう―――」
山岡「水野くんがコッチについてくれて―――あと一週間もしたら砂川は若頭だ――― その間にもう一人の部下も中国から帰ってくる――― そうなれば次のステップだ―――」
山岡「あ―――マツ! 砂川が無事に若頭に昇格したら、おまえのゴールにしてやってもいい! ぬけていいって事だよ――― 引退して娘と平和に暮らしな―――」
マツ「あ・・・ああ」
山岡「とりあえず死体を処分してくれ――― あと―――空きビンやらゴミもたのむ―――」
ビリヤードを続ける山岡。
オクトパス
佐藤が描いたバレンタインデーのイラストが完成。ミサキにやり方を聞きながら、データ送信で客に送信する佐藤。
そんな二人を見ながら社長は佐藤とミサキをくっつけようと考えていた。(あとひと押し―――あともう少し何かキッカケを作ってやれば―――・・・・)
社長「バレンタインのチラシも済んだし、今晩久しぶりにブラッと飲みに行くか?」
ミサキはバイトだったが、バー『バッファロー』のバイトだったのでバッファローで佐藤と社長が飲む事になった。
バッファロー
カウンターでプレイボーイの河合がマスターと話している。
河合は酔いつぶれた時の恥ずかしさで自分からは連絡しづらくなり困っていた。
河合「あれからまだ一回も? はぁ~ ヨウコちゃん・・・・」
河合が洋子に酔い潰された夜から、洋子はバッファローに来ていなかった。
マスター(アルコールに愛されし女――― テキーラの天使――― ドランククイーン・ヨウコ――― おまえは今どこに―――・・・・)
そこへミサキと佐藤が入ってくる。
ミサキ「ホラ―――いい店でしょ」
佐藤「あ―――前に一度、ヨウコと来た事がある―――」
マスター「いらっしゃい――― こっちに席を用意してるんで」
ミサキ「社長はちょっと遅れるって――― 同じ職場の佐藤くん―――」
マスター「佐藤くん初めまして―――」
カウンターに座る佐藤「いや―――前に一度妹と―――・・・」
傍に居た河合「妹・・・? ヨウコ・・・? 佐藤・・・?」
感想
玉無しの男達・・・・。
生かしておくリーゼントは山岡の顔を見せないために倉庫の外に出るまで目隠しか―――。
リーゼントには結構きつかったみたいだなぁ―――。ヤクザと言っても真黒組の敵対する組は居なくなったから、こんな修羅場は経験した事が無かったのかもなぁ―――。水野の舎弟でモヒカンのほうは、姿を消した理由を「水野を怖がってトンだ」ということにしたけど―――リーゼントのほうは本当にトビそう・・・。
水野は鮫剣組の抗争も経験しているから、生き死にの修羅場でも冷静に判断していた―――。だけどもう逆らう気は無さそうだな―――。ユーカリや山岡の腕前を見て、もう勝てないと悟ったんだろう―――。それにS○X依存症だから、楽しめればそれでいいと考えてるかもしれない―――。後、水野は服はちゃんと着替えさせてくれたんだな―――。山岡もそこまでのムチは使わなかったか―――。
ファブルと出会ったのが
運の尽きの男・・・・。
マツは本当に抜けられるんだろうか―――? 山岡にゴールを明示されて、そこでぬけていいと言われても―――
「あ・・・ああ」と返事が言い淀んでいる・・・・。マツ自身もこのまま引退できるとは思っていないのか―――? 武器商人をやっていたから、何かあった時のための逃亡グッズ(偽の身分証など)や逃亡経路(鈴木に逃亡ルートを紹介していた)を用意してたりする―――? ファブルを探る砂川や鈴木に「ファブルには関わるな」と忠告していたマツは、山岡と太平市で会ってからいつでも逃亡できる準備をしていたとしてもおかしくはない―――。でもマツが策を講じても、山岡なら簡単にポケットへショットしそうだけど・・・・。
勿論、玉が無い女・・・・。
洋子がバッファローに来ていないのは、田高田社長と飲みトモになったからか~? 『ザ・ファブル』のスピンオフの『ざ・ふぁぶる』がコミックDAYSで掲載されているけど―――その第1話で、洋子は田高田社長と飲み友になっていた―――。クリスマス会の後、痴漢を捜したり、山岡を警戒したりで普段から家飲みでたまに社長を招いて一緒に飲んでいるから、バッファローに行っていないんだろうか~? 社長というオモチャが出来たから河合は用無しか―――?
取り次ぎの男・・・・。
現在、洋子のオモチャになっている社長は、なんだかんだで洋子と飲むことを楽しんでいるんだろう―――。そんな気のいい社長はバッファローに来るのが遅れてる―――。わざと遅れてるに違いない――――。くっつくキッカケのショットは他にも用意してあるのか―――? でも社長が佐藤にミサキをぶつけたからって、佐藤が落ちるんだろうか―――? ビリヤードのアーティスティックショットより難しそう・・・・。
また突き進む男・・・・。
あれから洋子と会っていない河合・・・・。そして会いたがっている河合・・・・。洋子と会えないのは河合にとっては良い事なんだけど、河合自身はそれを分かっていない・・・・。洋子がショットしなくても自らポケットへと落ちていく・・・・。
曰く付きの男・・・・。
佐藤と河合が接触か―――。河合は洋子に近づくために佐藤と話すんだろうけど、話合うのか~? 河合に対しては「佐藤明は病弱な兄」という設定になっているけど・・・・。これは嫌な予感しか・・・・いや、読者からしたら面白そうな予感しかしない~♪ ミサキには「佐藤明は泣き虫」という設定になってるけど――――
さらに「佐藤明は元格闘家」と思っている社長も加わってくるのか~? このめんどくさい設定のぶつかり合いは面白い結果になりそうや―――!