表紙は金隆山康隆。
ヤンマガ掲載時では緊急ニュースで途切れていたところも綺麗に繋がっていて、読者はテンションをそのまま維持して読むことができる。これでヤンマガ派も単行本を買うようになり、読者と木多先生お互いWINWIN。互いに勝利の情景が脳裏を過った。
僕はここまで『一石二鳥』が
当てはまる事例を知らない
11巻に掲載された話の一覧。(それぞれの話の感想はヤンマガ連載時に書いた記事を参照)
川口夢斗の最格
第74話「互いの情景」前半と後半
第75話「ロー・ロー・ロー」
第76話「ありがとう」
第77話「無双の桜」
第78話「邪鬼調略」前半と後半
第79話「難問解読法」
会田勝彦の最格
75話から78話まではヤンマガに掲載された順で単行本に収録。78話にはちょっと加筆あり。ヤンマガでは78話の後にかっちゃんの弁論大会の「最強の格闘技は何か!?」が掲載後、79話にあたる話が掲載された。
74話と78話はヤンマガ掲載時では途中で中断されて前半と後半に分かれていたが、単行本では繋げてある。
間に入れられた「緊急ニュース」はカット。
そして第74話は最近ヤンマガ(2018年の39号)に掲載された話。ヤンマガでは第5試合の真っ只中なのに唐突にあの川口親子の話を掲載したから「は?」となったが単行本に載せるためだったのか… あん? ヤンマガに載せなくとも単行本に描き下ろしとして載せればいいじゃん。第5試合中に盛り上がっている中で、もう終わった川口親子の話はいらねーだろ? 新事実が出てくるわけでもないし、今後の試合に影響ある話でもないし。き…木多さん…アンタまさか… ヤンマガに掲載して原稿料を貰った上、次の話を掲載するまでの時間稼ぎにもなると計画して実行したんじゃ…
単行本用に書き下ろせばいい話を
ヤンマガにも載せる
木多流はこういう手の抜き方をする
ここまでやる
多種いる生物が
ルール無しで戦った時…
最強の生物は何か!?
川口夢斗は一番の武器である防御不能の蹴りを温存、フェイントに使っていた。そして最後に伝家の宝刀を抜く! 血で見えない時もハイキックを入れられそうだったが、金隆山は見えないがゆえに警戒している。だが、目が見えるようになった時こそハイを100%入れられる。打撃経験が少ない金隆山ならなおさら。
金隆山対策はあるんですか?
夢斗「ありますよ
最強の武器を
囮として入れ替える
試合中の警戒のタイミングを
入れ替えさせればいい」
夢斗はバランスを保つために前に出した腕を折られたが、金隆山は倒れたら追撃できないと聞いていたんだからそのまま倒れてしまえば腕をとられずに済んだんじゃねーか? しかし夢斗には育ての親、本当の両親、弟が見ている前でそんな戦い方を見せたくないというのもあったのかもしれない。金隆山康隆は横綱として守るものがあった。川口夢斗にも子として産んでもらったこと育ててもらったこと、兄としての生き様を守らなければならないものがあった。
自分のために頑張るなんてのは
すぐに限界が来る
だが守りたいものがあれば
その限界を超える事ができる
二人にはそれがある
受け口は彫ってある。
ハイキックを当てた後、普通ならその受け口が彫られた左側に神木が倒れるはず。しかし金隆山は前に倒れた。
最後まで意識を失っても前進し続けた金隆山。相手が闘牛だろうが、ゴリラみてえなキックボクサーだろうが前進し続けた金隆山康隆。生まれ持って恵まれた身体能力もあったが、それは川口夢斗ももっていた。勝敗をわけたのは違いは最後まで気を抜かず(川口は試合中「勝った」と気を抜いたが、金隆山は試合終了後も気を抜かなかった)、横綱として居続けたことだろう。
横綱は神の依り代といわれている
もし本当に神というものがいて
依り代を必要としているのなら
地球上のすべての生き物の中から
神は金隆山を選ぶだろう
金隆山と工藤の線は消えた
これで富田流に確定か…
トーナメント表に金隆山が死亡とはっきり書かれた。
これでトーナメントの前半のブロックは終了。2回戦は富田流の二人は工藤対策を練ればいいだけになった。それは十兵衛が十分考えているだろうし、漫画のセオリーを無視して工藤が十兵衛に勝ってもダメージはあるだろうから、文さんは片腕を骨折しているとはいえ楽に勝てるだろう。富田流の師弟二人が前半のブロックを支配したと言っていいだろう。後半のブロックは裏で暗躍している玉拳の里見と山本空の師弟二人が支配する?
それにしても前半の勝者は左目失明、骨折、死亡までいる。そんな中で十兵衛だけ元気すぎやしないか? 調略に動いているし。工藤に楽に勝った場合でも十兵衛は棄権するのか? 里見に突っ込まれた田島対策は自分のためでなく文さんのために考えているのか?それとも…
これで決勝は入江文学に確定か…
いや…
文学を裏切る事が考えにくいが
十兵衛の線も残っているか…
答えが見つからない場合は
逆に考えるようにしてください
十兵衛が裏で動いているのを見抜いた里見。さらに自分自身も準決勝で当たる相手を調整して、田島への対策も考えている。これだけ調略してんのに第4試合では金隆山が下がらずに前進し続けたのを見抜けなかったな!
試合を俯瞰で見れるのにこの抜けっぷり。
あんたこんなところにいないで
デパートで良く見える老眼鏡を
買っているべき人材なんじゃねーの
でも里見は修行して拳法の腕前もあるうえに、なんでもかんでも見抜けるとなると最強になってしまう。そうなると里見が勝利する情景しか浮かばない。ちょっと抜けているところも作っておかないと、この実力が拮抗したトーナメントの戦いで、もし里見が負けるときになった場合「あれに気づかないのはおかしいんじゃねーの?」と読者に突っ込まれてしまう。そうならないように木多先生は抜けているところも描写したというのか!? 周回遅れ… 周回遅れでやっと里見の間抜けの意味がわかった… 周回遅れの馬鹿が出しゃばって邪推をするな。木多先生は未熟な鯉を龍にしようとしている。今未熟な俺に出来る最善の手は龍の作る流れに従う事。力量を自覚し邪推をしない。邪推をしない。
木多先生は当然有り有り無しです!!!
休載も加筆も当然有りですが
そういう意味ではございませんよ
有り有りというのは
“手抜き”有り
“抜けたキャラ”有り
という事でございます!!
無しというのは
“話の抜け目”は無し
という事でございます!!!
キャラに抜けた所はあっても、話の抜け目はないから『喧嘩稼業』は面白い。これで連載ペースが上がってくれれば単行本を次々出せて先生も儲かるし、読者も続きを早く読めて嬉しいというWINWINの関係が生まれるんじゃねーの? 互いの勝利の情景が脳裏を過った。
木多先生「将来の夢ぇぇ!!!!!
僕は陰陽トーナメントを
完結させる!!!」
今現在
第5試合の勝者は
決まっていない
木田の大法螺フラグやめれぇ折れちゃうかも…